きゅうば‐しのぎ〔キフば‐〕【急場×凌ぎ】
急場しのぎ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/12 14:43 UTC 版)
マッキントッシュはオーロラを隊の主要な生活空間として使うつもりだったので、陸上部隊の個人的な持ち物、食料、装置と燃料は、まだ船に積まれたままだった。シャクルトンの本隊のために補給所に置く食料は陸揚げされていたが、10人の陸上部隊は「衣類と自分たちのバッグのみ」で残された形だった。船の行方は分からず、いつ戻ってくるかも分からず、生存と補給所設置の任務を完遂することのために、その独創性と問題解決力を試されることになった。 このときマッキントッシュはその状況を「我々はここに2年間支援無しに滞在する可能性に直面している。それ以前に救出を期待できず、今持っているものを保存して節約しなければならない。集められる代替物も求め適用しなければならない」と要約していた。最初に頼ったのはそれ以前にスコットやシャクルトンの隊が残していた食料や物資だった。これらの物資はかなりのものがあり、衣類、靴、装置を間に合わせることを可能にした。またアザラシの肉と脂肪を食料と燃料の追加資源に使った。「ジョイスの有名な仕立て店」が、スコットの遠征隊が放棄していった大きな帆布から衣類を作りだした。アーネスト・ワイルドは、のこ屑、紅茶、コーヒー、さらに乾燥した少量のハーブを使って調合し、「ハットポイント・ミクスチャー」とブランドを付けたタバコを作った。これらの手段によって2年目のシーズンで補給所を設置する橇の旅の装備を整えていった。8月末、マッキントッシュはその日誌に、冬の間に作業が完成したことを記し、「明日我々はハットポイントに向けて出発する」と締め括っていた。
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