モンゴロイド 分布

モンゴロイド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/15 16:15 UTC 版)

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東ユーラシア

Meyers Konversations-Lexikon (1885–1890)
人種の分布地図
コーカソイド:
ネグロイド:
Uncertain:
モンゴロイド:

北方系新モンゴロイド(北アジア)

コーカソイド人種フィン・ペルム及びマジャール人

遊牧民新モンゴロイド(中央アジア)

古シベリア・エスキモー新モンゴロイド(北東アジア、北米の北極圏)

エスキモー家族 (1894年)

北方系古モンゴロイド(アイノイド・縄文人)系統(日本列島)

縄文人を祖先とする日本列島の3民族、いまの日本人。かつての蝦夷大和隼人熊襲も含む。アイヌ民族はアイノイド(縄文人)の特徴を色濃く残しオホーツク文化人の特徴も見られる。大和民族と琉球民族もアイノイド(縄文人)を基盤とするが、新モンゴロイド弥生人古墳人)の特徴も見られる。下記はアイノイドの特徴が見受けられる順に記載。

新モンゴロイド古モンゴロイドの双方の特徴を持つ(東アジア)

南方系古モンゴロイド(東南アジア)

(いくつかの民族はオーストラロイドと混血している)

オーストラロイド人種メラネシア系/中東マレー・ポリネシア(ズンバ・フローレンス諸語/中央マルク諸語/ティモール・バベル諸語)

太平洋

南方系古モンゴロイドオーストラロイドと混血している)

オーストラロイド人種・メラネシア系/太洋州(西大洋州諸語/中部メラネシア諸語/セント・マタイアス諸語/南東ソロモン諸語/ アドミラルティ諸島諸語/ヤップ語/テモツ語諸語/南大洋州諸語)

南北アメリカ大陸

北方系古モンゴロイドに分類されるが、独自の特徴もあり、「アメリンド」とも呼ばれる。 (詳細はインディアンインディオアメリカ先住民諸語 を参照)

ナワトル語アステカ帝国の、マヤ語マヤ文明の、ケチュア語インカ帝国の公用語の流れをくむ言語であると考えられている。 ゲ・パノ・カリブ語族に属するブラジルトゥピ語は現在でも多くの話者が存在しており、ブラジルの文化的ルーツの一つとして考えられている。 パラグアイなどの隣接するスペイン語地域では、グアラニー語と呼ばれており、これらは方言の違いであると考えられている。


  1. ^ 斎藤、2002年
  2. ^ Painter, Nell Irvin (2003年). “Why White People are Called Caucasian?”. Yale University. 2013年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月27日閲覧。:34
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  4. ^ 三井誠『人類進化の700万年』
  5. ^ Huxley, T.T. (1901). Man's place in nature and other anthropological essays. D. Appleton and Company.
  6. ^ http://www.soken.ac.jp/news_all/2719.html
  7. ^ 都道府県レベルでみた日本人の遺伝的集団構造 - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
  8. ^ 崎谷満『DNA・考古・言語の学際研究が示す新・日本列島史』(勉誠出版 2009年)
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  13. ^ Y.Li et. al. (2006)
  14. ^ 日本人は酒に弱くなるように“進化”…「下戸遺伝子」の研究者が語る“弱い方がいい理由” - FNN.jpプライムオンライン
  15. ^ 原田勝二インタビュー
  16. ^ 『科学朝日』 モンゴロイドの道 朝日選書 (523) より。北方モンゴロイド特有の酒が飲めない下戸遺伝子 日本人: 44%、ハンガリー人: 2%、フィン人: 0% 下戸遺伝子とは、アセトアルデヒド脱水素酵素 (ALDH) の487番目のアミノ酸を決める塩基配列がグアニンからアデニンに変化したもので、モンゴロイド特有の遺伝子であり、コーカソイド(白人)・ネグロイド(黒人)・オーストラロイド(オーストラリア原住民等)には存在しない。よってこの遺伝子を持つということは、黄色人種であるか、黄色人種との混血であることの証明となる [1]
  17. ^ 日本人は肥満に弱い民族!? BMI25以上の肥満症 監修 吉田俊秀(京都市立病院糖尿病代謝内科部長、京都府立医科大学臨床教授 ダイヤモンド社のサイト。2012年11月16日閲覧。
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  19. ^ Chen, Hongyao; Zhang, Ye; Huang, Shi (2020-03-11). “Ancient Y chromosomes confirm origin of modern human paternal lineages in Asia rather than Africa” (英語). bioRxiv: 2020.03.10.986042. doi:10.1101/2020.03.10.986042. https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.03.10.986042v1. 
  20. ^ 護雅夫岡田英弘『民族の世界史4 中央ユーラシアの世界』(山川出版社1990年 ISBN 4634440407)p266.
  21. ^ 崎谷満(2009)『DNA・考古・言語の学際研究が示す 新・日本列島史』勉誠出版






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