俣川洲
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/08 06:44 UTC 版)
俣川洲 | |
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所在地 | 日本(鹿児島県指宿市) |
所在海域 | 錦江湾 |
座標 | 北緯31度10分45秒 東経130度37分59秒 / 北緯31.17917度 東経130.63306度座標: 北緯31度10分45秒 東経130度37分59秒 / 北緯31.17917度 東経130.63306度 |
最高標高 | 44 m |
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俣川洲(またごし)は、鹿児島県指宿市の錦江湾に浮かぶ海蝕洞のある無人島。
概要
指宿市山川の無瀬浜(むせのはま)から南に約600m沖にある最高標高44mの無人島。霧島錦江湾国立公園の普通地域内にある[1]。小舟が通り抜けられるほどの大きな海蝕洞が空いている[2][3]。
地誌
古くは江戸時代の地誌に本島が登場する。
- 『麑藩名勝考』寛政7年(1795年)[3] - 「股河洲(マタカワス)」という名で記載され、海蝕洞が空くさまを「さなから門闕を開きたるか如し」と表現されている。
- 『三国名勝図会』天保14年(1843年)[4] - 無瀬浜の挿絵に本島が描かれ、現在と同じ「俣川洲」という名称が使われている。
- 『日本水路誌第4卷』明治30年(1897年)[5] - 「股潜岩(マタグスイワ)」という名称で記載され、「長埼ト山川港トノ間ニアル洞岩」と書かれている。
文化・芸術
指宿市指定文化財の利永琉球傘踊りの十二番に「西へおがむはお開聞 俣川洲灘をすれすれと」という歌詞が出てくる[6]。
登山史
2024年12月25日 二人の登山家が初登頂に成功した[7]。
出典
- ^ “霧島錦江湾国立公園の区域図(指宿・佐多地域)” (PDF). 環境省. 2025-01-069閲覧。
- ^ 指宿市市長公室広報統計係(編)「広報いぶすき」第91巻、指宿市、2013年9月。
- ^ a b 白尾国柱 編『鹿児島県史料 麑藩名勝考』鹿児島県、1795年、91頁 。
- ^ 薩摩藩 編『三国名勝図会』 8巻、薩摩藩、1843年、23頁 。
- ^ 『日本水路誌』 第4卷、日本海軍水路部、1897年、142頁 。
- ^ 指宿まるごと博物館実行委員会 編「利永琉球傘踊り」『指宿まるごと博物館 指宿文化遺産図鑑 第1巻 ~郷土芸能・伝統行事・有形文化財~』指宿市考古博物館 時遊館COCCOはしむれ、2015年3月、36-41頁 。
- ^ 小阪健一郎「鹿児島 俣川洲「洋上のホワイトクリスマス」44m」『ROCK & SNOW』107号、山と溪谷社、2025年3月、97頁。
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