政軍分離
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 07:58 UTC 版)
海江田が東京に上陸し、日本と同盟を結んだ会談上で提唱された概念。政治と軍事を切り離し、軍事を超国家組織に集中しようとする考え。強制力として常設軍を持った超国家組織をつくり、そこで国家間の利害対立を調整し、何らかの不法行為があったときは制裁措置をとる。近代国家は、個人から武器を取り上げ、軍事力を政府に集中することにより国内を統治したが、それを国家と超国家組織に当てはめようとする考えである。当初ベネットは、政軍分離の考えは自分も持っていたが、その主導権はアメリカが持っていなければならないと考えていた。もし政軍分離が達成されたら、自衛隊も違憲ではなくなる。なぜならば、「国権の発動たる」という拘束から初めて解放されるからである。作中では、竹上が自衛隊の指揮権を国連に預けると突然表明したことで、その始まりとなる。 なお、海江田は日本と同盟を結ぼうと考えた理由について、日本は政治と宗教を分離した「政教分離」を実現した国家と語り、加えて政教分離が可能ならば、政軍分離もまた可能だと語っている。
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