トファ人
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/29 00:51 UTC 版)
Тоъфа | |
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トファの人々(20世紀初頭撮影)
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総人口 | |
約835~830人 | |
居住地域 | |
ロシア連邦イルクーツク州 | |
言語 | |
トファ語 | |
宗教 | |
シャーマニズム、ロシア正教 |
トファ人(英語: Topfalars、Tofa people、ロシア語: Тофалары、тофа、トファ語: тоъфа、тоъфалар )は、ロシアイルクーツク州に居住するテュルク系民族である。トファラル人、カラガス人とも呼ばれる。
概要
シベリア・テュルク語群に属するトファ語を話す。言語と文化はトゥバ人に近い。
かつてはタイガにてトナカイ遊牧と狩猟採集を行っていた。若者はロシア語も話し、伝統的な狩猟採集生活、シャーマニズム信仰は衰退を余儀なくされた。
人種はモンゴロイドに属する。2021年の国勢調査では、ロシアに719人。遺伝的にはY染色体ハプログループN系統が59.4%の高頻度である[1]。
歴史的にトファラリアと呼ばれる地域に定住している。
文化
食事
肉類、ライ麦パン、ベリー類、松の実、タマネギ、人参などを食べている。喫煙も男女問わず広く行われていた。
民間伝承
ことわざ、民謡、格言、伝説など豊かな民間伝承がある。ほとんどが口承である。
死生観
死者は死後Erlikで暮らすと信じられており、私物と共に埋葬される。また、キリスト教の影響も強く受けており、ロシアのキリスト教徒のように、親族の死後9日目、40日目、6ヶ月目、1年目に死を記念する。[2]
脚注
- ^ Miroslava Derenko et al. 2005, Contrasting patterns of Y-chromosome variation in South Siberian populations from Baikal and Altai-Sayan regions
- ^ “Tofalar | Encyclopedia.com”. www.encyclopedia.com. 2025年6月21日閲覧。
参考文献
- 『テュルクを知るための61章』小松久男 編著、明石書店、2016年刊( http://www.akashi.co.jp/book/b244171.html )
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