地形 地形の概要

地形

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 15:23 UTC 版)

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アリサロ塩原(アルゼンチン

地形学では、特定の成因により形成された特定の形態的特徴をもつ部分ごとに区分して、それぞれに特定の地形分類用語を与えており、それらを地形種[2]地形単位[3]という。

概要

地形は内作用外作用・外来作用の連続で形成される。内作用により変動地形火山地形が、外作用により侵食地形や堆積地形が形成される。この他、外来作用により衝突地形が形成されるが、現在の地球ではほとんど見られない[4]

規模による分類

地形種(地形単位)は、規模によって巨地形、大地形、中地形、小地形、微地形、極微地形、超極微地形の7種に分類される[2]。ただし、実際には同じ種類の地形であっても個体ごとの規模は多種多様である[2]。分類例には多くの提案がなされているが、国際的に標準化されたものはない[1]。ここでは鈴木(1997)の分類を示す。

すべての地形種は成因的な階層性をもつ[2]。規模の大きい地形種はそれより規模の小さい地形種の集合で構成され、[2]規模の大きな地形種ほど、形成に関わる営力、物質、過程が複雑であり、物質が厚く、形成時間が長く、内部の等質性が小さくなる[2]

巨地形

巨地形(きょちけい)とは、規模がおよそ1000 km以上のものをいう[2]。形成時間は108~109[2]

大地形

大地形(だいちけい)とは、規模がおよそ100 km以上、1000 km未満のものをいう[2]。形成時間は107~108[2]

中地形

中地形(ちゅうちけい)とは、規模がおよそ10 km以上、100 km未満のものをいう[2]。形成時間は105~107[2]

小地形

小地形(しょうちけい)とは、規模がおよそ1 km以上、10 km未満のものをいう[2]。形成時間は100~104[2]

微地形

微地形(びちけい)とは、規模がおよそ100 m以上、1 km未満のものをいう[2]。形成時間は100~103[2]

極微地形

極微地形(ごくびちけい)とは、規模がおよそ10 m以上、100 m未満のものをいう[2]。形成時間は10-2~100[2]

超極微地形

超極微地形(ちょうごくびちけい)とは、規模がおよそ1 m以上、10 m未満のものをいう[2]。形成時間は10-3~100[2]

  • 変動地形:噴砂堆
  • 火山地形:溶岩じわ、溶岩トンネル
  • 河成地形:甌穴(ポットホール)、侵食溝(ガター)、砂漣(リップル)、砂堆(デューン)、反砂堆(アンチデューン)、平坦河床
  • 海成地形:浜崖、砂漣、カスプ、波食痕
  • 風成地形:風漣、風食凹地、稜石、三稜石、砂漠ワニス、砂漠舗石
  • 集動地形:落石穴

成因による分類

成因ごとに、地形種の一覧を示す(成因が複数ある地形は重複あり)。

風成地形

風成堆積地形

風成侵食地形

雨成地形

雨食地形

河成地形

河成堆積地形

河成侵食地形

河成堆積/侵食地形

地下水成地形

地下水成堆積地形

溶食地形(地下水成侵食地形)

海成地形

海成堆積地形

海成侵食地形

河成堆積/侵食地形

火山地形

火山地形(かざんちけい、英語: volcanic landform)は、火山火口周辺において、火山活動(噴火など)によって形成された地形のことである[5]。火山地形や噴出物をみることによって、噴火様式や火口周辺の環境などについての情報も得ることができる[6]

例えば、深海底火山帯では溶岩台地盾状火山溶岩湖砕屑丘などが見られる。これはプレート発散境界で火山活動があまり激しくないためである。一方、プレートの収束境界では火山活動が激しいことから、成層火山カルデラが見られる。なお、環太平洋造山帯では海溝火山帯が並行して形成されている[7]

降下火砕物地形

火砕流地形

溶岩地形

火山岩屑流地形

爆発地形

火山陥没地形

複合火山地形

氷河地形

氷河成堆積地形

氷河成侵食地形

周氷河地形

雪成地形

  • 筋状地形
  • アバランチシュート

集動地形(マスムーブメント地形)

  • 地すべり地形
  • 山麓堆積地形
  • 麓屑面
  • 崖錐
  • 沖積錐
  • 土石流堆
  • 滑落崖
  • 崩壊地
  • 二重山稜
  • 山上凹地

変動地形

断層変位地形

裂動地形

組織地形(差別削剥地形)

有機成地形

人工地形




  1. ^ a b 鈴木ほか. 地形の辞典. 朝倉書店 
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 鈴木隆介. 建築技術者のための地形図読図入門 第1巻 読図の基礎. 古今書院 
  3. ^ 田村俊和地形研究を通してみた自然地理学」『地理学評論』第66巻、1993年、 763-770頁、 doi:10.4157/grj1984a.66.12_763
  4. ^ 貝塚 1998, p. 3.
  5. ^ 町田 1985, p. 136.
  6. ^ 町田 1985, pp. 138–139.
  7. ^ 町田 1985, pp. 136–137.


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