ガープスの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/02 08:45 UTC 版)
1980年 直近の ガープス の祖先はMetagaming Concepts社でスティーブ・ジャクソンが作った初期のRPG The Fantasy Trip (TFT)であった。TFT には初めて登場する各キャラクターの主要な能力値を表す体力、敏捷力、知力の部類に入る ガープス の中核となるコンセプトもいくつかあった。 1986-1987年 最初のBasic Setの2つの版が出版される。紙の駒・戦闘マップ・サイコロ・2冊のルールブック(『1巻 : キャラクター』と『2巻 : キャンペーン』)が入ったボックスのセットで発売される。 1988年 第3版の GURPS Basic Set が1冊組のルールブックで発売される。ガープスが Best Roleplaying Rules of 1988 でオリジン賞を受賞。 1989年 第2版から第3版にキャラクターのデータを移行する方法を80ページにわたって記載した GURPS Update が発売される。 1990年 その名の通りサイバーパンクのジャンルを扱った近未来のディストピアな世界観でサイボーグやインプラントなどの人体改造や脳に直接コンピュータを繋いでサイバースペースでネットランニング(ハッキング) ができる初版の GURPS Cyberpunk (日本語版は『ガープス・サイバーパンク』) が発売。ガープス はテキサス州オースティンにあるスティーブ・ジャクソン・ゲームズ社のオフィスがアメリカ合衆国シークレットサービスによって強制捜査を受けたとき、ハッカーのサブカルチャーと交わった。ターゲットはベル・サウス社(英語版)から盗まれたEnhanced 911(英語版)危機対応システムに関係している GURPS Cyberpunk の著者だった。この事件は電子フロンティア財団の創立のきっかけになるほどの影響を与えた。この捜査はサンデヴィル作戦の一部でFBIによるものと誤解されがちだった。サンデヴィル作戦は同時に起きたが、まったく単独で発生していた。関連 スティーブ・ジャクソン・ゲームズ対アメリカ合衆国シークレットサービス事件。 ? ガープス ルールの無償PDF版が GURPS Lite としてリリース。GURPS Discworld や Transhuman Space のようなさまざまなルールブックが含まれた限定的なルールセットでもある。 1992年 第3版の日本語訳『ガープス・ベーシック』 がグループSNEによる翻訳で角川書店から文庫で発売。 1992年11月 友野詳の『ルナル・サーガ』の世界を舞台にしたファンタジー風TRPG『ガープス・ルナル』 が文庫で発売。 1993年1月 魔法の品物の作成、呪文の使用、錬金術によるエリクサー(霊薬)の作成などが可能になる GURPS Magic の日本語版『ガープス・マジック』 がグループSNEによる翻訳で角川書店から文庫で発売。 1994年1月 妖魔夜行の世界を舞台にし GURPS Supers を日本独自に改変した『ガープス・妖魔夜行』 が文庫で発売。 1994年4月 マーシャルアーツとしてガープスにさまざまな格闘技のルールを導入できる GURPS Martial Arts の日本語訳『ガープス・マーシャルアーツ』 がグループSNEによる翻訳で文庫本として発売。 1994年11月 女子プロレスのTRPG『ガープス・リング★ドリーム』 が角川書店から文庫で発売。 1994 - 1996年 GURPS Basic Set 第3版 の改訂版 GURPS Basic Set Third Edition, Revised が発売。 1995年10月 超能力を扱える GURPS Psionics の日本語版『ガープス・サイオニクス』 が発売。 1996年2月 ソードワールドRPGの舞台フォーセリアのパロディ、ファイブリアを舞台にした『ガープス・コクーン』 が発売。 1996年12月 GURPS Cyberpunk の日本語版『ガープス・サイバーパンク』 が発売。 1999年4月 文庫版『ガープス・ベーシック』の未訳部分を翻訳した GURPS Basic Set Third Edition, Revised を底本とした『ガープス・ベーシック完訳版』 が大判のハードカバーで富士見書房から発売される。この完訳版は文庫版の分量の2.5倍で超能力、ゲームマスターに関する部分、ソロシナリオなどが主に追加された。この頃から角川スニーカー・G文庫のレーベル停止に伴い、ガープスのサプリメントの出版社が富士見書房に変わり文庫版から大判になった。 1999年8月 文庫版『ガープス・ルナル』に、今まで別のサプリメントに分かれていたルールや追加データなどをまとめ、『ガープス・ベーシック完訳版』にも対応した『ガープス・ルナル完全版』 が大判で富士見書房から発売。 2000年 オリジン・ゲーム・フェアに 殿堂入りする。 2000年3月 文庫版『ガープス・マジック』 で未訳の部分を翻訳しかつ、GURPS Classic: Magic Second Edition を底本とした『ガープス・マジック完訳版』 が大判で富士見書房から発売。 2000年12月 友野詳の小説ドラゴンマークを舞台としたTRPG『ガープス・ドラゴンマーク』 が大判で富士見書房から発売。 2002年3月 妖魔夜行の続編にあたる百鬼夜翔の世界を舞台にした『ガープス・百鬼夜翔』 が大判で富士見書房から発売。 2002年8月 文庫版『ガープス・マーシャルアーツ』で未訳の部分を翻訳し、さらに GURPS Classic: Martial Arts (Second Edition) を底本として翻訳した『ガープス・マーシャルアーツ完訳版』 が大判で富士見書房から発売。 2003年7月 4つの異なる背景世界とルールを収録した『ガープス・パワーアップ』 が大判で富士見書房から発売。 2004年7月 『ガープス・マジック完訳版』の追加データサプリメントにあたり GURPS Grimoire の日本語版『ガープス・グリモア完訳版』 が大判で富士見書房から発売。
※この「ガープスの歴史」の解説は、「ガープス」の解説の一部です。
「ガープスの歴史」を含む「ガープス」の記事については、「ガープス」の概要を参照ください。
- ガープスの歴史のページへのリンク