海蝕洞とは? わかりやすく解説

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かいしょく‐どう【海食洞】

読み方:かいしょくどう

波の浸食によって海食崖(かいしょくがい)につくられ洞穴。ほぼ海水面の高さに、がけの一部断層などの弱い部分があるときできる。海食洞窟(かいしょくどうくつ)。


海蝕洞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/25 01:19 UTC 版)

Piercy Island ニュージーランド
海蝕洞の上部が崩れ天窓ができたもの

海蝕洞(かいしょくどう)とは、波浪による侵食海食崖に形成された洞窟のこと。常用漢字を用いて「海食洞」とも表記する。

概要

海に面した陸地では波の侵食作用で岩が削られ急な崖(海食崖)が形成され、さらに岩質が弱い部分では波による侵食が進み波食窪(ノッチ)や海食洞が形成される[1]。侵食部分のうち幅より奥行きの長さが長いものを海食洞といい、奥行きより幅の長さが長いものを波食窪(ノッチ)という[1]

水面近くに形成されるものは、干満の具合により、波が来るたびに洞内の海水と空気と一緒に吹き出すことがある。これを潮吹き穴と呼ぶ。また、海蝕洞が沈降した場合、海底洞窟ともなる。海蝕洞の中には岩を貫通し、トンネル状になるものもあり、これを海蝕洞門(海食洞門)と呼ぶ。

人が居住に使った例もあり、洞内に古代の生活跡が残されていることもある。これらの場合、その多くは隆起によって、満潮時の水位より上に洞窟が持ち上がったものがほとんどである。

海蝕洞の例

北海道・東北

関東

甲信越

東海・北陸

蘇洞門 福井県小浜市

関西

下荒洞門 兵庫県新温泉町

中国・四国

九州・沖縄

屋形石の七ツ釜 佐賀県唐津市

海外

青の洞窟 イタリアカプリ島

脚注

  1. ^ a b 海岸の地形 国土地理院、2017年2月6日閲覧
  2. ^ 函館市史 通説編第1巻 pp.13-18

関連項目

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