黒ひげ海賊団
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:50 UTC 版)
「海賊 (ONE PIECE)」の記事における「黒ひげ海賊団」の解説
白ひげ海賊団から独立したマーシャル・D・ティーチ率いる海賊団。海賊旗は3つのドクロの下に4本の骨が交差したマーク。超新星編では、船は巨大な丸太舟。新世界編では、両舷を巨大な丸太で挟んだ形状の船を複数保有している。本船は「サーベルオブジーベック号」。作者曰く「最も海賊らしく」がテーマで、全員が「デカくて荒々しくて豪快」なキャラクターになっている。 結成間もない頃、たった5人でドラム王国を壊滅させた。頂上戦争の混乱の最中、インペルダウンで新たに5人の仲間を加えた。新世界進出後、白ひげのナワバリを次々と制圧。新世界編では、海賊島「ハチノス」を拠点にしており、黒ひげを支える「10人の巨漢船長」が存在する。悪魔の実の能力者を殺し、何らかの方法で能力を奪い取る「能力者狩り」を行っているという。また、詳細は不明だが元海軍大将クザンと手を組んでいる。 マーシャル・D・ティーチ 声 - 大塚明夫、落合福嗣(少年期) 黒ひげ海賊団船長→黒ひげ海賊団提督。四皇の一人。通称「黒ひげ」。元白ひげ海賊団2番隊隊員。元王下七武海。「最悪の世代」の一人。懸賞金22億4760万ベリー。 「偉大なる航路」出身。38歳→40歳。誕生日は8月3日(やみ=8、3)。身長344cm。しし座。血液型F型。好きな食べ物はチェリーパイ、ケバブ。嫌いな食べ物はグレイビーソース。趣味はギャンブル・歴史研究。イメージ国はソマリア。イメージ職業は考古学者。イメージ花はヒガンバナ。イメージ動物はカバ。 隙っ歯とビール樽のような出っ腹が特徴の大男。登場初期は黒いバンダナに白いシャツというラフな服装だったが、次第にコートや海賊帽、大量の宝飾品などを派手に身に着けるようになる。黒い顎ひげを生やしており、登場初期はそれほど長くなかったが、新世界編では顔と同じぐらいの長さになっている。海賊王という野望達成のためには一切の手段を選ばない残忍な性格で、世界規模の暴挙を繰り返す悪辣かつ凶悪な男だが、「人の夢」を謳い上げ、生死を運命に預けきるなど心中には海賊としての確固たる信念を宿しており、シリュウなどインペルダウンLEVEL6の凶悪囚人を味方につけるカリスマ性も見せている。また自身が成り上がるために用意周到な計画を練るなど、豪快さと同時に計算高い一面を併せ持つ。一方で、白ひげからは過信と軽率が弱点と指摘されている。睡眠を必要としない特異体質で、生まれてから一度も眠ったことがないという。マルコ曰く「体の構造が異形」らしく、悪魔の実を2つ取り込めるなどその全貌には多くの謎が存在し、シャンクスやジンベエといった大物海賊や五老星などから危険視されている。笑い声は「ゼハハハハ」。 悪魔の実の歴史上で最も凶悪とされる自然系悪魔の実「ヤミヤミの実」の能力者。闇の引力で全ての物体を引き込む「闇人間」。悪魔の実の能力も無効化し、自然系能力者の実体にも触れることができる。ただし、他の自然系と異なり攻撃を受け流せないばかりか、常人以上に痛みを引き込んでしまうリスクがある。 とある島の孤児で、28年前の少年時代に、行く当てがないと頼み込み白ひげ海賊団に加わった。以降20年以上も所属していたが、その理由はヤミヤミの実が手に入る公算が最も高いと踏んでいたためであった。能力者になる以前、シャンクスの左目に3本傷を負わせた。4番隊隊長サッチがヤミヤミの実を手に入れると、彼を殺害して実を奪い逃亡。海賊王の座を狙って黒ひげ海賊団を結成し、たった5人でドラム王国を滅ぼした。そして、インペルダウンに潜入して最凶と呼ばれるLEVEL6の囚人たちを仲間にするため、億越えの賞金首を討ち世界政府に引き渡し、七武海に加入する計画を立て動き出す。 ジャヤのモックタウンでルフィと居合わせ、価値観は違えど自身と同じく夢に対する姿勢を垣間見た上でルフィの器の大きさを認め、ベラミーの挑発に耐え切ったルフィらを激励した。その後ルフィの賞金額を知り首を狙うが、空島へ逃げられ取り逃がした。エニエス・ロビー崩壊後、ルフィを狙いバナロ島で出航の準備をしていたところにエースが現れる。エースを仲間に誘うも却下され、後に「バナロ島の決闘」と呼ばれる死闘の末に勝利し、エースを政府に引き渡し、クロコダイルの後任として元懸賞金0ながら七武海に加盟。このことがマリンフォード頂上戦争を引き起こす一因となる。 七武海加盟後、召集に応じマリージョアに姿を見せたが、政府側の人間であることを利用し、白ひげ海賊団との開戦直前に一味を引き連れてインペルダウンへ侵入。獄内でルフィと鉢合わせ、エースの件でルフィを挑発し一触即発となるが、ジンベエの仲裁で中断する。その後マゼランの毒を受け瀕死となるが、シリュウの持ってきた解毒剤によって命を取り留める。真の目的であるインペルダウンLEVEL6にたどり着くと、獄中で囚人達に殺し合いをさせ、生き残った4名の伝説級の囚人とシリュウを引き連れてマリンフォードへと現れ、七武海の称号返上を宣言。白ひげに一騎討ちを挑むも、能力を無効化させられることに過信し、軽率な戦いをした隙を突かれ薙刀で切り裂かれた挙句に地震の衝撃を叩き込まれ、圧倒される。白ひげが仲間に手をださせなかったのに対して自身は仲間に加勢を求め、一味全員で総攻撃をかけ、既に瀕死の状態であった白ひげを絶命に追い込んだ。そして、謎の手段を用いて白ひげの遺体から「グラグラの実」の能力を奪い、自分の時代の到来を宣言、世界中を恐怖で震撼させた。その後はマリンフォード殲滅に向けて動き、それを阻止するセンゴクやガープと戦った。しかし、戦場に現れたシャンクスに牽制されると、目的を果たしたとしてマリンフォードから去って行った。 終戦後、新世界へ進出。ある燃える島で超新星の一人ジュエリー・ボニーを捕らえ、海軍に対し軍艦一隻との交換取引を行おうとしたが、赤犬が軍艦に乗っており海軍には取引をする気が無い旨の報告を聞くと、ボニーを置き去りにし早々に退散した。 頂上戦争から1年後、マルコ率いる白ひげ海賊団残党との「落とし前戦争」を制し、白ひげに代わる新たな四皇の一人と位置づけられるようになる。ドレスローザ編では、かつてのエースの能力である「メラメラの実」を手に入れるため、バージェスをドレスローザに送り込んだ。ゾウ編で革命軍の本拠地「バルティゴ」を襲撃し、CPとの衝突後逃走した。ホールケーキアイランド編後、新聞で「5番目の皇帝」と呼ばれる様になったルフィに対し、まだそう呼ばれるのは早いと評した。ワノ国編では、世界会議やワノ国での情勢に興奮しており、ハチノスに乗り込んできたモリアを仲間に勧誘する。世界会議が終わった後、海軍を出し抜いて何かを奪おうと船を出す。 『ONE PIECE novel A 2』では白ひげ海賊団に入ったばかりのエースの世話係を任され、身元預かり人となったサッチとの三人で行動することが多かった。 モデルは実在した海賊である“黒髭”エドワード・ティーチ。 技一覧 闇穴道(ブラック・ホール) 周囲へ広げた闇で、触れたもの全てを闇の中へ引きずり込み、無限の引力で凝縮させ押し潰す。バナロ島にて町一つを破壊した。解放(リベレイション) 「闇穴道」で飲み込み破壊したものを吐き出す。 闇水(くろうず) 掌から発する闇の引力で、能力者の実体を強制的に引きよせる。その掌に掴まれると、相手は悪魔の実の能力が一切使用不可能になる。
※この「黒ひげ海賊団」の解説は、「海賊 (ONE PIECE)」の解説の一部です。
「黒ひげ海賊団」を含む「海賊 (ONE PIECE)」の記事については、「海賊 (ONE PIECE)」の概要を参照ください。
- 黒ひげ海賊団のページへのリンク