王族・その他
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 16:16 UTC 版)
バルドメロ・ビルト・ジャロウデク ジャロウデク王国国王。 西域統一戦争=後世呼称:大西域戦争(ウエスタン・グランドストーム)の準備を進めるも、大西域戦争開始時点で病魔に倒れており、代わってカルリトスが国王代理として戦争を開始した。 文庫版では戦争終結後の消息は不明だが、web版 では銀鳳商会(騎士団)が西方撤収した年(西方暦1290年)の年末までに敗戦による心労と病により逝去する。 人物像に付いてはほとんど記述が無いが、Web版では入手したテレスターレを視察する時の会話から専制的国王であることがわかる。 カルリトス・エンデン・ジャロウデク 声 - 綿貫竜之介 ジャロウデク王国第一王子。 病に倒れたバルドメロの国王代理として、昔の西域統一国家:世界の父(ファダーアバーデン)復活を名目に、大西域戦争を開始する。 文庫版では銀鳳商会(騎士団)西方撤収開始後の消息は不明だが、web版 では敗戦により周辺国に攻め込まれて国土の約六割までも失った責任を問われ、王位を継承することなく諸侯の手により放逐された。アニメ版では自軍の敗北が決定打となり、玉座から崩れ落ちる姿で終わっている。 クリストバル・ハスロ・ジャロウデク 声 - 千葉進歩 ジャロウデク王国第二王子。カタリーナの弟。略称は「クリス」。ロカール諸国連合侵攻戦全期および、クシェペルカ王国侵攻戦前期の現地指令。騎操士としての実力は高く、王都デルヴァンクール攻略時に国王と一騎打ちを行い、討ち取った。苛烈な性格をしており、エレオノーラのことを「辛気臭い女」と評したり、クシェペルカ王国を「ふ抜け共」と評したほか、奪われたクシェペルカ王族の奪還に失敗したドロテオを痛めつけたりした。 旧クシェペルカ王国東方領最東方の町ミリシエ攻略戦時(web版 では旧クシェペルカ王国旧王都デルヴァンクール防衛戦時)、本陣船上でアルケローリクスに搭乗してイカルガと一騎打ちを行うがまったく刃が立たず、急場しのぎにエルを勧誘するも彼の返答 の前に絶望して幻晶騎士ごと地上に飛び降り、激突死する。アニメ版ではエルの思い通りにはさせんと、船を破壊して共に墜落死する。 カタリーナ・カミラ・ジャロウデク 声 - 櫻井浩美 ジャロウデク王国第一王女。クリストバルの姉。web版には登場しない。 クシェペルカ王国王都デルヴァンクール攻略後のクシェペルカ王国侵攻戦前期の占領地統治最高指揮者。クリス戦死後のクシェペルカ王国侵攻戦後期の現地指令。 最後の決戦における敗北時に、デルヴァンクール王城からの脱出を図らなかったため、人質としてクシェペルカ王国に囚われる。エレオノーラの口から身柄を交渉に使われることは語られているものの、その後の消息は不明。アニメ版では自軍の敗北を受け、放心状態のままでいた所に、クシェペルカ軍に王城へ攻め込まれた姿で終わっている。 ドロテオ・マルドネス 声 - 稲田徹 クリスへの高い忠誠心を持つ参謀。昔は騎士として身を立て、高齢による引退後にクリスの指南役として任命され、彼が長ずるに伴い腹心の部下となる。旧騎士時代の部下や義息グスターボを配下に抱える。未だ全ジャロウデク王国で五指に入る実力者とされる。 クシェペルカ王国征服後は、旧フェルナンド大公領領都のラスペード城=ジャロウデク王国属クシェペルカ領東方護府指揮官となる。城内の尖塔に幽閉していたマルティナ、イサドラ、エレオノーラを奪還すべく飛空船で捜索して襲撃するも、イカルガの反撃に敗退してクリスに復命謹慎する。この時、オラシオに魔導噴流推進器を独自開発させるヒントとなった、イカルガ飛行の様子を伝える。 クリス敗死後、現地総指揮となったカタリーナへのオラシオの要請により謹慎が解かれ、武装化される飛空船運用戦闘教義を敗残の鋼翼騎士団と共に研究することを命ぜられる。クリス戦死への報復を命を賭けて誓い、その後は飛竜戦艦「ヴィーヴィル」の操縦者兼船長となり、イカルガとの死闘を繰り返す。飛竜戦艦を問題なく操縦指揮運用する能力は、単なる騎操士の範囲に収まらない。 四方楯要塞(シルダ・ネリャック)防衛戦で、飛竜戦艦の竜血炉(ブラッドグレイル)稼動や、通常魔力転換炉への高濃度エーテル供給を、飛行戦闘可能時間の激減を覚悟の上で決行するが、対空衝角艦(ジルバヴェール)やイカルガとの戦闘で苦戦し、エレオノーラの乗機へ特攻するが、最期はキッド操縦のツェンドリンブルの手で搭乗する竜騎士像ごと貫かれ戦死した。操縦者を失った飛竜戦艦は四方楯要塞に墜落し、要塞内部にいた翠玉竜騎士団を全滅させた。アニメ版では森林に墜落している。 web版 では、名誉男爵で鋼翼騎士団の一翼を担っている。エレオノーラ一行捜索時に銀鳳騎士団の反撃で敗退、飛空船に回収され、後にクシェペルカ王国南北領征服を命ぜられる。その後、ジャロウデク混成軍東方領制圧作戦総大将に任ぜられ、デルヴァンクールでクリスに復命中にクシェペルカ王国軍の侵攻の報を知る。コデルリエ平原で敗退後、クリスの敗死を知らされ、復讐を誓う。本国王都でオラシオ具申を受け入れたカルリトスの命により、改良就役した飛竜戦艦を操縦指揮し本土防衛に目処を立て、幻晶騎士部隊を搭載した飛空船群を引き連れ、侵攻してくるクシェペルカ王国軍+銀鳳騎士団迎撃に向かい、ロカール諸国連合領内で会敵、イカルガ・ストールセイガーと戦闘に入るも劣勢となり、エレオノーラ座乗のストールセイガーに特攻を企てるが、文庫版と同様に戦死、地上に墜落する。 グスターボ・マルドネス 声 - 松風雅也 ドロテオの義子。略称は「グスト」。大西域戦争期のジャロウデク王国騎操士。剣の天才であり「剣は強いから剣を沢山付けた方が強くなる」との狂信じみた考えの元、幻晶騎士や装束に大量の剣を帯びるという奇行を実力だけで周囲に認めさせている。剣の腕前では作中屈指の騎操士たるエドガーやディートリヒすら寄せ付けない。浮遊大陸でのエルとの一騎打ちでは互角の戦いを繰り広げた作中最強クラスの剣士であり騎操士。天才たる彼は他者とは見えている世界が異なり、普通なら隙とも言えないような間隙にさえ当たり前のように攻撃を打ち込んでくる。ただあまりに癖が強すぎて他騎士団では受け入れられず、登場時は義父の隊に配属されていた。Web版 Knight's & Magic 設定資料兼備忘録 によると、ドロテオが戦死した同僚の子供を引き取ったという設定。 銀鳳騎士団との初めての遭遇戦で銀鳳騎士団第二中隊と交戦するも、討伐は不首尾に終わり飛空船に回収される。クリストバルの敗死後カタリーナにより謹慎が解かれ、ティラントー部隊を率いてドロテオが駆る飛竜戦艦と共に各地を転戦。再び銀鳳騎士団と激突したが、グゥエラリンデと相打ちになり機体を捨てて生還する。その後四方楯要塞及びデルヴァンクール防衛戦に備え、カタリーナより下賜されたアルケローリクスを改装し機体名をデッドマンズソードと改名。決戦においてケルヒルトのヴェイロキノスに後を任せ、周囲の部隊と共にエレオノーラを強襲。最終防衛線の突破に掛かるが、ゴルドリーオとアルディラッドカンバーが捨て身で臨んだ二対一での戦いに敗北。本国に撤退した。アニメ版ではバラバラになった乗機ごと堀に落ちるが生還するオリジナルシーンになっている。大西域戦争の全期間に渡って最前線で戦いながらも生存した名の知られた唯一の人物で、大西域戦争の後半戦に於いて、国土の相当量を失いながらも遂にジャロウデク王国を護りきった救国の英雄でもある。 web版 では、義父に従い転戦し、コデルリエ平原会戦でグゥエラリンデと戦い、敗北。金獅子に敗れた義父を担いで戦場から脱出、本国に帰還する。後にズーティルゴを改装したデッドマンズソードを受領し、飛竜戦艦を操縦指揮する義父と共に本国防衛にあたる。そしてジャロウデク王国侵攻軍と目されるクシェペルカ王国軍+銀鳳騎士団迎撃に向かい、ロカール諸国連合領内ジャロウデク王国側国境付近で会敵、飛空船から降陸しクシェペルカ王国軍+銀鳳騎士団地上兵力と戦闘に入るが、グゥエラリンデ・アルディラッドカンバーと刺し違えとなり、義父を失うも本国に生還。以後も前線に立ち、文庫版と同じくジャロウデク王国存続に成功した。 大西域戦争終結後「剣角隊」を編成。多大な功績に対し、衰退したジャロウデク王国が出せる破格の恩賞として専用騎「ブロークンソード」が与えられた。その後、剣角隊に専用飛空船「剣角の鞘号」が配備され、ジャロウデク王国唯一の遠征実戦部隊として浮遊大陸へと派遣される。他国の支配地等を襲撃して収奪した源素晶石等の物資を「渡し舟」に引き渡し本国に送り出す任務を担い、困窮する国の重要な支えとなっている。その活動の中でフレメヴィーラ王国の面々と再会。エルとの一騎打ちにおいて、狂人同士の共感という傍から見ると頭の痛くなるやり取りを経てお互いを認め合う間柄となった。現在の所エルたちとは明確な敵対はしておらず、適度に浮遊大陸の情報を与えつつも自分たちの目的である盗賊紛いの任務を続けるという中立的な立場を維持している。 オラシオ・コジャーソ 声 - 中村悠一 若干30歳でジャロウデク王国の開発工房長となった天才技術者。気力が抜けたようなふざけたような独特の喋り方が特徴。アニメ版では容姿がデザインされ、ぼさぼさの長髪に眼鏡姿となっている。 一族の研究成果である純エーテル作用論を元に、ジャロウデク王国の支援を得て源素浮揚器を開発し、世界初の飛空船を実用化した。伝聞情報だけ(アニメ版では目視)を元に魔導噴流推進器を独自再現した上、その技術を用いて飛竜戦艦「ヴィーヴィル」も完成させた。他にも事実上高濃度エーテル専用の高出力魔力転換炉「竜血炉」を開発試作する。 彼の空に掛ける情熱はエルネスティに引けをとるものではなく、エルが人型ロボットならオラシオは飛空船と、情熱を向ける先こそ異なるがその開発に執念を燃やす姿には共通点がある。幻晶騎士でありながら飛行可能なイカルガの事を不愉快極まりない代物と評したが、一方で幻晶騎士が空を飛べるなら源素浮揚器なんて作らなかったと語っている。 四方楯要塞防衛戦で飛竜戦艦が堕ち、ジャロウデク王国の敗北が決まった時点で味方を見捨ててさっさとクシェペルカ王国から脱出(Web版 ではオラシオは本国に留まっていた)、飛竜戦艦に関する基幹技術の大半を抱えたまま本国からも姿を消した。アニメ版ではエルとの戦闘を直で観察するためドロテオと共に飛竜戦艦に乗り、戦場に赴く。エルと熱い論戦の末に飛竜戦艦の敗北を悟ると、一人でいつの間にか脱出。終戦後にフレメヴィーラへ帰還中のエルを覗き見た後、次は何処の国へ行くか悩みながら、小型の飛空艇で飛び去った。 その後孤独なる十一を含む各国を渡り歩いて品定めしつつ、最終的にはパーヴェルツィーク王国フリーデグントの下に身を寄せた(以後はパーヴェルツィーク王国参照のこと)。 使者(氏名不明) 文庫版に登場。銅牙騎士団を率いてフレメヴィーラ王国内での情報工作任務にあたっているケルヒルトより本国バルドメロ王に伝言報告したテレスターレについて、ケルヒルトに同王より発せられた奪取本国搬入勅命を伝えに来た男性連絡員。作戦にあたっては、ヴェンドバダーラや呪餌(カースド・ベイト)を含む、『ありとあらゆる』ものを使用して構わない、とする全手段許可国王勅命を伝えた。後述のWeb版本編の監察官に相当する。 監察官(氏名不明) Web版本編に登場。銅牙騎士団を率いてフレメヴィーラ王国内での情報工作任務にあたっているケルヒルトより本国バルドメロ王に上げたテレスターレについて、ケルヒルトに同王より発せられた奪取本国搬入勅命を伝えに来た190cmを数える大柄な男性。作戦にあたっては、ヴェンドバダーラや呪餌(カースド・ベイト)を含む、“ありとあらゆる”ものを使用して構わない、とする全手段許可国王勅命を伝えた。前述の文庫版の使者に相当する。 ホアキン Web版本編に登場。ドロテオの部下で、ティラントーの操騎士。銀鳳商会に救難され東方に脱出中のクシェペルカ王族を、ドロテオに率いられ襲撃するも、アルディラッドカンバー駆るエドガーに、騎乗するティラントーの腕腕を切り落とされたレアンドロの支援・共同戦闘に入るよう、ドロテオに命じられる。 レアンドロ Web版本編に登場。ドロテオの部下で、ティラントーの操騎士。銀鳳商会に救難され東方に脱出中のクシェペルカ王族を、ドロテオに率いられ襲撃するも、アルディラッドカンバー駆るエドガーに、騎乗するティラントーの肘の所で、重棍を掴んだままの巨大な腕腕を両断され切り落とされる。
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