世界政府とは? わかりやすく解説

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せかい‐せいふ【世界政府】

読み方:せかいせいふ

世界国家


世界政府

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/02 05:27 UTC 版)

世界政府(せかいせいふ、World Government)とは、国家の上部組織として世界全体を統治する、構想上の政府である。

「人種・言語などの差を乗り越えた世界平和・人類平等のためには全ての国家を統合した世界国家を建設すべきである」という考え方に立って主張される。現在においてこの構想に似た理想を掲げ、実現させている組織はEUのみだが、EUはあくまでヨーロッパ圏内の統合を目指すものとされており、世界国家或いは世界政府を志向するものではない。

1920年に創設された国際連盟およびその後身組織の国際連合は、その機能が限定されており世界政府と言えるような組織ではなく[1]、これまでの人類の歴史上、世界政府は一度も実現されたことはない。

現況

国際連合の旗
ニューヨークにある国連本部

2023年現在、地球全体を政治的、経済的、軍事的に統治するような組織や憲法、法律は存在しない。

現在の世界は、地理、人種、宗教、言語などの違いによって、「国家」と呼ばれる、おおよそ200のそれぞれが互いに違う政治的構造を持った領域に分かれている。これらの国家は、それぞれ数多くの国際連合に代表される国際機関や条約に加入しているが、それらに法的な実行力・拘束力のあるものは少なく、また参加する国家の自由意志によって参加や脱退が可能となっている。

地球全体を政治的、経済的、軍事的に統治できるものではないが、世界政府と目的を同一とするような、代表的な国際組織や条約を挙げる。

ニック・ボストロムは人類の社会が狩猟採集社会から国家と国際機関が協調する社会へと移り変わって来たことを指摘して"あとひと飛びすれば"世界政府にたどり着くことができると発言している[8]

世界政府に対する意見

アルベルト・アインシュタイン
アルベルト・アインシュタイン
アルベルト・アインシュタインは、特に第二次世界大戦後の晩年にその樹立を強く主張していたことで知られる。彼は国連総会に送った手紙の中で世界政府樹立を提唱している[9]
スティーヴン・ホーキング
スティーヴン・ホーキング
人工知能(AI)の危険性について度々言及していた理論物理学者スティーヴン・ホーキングは、AIが人類に対して反乱を起こすことによって滅亡する可能性は十分あり得るとし、それを防ぐには世界政府の樹立が必要であると指摘した[8]

フィクションにおける世界政府

余談

脚注

出典

関連項目

外部リンク


世界政府

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 07:58 UTC 版)

沈黙の艦隊」の記事における「世界政府」の解説

常設軍を持った超国家組織としての世界政府。将来的既存すべての国家解体され、世界政府の一県や一州となる。現在の国連をその母体とする。政軍分離達成するために必ず存在しなくてはならない組織である。世界政府が作られたら世界から戦争はなくなる。なぜならば、それはもはや内乱反乱に過ぎないからである。リー・ゴールドウェルはこの考え詭弁だと笑ったが、ベネットはそれが政治戦争対す戦い方だと述べている。

※この「世界政府」の解説は、「沈黙の艦隊」の解説の一部です。
「世界政府」を含む「沈黙の艦隊」の記事については、「沈黙の艦隊」の概要を参照ください。

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