ブヌン語とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ブヌン語の意味・解説 

ブヌン語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/15 23:14 UTC 版)

ブヌン語
布農語
Bunun
話される国 台湾
地域 台湾
民族 ブヌン族
話者数 37,989人2002年行政院原住民委員会)
言語系統
オーストロネシア語族
表記体系 ラテン文字
公的地位
公用語 台湾 (台湾原住民地区の国家語
統制機関 台湾原住民族委員会
言語コード
ISO 639-3 bnn
台湾の言語分布
  ブヌン語
消滅危険度評価
Vulnerable (Moseley 2010)
テンプレートを表示
ブヌン語
各種表記
拼音 Bùnóng Yŭ
注音符号 ㄅㄨˋ ㄋㄨㄥˊ ㄩˇ
発音: ブーノン ユー
英文 Bunun
テンプレートを表示

ブヌン語(ブヌンご、ブヌン語:Malas Bunun、中国語:布農語)は、台湾南投県高雄市花蓮県及び台東県を中心にブヌン族が使用している言語。主な分布地域は南投県は仁愛郷信義郷。高雄市が桃源区那瑪夏区茂林区。花蓮県が秀林郷万栄郷卓渓郷。台東県が延平郷海端郷である。ただし、現代ではブヌン族の一部は北部および中部の都市部で生活している。

ブヌン族の集住している伝統的な居住区では今でも日常生活で使われているが、若い世代や都会で育った世代においてはブヌン語を話せない者も多く、現在、政府の支援のもと、学校教育で教えるなどして維持・復興のための取り組みが行われている。

方言

ブヌン族のサブ・グループとしてはA:卡社群(Takibakha)、B:卓社群(Takitudu)、C:巒社群(Takbanuaz)、D:丹社群(Takivatan)、E:郡社群(Isbukun)が存在するが、方言群としては基本的にA・Bの北部方言、C・Dの中部方言、Eの南部方言の三つに区分される。なお、サブ・グループとしてはこの他にもかつてF:蘭社群(Takopulan)が存在していたが、かれらは日本植民地期にすでに隣接するツォウ族に同化していたことが報告されている。

文字

「文字をもっていた」という断片的な伝承が存在するものの、ブヌン族が古来から文字を有してきたという確証は現在のところは存在しない。ただし、かれらの社会が劇的な変化を経験しつつあった日本統治期には、古くからの農耕諸儀礼の年間プロセスを記録・保存・継承しようとする一部のブヌン族によって創作的な暦が複数作成されている[要出典]

現在はラテン文字や台湾の注音符号を用いた表記も行われている。

発音

母音は a, i, u の3つ。これらの長母音、二重母音がある。

声調はないが、高低アクセント (pitch accent) がある。語末から2番目の母音が高い。

脚注

関連項目

参考文献

  • 『ニューエクスプレス・スペシャル 日本語の隣人たちII(CD付)』中川裕監修、野島本泰ら共著(白水社) ISBN 978-4-560-08616-2

外部リンク



ブヌン語

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 02:06 UTC 版)

言語コード
ISO639-1 -
ISO639-2 -
ISO639-3 bnn
SIL -

名詞

ブヌン (ぶぬんご)

  1. 台湾ブヌン族言語オーストロネシア語族属する。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ブヌン語」の関連用語

ブヌン語のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ブヌン語のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのブヌン語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryのブヌン語 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS