サオ語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/24 16:47 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動サオ語 邵語 |
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Thao | |
話される国 | 台湾 |
地域 | 台湾 |
話者数 | 20人未満 |
言語系統 |
オーストロネシア語族
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表記体系 | ラテン文字、注音符号 |
公的地位 | |
公用語 | ![]() |
統制機関 | ![]() |
言語コード | |
ISO 639-3 | ssf |
消滅危険度評価 | |
Critically endangered (UNESCO) |
サオ語 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 邵語 |
簡体字: | 邵语 |
拼音: | Shào Yŭ |
注音符号: | ㄕㄠˋ ㄩˇ |
発音: | シャオ ユー |
英文: | Thao |
サオ語(サオご)。サオ語:Thau a lalawa。台湾の南投県日月潭徳化社の日月村及び水里郷大坪林の一部に居住するサオ族が使用する言語。漢字では邵語と表記される。現在話者は極めて少なく、2006年には10人程度までに話者が激減した絶滅危惧の言語である。
その文化とともに復興のための努力が行われている[1]。
日本では、言語学者の新居田純野らによる研究が長年行われ、文法書も発刊されている[2]。
文字
国際的にはラテン文字を用いられているが、台湾では注音符号を用いた表記も行われている。
サオ語の話者であるKilash Lhkatafatu(漢名:石阿松)は、台湾の簡史朗民族学博士に教えてあげ、詳細的に記録させ、豊富的な言語資料が保存され、それに日本語のカタカナで自らサオ語を書き記したものが日本の言語学者、新居田純野らにより整理され、出版されている[3]。Kilash Lhkatafatuは2017年2月7日に95歳で他界した。
近年、台湾政府は師弟関係の言語政策(台湾華語:「師徒制」族語學習)を実施し、広めているので、サオ族の若い世代も学習し、継承しそうである。
参考文献
- 新居田純野 『サオ語の文法研究』(学習院大学東洋文化研究所調查研究報告/No.53、2007年9月) ISSN 0919-6536
関連項目
外部リンク
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- ^ China (Taiwan), Ministry of Foreign Affairs, Republic of (2015年8月25日). “伝統文化を守ろう、先住民族・サオ族の歌と踊りを伝承” (jp). Taiwan Today. 2020年6月11日閲覧。
- ^ “地域研究 JCAS Review19-1 地域研究の本” (日本語). jcas-review. 2020年6月11日閲覧。
- ^ “石阿松氏『サオ語語彙4000』-仮名が残した太平洋の“危機言語”- | 調査研究報告 | 刊行物 | 学習院大学 東洋文化研究所”. www.gakushuin.ac.jp. 2020年6月11日閲覧。
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