銀鳳騎士団
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エドガー・C・ブランシュ 声 - 内匠靖明 騎操士学科の先輩の1人。純白の幻晶騎士・アールカンバー(後にアルディラッドカンバー)の搭乗者。守りを得意とする。真面目かつ質実剛健な性格で、学生時点でその実力は正騎士に匹敵しており、騎士科筆頭 でもあった。 ベヘモス戦で規格外の動きをするエルのグゥエールを目撃しており、以降も彼の規格外の才能と暴走の数々に度々驚かされ呆れている。銀鳳騎士団設立後は第一中隊長となる。 少々朴念仁であり、ヘルヴィから頬にキスされるまでその気持ちにまったく気づいていなかった。 銅牙騎士団団長ケルヒルトにヘルヴィのトランドオーケスを奪われ敗北したことをずっと悔いていたが、大西域戦争において再び対峙した際には完全勝利し彼女を討ち取った。戦争終結後は飛翔騎士の指導者として紫燕騎士団を教育するが、この際に教官として目覚めた模様で、その厳しい指導と容赦のない採点は鬼教官として恐れられた。 数々の戦いを経てその実力は王国屈指のものとなっており、その功績を評価され他の貴族より騎士団長にならないかと誘いを受けていた。しかし、大森海にエルが消えた際にこのまま騎士団を去ることはできないと任官を断って探索に参加。騎士団長になる件は一度潰えたが、大森海からの帰還後、組織再編に伴い銀鳳騎士団の各中隊を独立させ、後に白鷺騎士団とリオタムス王が命名する新騎士団編成に取り掛かる。 作中出自は不明ながら、大公家を含む王族と明記されていないのに、珍しくミドルネームを持つ。 ディートリヒ・クーニッツ 声 - 興津和幸 騎操士学科の先輩の1人。通称は「ディー」で、隊員からは「ディータイチョ(後にディーダンチョ)」と呼ばれる。赤色の幻晶騎士・グゥエール(後にグゥエラリンデ)の搭乗者。攻めを得意とする。本来の実力はエドガーに匹敵するものの、軽薄かつムラのある性格が災いして実力を発揮しきれず、学生時点では彼に一歩及ばなかった。 ベヘモスと戦った際、同級生のゲパードの惨死を目の当たりにしたことから恐怖心に駆られ、戦友たちを見捨てて1人逃げ出した。この時にそれを追ったエルにグゥエールを奪われ、ベヘモス戦に巻き込まれる形で参戦。彼の規格外の力を目の当たりにしてそれまでの己を悔い、騎士としての覚悟が定まったことで勇敢かつ冷静な判断を見せるようになる。この事で実力が開花し、決闘級魔獣の群れを前にしても二度と騎士の矜持を捨てはしないと奮闘した。銀鳳騎士団設立後には第二中隊長となる。 騎士団の中でエルに最も恩義を感じている人物であり、一度戦士として死にかけた自分に道を見せてくれたとして強い忠誠を抱いている。二枚目なのになぜか女性との出会いがなく、エドガーにすら春が訪れているのに自分だけ独り身なのを不貞腐れていたことがある。 大西域戦争で強敵グスターボと出会う。剣技では及ばなかったものの機体のおかげで彼のソードマンと互角に近い戦いを繰り広げ、最後は捨て身の攻撃で相打ちに持ち込みグゥエラリンデの大破と引き換えに倒した。決戦時には乗る機体が無かったためにノーラの率いる藍鷹騎士団に同行して裏方に回り、グスターボとの戦いはエドガーとエムリスに譲った。戦争終結後はエドガーと共に飛翔騎士の教官を務めるが、化け物並の体力を誇る彼の訓練に付いていくのは困難であり、エドガーと共に鬼教官として恐れられた。エドガーと同じく、数々の修羅場をくぐり抜けた経験はその実力を王国屈指のものへと押し上げており、騎士団長としての誘いを受けた事もある。しかし、自分はそういうのに向いていないと即座に断った。大森海にエルが消えた際に一番最初に行動を起こした人物であり、国王の下に直接乗り込んで暴言にも等しい救出宣言を噛まし、意気消沈するダーヴィドを殴りつけて再起動させ、探索へ赴くための切っ掛けを作った。 大森海からの帰還後、組織再編に伴い銀鳳騎士団の各中隊を独立させ、後に紅隼騎士団とリオタムス王が命名する新騎士団編成に取り掛かるが、騎士団長としての労働意欲が甚だしく低い。 ヘルヴィ・オーバーリ 声 - 伊藤静 騎操士学科の先輩の1人。エドガーやディーの学年の紅一点。褐色肌のスタイルの良い巨乳。桃色の幻晶騎士・トランドオーケス(後のテレスターレ一号機)、人馬幻晶騎士・ツェンドリンブルの搭乗者。テレスターレのテストパイロットも務めたが、機体が強奪されてからはツェンドリンブルが新たな相棒機体となる。女性ながら騎士として優れた腕を持ち、勝気な性格も相まって戦闘では先陣を切ることが多い女傑。Web版 では騎士団成立後は出番がないが、文庫版およびアニメ版では第三中隊が設立され隊長になっているため、大幅に出番が増えている。 よくエドガーと勝負したがり、二人でいることも多かったが、後に彼を好いていたことが発覚した。Web版 『Knight's & Magic 設定資料兼備忘録』 では、後にエドガーと結婚することが予定されていた。 文庫版では、西方暦1280年春のオルヴェシウス砦への移動に伴う設立時から、銀鳳騎士団がオルヴェシウス砦に活動拠点を移した後は第三中隊長となる。第三中隊は隊長含めて新しいもの好きで構成されており、人馬騎士や飛翔騎士を運用する隊となっている。西方暦1285年の第三中隊解散、白鷺騎士団・紅隼騎士団設立により中隊長職を退き、白鷺騎士団に移籍する。 バトソン・テルモネン 声 - 藤原夏海 Web版での名前はバトソン・テンドーニ。鍛冶屋の息子。ドワーフ。いじめられていたところをエルたちに助けられて以降、親友関係を結ぶ。Web版 では騎士団成立後は出番がないが、文庫版では鍛冶師隊に所属するため大幅に出番が増えている。 最終学歴はライヒアラ騎操士学園中等部卒業。エル・キッド・アディと同期であり、ライヒアラ騎操士学園入学(鍛冶学科)、銀鳳騎士団編成入団一期(鍛冶師隊)、ライヒアラ騎操士学園卒業(中等部)、銀鳳騎士団のオルヴェシウス砦への移動、キッド銀鳳騎士団離脱直前まで、学科・地位・部署に違いはあっても、行動を共にしてきた。ウィンチェスター受注・木部加工、幻晶甲冑シリーズおよび幻晶甲冑用装備開発・試作、一部選択装備(オプションワークス)詳細設計・試作、魔導噴流推進器(マギウスジェットスラスタ)試作、魔導噴流推進器実験用幻晶騎士改造、イカルガ建造現場作業、魔道飛鎗(ミッシレジャベリン)・垂直投射式連装投鎗器(バーティカルロンチドジャベリンスローワ)試作・初期生産、ジャロウデク王国製鹵獲品解体調査、飛翼母船(ウィングキャリアー)詳細設計・一番船イズモ建造指揮を行った。文庫版では対空衝角艦(ジルバヴェール)やイズモの船橋で操縦を行っている。 ダーヴィド・ヘプケン 声 - 伊丸岡篤 鍛冶学科に在学した先輩の1人。通称は「親方」。ドワーフ族であるため見た目は厳つく、血の気が多い性格。本来は豊かな髭を持つが、あまりにも学生離れした容姿になるため日々剃っていた。 学生でありながらも確かな技術を持ち、仕事への熱心さから目上の者にも臆せず立ち回る態度で一目置かれており、元々は学園所有の幻晶騎士のメンテナンスなどを担当していた。エルと出会って以降は、考案された新たな幻晶騎士を実際に開発・製造する重責を担うようになり、エルが設計し親方が形にという体制になった。銀鳳騎士団の設立後は直属の鍛冶師隊隊長となる。ワーカーホリック気味で連日の徹夜を物ともせず仕事に邁進するため、部下の鍛冶師達が悲鳴を上げることもしばしば。 元より一流の鍛冶師だったが、東方様式の幻晶騎士のみならず、人馬騎士・飛空船・飛翔騎士といった異形の技術にも通じ、新技術の数々をエルと一緒に開発する技術革新における両輪となっているため、現在では王国において彼に次ぐ重要度の要人とされている。 鍛冶師であるため基本的に前線には参加しなかったが、大西域戦争時に鹵獲した飛空船を指揮したのを機に前線に出るようになり、飛翼母船イズモ完成後は船長の任もこなすこととなった。 ノーラ・フリュクバリ 声 - 加隈亜衣 藍鷹騎士団所属の女性騎士。諜報防諜工作関連の要員。立場上、エルと2人きりの密談も行なう。クールな性格でアディに嫉妬されるほどの美女でもある。 銀鳳騎士団が設立されたライヒアラ騎操士学園の新入生として入学し、エルや藍鷹騎士団への指揮権をアンブロシウスから移譲されたクヌート公爵への連絡要員としての任務にあたる。その傍らで、学園・銀鳳騎士団内外の防諜も担当する。銀鳳騎士団の幻晶甲冑運用を元に、隠密仕様の「シャドウラート」を発案しており、web版 では余談としてシャドウラートを駆って夜間城塞への潜入試験を成功させる話がある。 銀鳳騎士団のオルヴェシウス砦への移動後も任務を続行し、銀鳳騎士団の(旧)クシェペルカ王国領派遣へも他の藍鷹騎士団員らと共に同行。諜報・工作任務にあたった。潜入工作・連絡用にと藍鷹騎士団に優先配備された飛翔騎士の操縦訓練も受けており、同じ訓練を積んだ団員達と共にボキューズ大森海第二次先遣調査船団(=エル・アディ奪回船団)にも参加し、主として小鬼族(ゴブリン)後に小人族(ヒューマン)に対する情報収集・宣伝任務にあたった。 (新生)クシェペルカ王国に新婚旅行に行くエルとアディと、同行者である小魔導師(パールヴァ・マーガ)と共に、藍鷹騎士団の同僚等と共に同国及び浮遊大陸へ赴く。この頃には「銀に交わって、銀に染まった」描写がある。 デシレア・ヨーハンソン ガイスカの孫娘。元は国機研第一工房に所属しており、ダーヴィドが飛空船や飛翔騎士絡みでラボに出張していた時によく話していた相手。 銀鳳騎士団の大森海遠征帰還後、団が再編されて新体制へと移行したのを機に、国機研からの転属組として同僚の若手鍛冶師達を率いてやってきた。着任早々に巨人族と引き合わされ、彼らを幻晶騎士に偽装するための鎧作りを任された。巨人族との初遭遇に言葉を失うほど唖然としていたが、なぜ銀鳳騎士団が怖れられるのか急速に理解した模様。引き続き元国機研を率い、シルフィアーネ・カササギ三世(サード)・エンゲージ詳細設計・製作にあたった。作中登場以来、銀鳳騎士団(グループ)及び巨人族(アストラガリ)への突っ込み役を担っている。
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