晋語とは? わかりやすく解説

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晋語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/10 00:48 UTC 版)

晋語
晋語/晋语
話される国 中華人民共和国
地域 山西省全域
内モンゴル自治区中部
河北省の一部
河南省の一部
陝西省の一部
話者数 6305万人
話者数の順位 22
言語系統
表記体系 漢字
言語コード
ISO 639-1 zh
ISO 639-2 chi (B)
zho (T)
ISO 639-3 cjy
テンプレートを表示
晋語
繁体字 晉語
簡体字 晋语
漢語拼音 Jìn Yǔ
発音記号
標準中国語
漢語拼音 Jìn Yǔ

晋語(しんご、拼音: Jìnyǔ)は、シナ・チベット語族シナ語派言語の一つである。山西省陝西省の北部、河北省西部、内蒙古自治区の西部および河南省の一部で話される。太原語が晋語の代表とされる。1987年の調査によると話者は4500万人。官話方言(北方話)の一部とされることもあるが、官話からは独立した大方言区とすべきであるとの説もある。

命名

「晋語」の「晋」は山西省の略称であるが、方言区画としての「晋語区」は行政区画としての山西省=「晋」と同一ではない。「晋語区」の中心地域が、山西省即ち「晋」にあるゆえに、「晋語区」と命名された。[1]

起源

晋語の起源には2つの説がある。1つの見解は、晋語の起源は秦晋方言に由来すると考えられている。なぜなら、「切韻序」によると、「秦陇則去声為入」という特徴が現代の晋語に合致しているからである。もう1つの見解は、晋語の起源は趙魏方言に由来すると考えられている。古代の趙国の三代都城が現在も晋語圏に属しているためである。現在の晋語圏は、春秋時代の晋国、戦国時代の趙国の大部分領土、および戦国時代の韓国北部、魏国西北部領土を含んでいる。

下位方言

下位方言として以下の8個が挙げられる。

  • 并州片
  • 呂梁片
  • 上党片
  • 五台片
  • 張呼片
  • 大包片
  • 志延片
  • 邯新片

特徴

  • 入声 - [-ʔ]として保存されている。
  • 鼻韻尾 - 歯茎鼻音[n]軟口蓋鼻音[ŋ]の区別があるが、[m]はなく、[n]に合流している。また[ŋ][n]に合流する傾向にある。
  • ほとんどの晋方言には 5 つの声調があり、地域によっては 6 つ、7 つ、または 4 つの声調がある。
  • 晉語の全有声無声音の進化方法は4種類ある。
  • 晉語には、官話方言と大きく異なる特徴的な単語や古語が多く残っている。

脚注

  1. ^ 張 麟声「中国語における「晉方言」のイエス•ノー疑問文の構文パターンについて」


外部リンク


晋語

出典:『Wiktionary』 (2021/08/21 09:24 UTC 版)

言語コード
ISO639-1 -
ISO639-2 -
ISO639-3 cjy
SIL {{{4}}}

名詞

しんご

  1. 中華人民共和国山西省陝西省北部河北省西部内蒙古自治区西部および河南省一部話される中国語方言又は中国語系の言語で代表の言語太原語。

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