時代区分 日本の時代区分

時代区分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 09:09 UTC 版)

日本の時代区分

ヨーロッパ史学の時代区分が導入される以前に、現代の「戦国時代」が、当時の京都の公家たちに「戦国の世」と中国の春秋戦国時代をなぞらえて認識され呼ばれた[12]。さらにこの呼び名は広まり、武田信玄の『甲州法度次第』第20条に「天下戦国の上は、諸事をなげうち武具の用意肝要たるべし」と使用された。明治時代に西洋学問として歴史の時代区分法を知るが、1873年(明治6年)小学校参考書に先行的に「戦国時代」が使用された[13]

明治時代の、歴史学における総合的な時代区分は、1903年(明治36年)内田銀蔵により西洋史学を当てはめる形式で、英語の歴史語モダンエイジを江戸時代だとして「近世」と訳し基点にした。そして江戸時代より前の時代はその時まで「近古」とされていたが英語の歴史語ミドルエイジを訳して「中世」と命名した。さらにその「中世」より前を一括して「古代」と名づけ、西洋史学三分法を適用して日本史三分法を提起した[14][15]。それが研究者たちに支持され近代を末に加えて、日本史学での日本史時代区分となった[15]

先史 - 古代 - 中世 - 近世 - 近代 - 現代

先史における時代区分

考古学 における一般的な先史時代の時代区分は、材料文化や技術の変化に依拠している。石器時代青銅器時代鉄器時代といった区分や、その更に細分化された区分は、その時代の遺物の材料がどのように異なっているかに基づいた区分である。ここ数十年間の放射性炭素年代測定の発達や、他の科学的手段の発達によって、多くの遺跡や人工物についての正確な年代測定が可能となったが、これらの長期的な時代区分は今後も使用され続けると予測される。また、ある文字を持たない文化の歴史について、近隣の文字を持つ文化が書き残している場合が多くあり、それらが時代区分に使われる。

出来事による時代区分

何らかの出来事や短期間における変化が文化に対して非常に大きな影響を与え、歴史に急激な変化を引き起こすことがある。これらの出来事や変化は、よく「~前」や「~後」(〜にはその出来事や変化の名称が入る)という語となって広く使われることが多い。例えば「宗教改革前」と「宗教改革後」という表現や、「植民地時代前」と「植民地時代後」といった表現がある。また、戦前戦後という表現は第二次世界大戦の前後を指す表現であるが、将来的には第二次世界大戦という語を明示しなければならないように変わるかもしれない。


  1. ^ Adam Rabinowitz. It’s about time: historical periodization and Linked Ancient World Data. Institute for the Study of the Ancient World Papers, 2014.
  2. ^ Pasiscla, Claude V., "Baroque" in Grove Music Online, Oxford Music Online. Accessed Feb 2014.
  3. ^ この詳細についてはMarx and Engels, The German Ideologyを参考のこと
  4. ^ マルクスは決して歴史を紐解く鍵を生み出したと主張しているわけではない。史的唯物論は「どんな歴史上の出来事についても見つけ出すことができ、全ての人々の前に運命的に現れる歴史的・哲学的な理論」 (Marx, Karl: Letter to editor of the Russian paper Otetchestvennye Zapiskym, 1877)というものではない。マルクスの説明によれば、彼の考えはヨーロッパの実情の具体的な研究に基づいたものである、ということである。
  5. ^ Marx, Early writings, Penguin, 1975, p. 426.
  6. ^ Charles Taylor, “Critical Notice”, Canadian Journal of Philosophy 10 (1980), p. 330.
  7. ^ Marx and Engels, The Critique of the Gotha Programme
  8. ^ Marx and Engels, The Civil War in France
  9. ^ Gewirth, Alan (1998). The Community of Rights (2 ed.). University of Chicago Press. p. 168. ISBN 9780226288819. http://books.google.com/books?id=tFJwLFjF5xQC 2012年12月29日閲覧. "Marxists sometimes distinguish between 'personal property' and 'private property,' the former consisting in consumer goods directly used by the owner, while the latter is private ownership of the major means of production." 
  10. ^ カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス『ドイツ・イデオロギー』岩波文庫
  11. ^ カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス 『経済学批判』大月書店国民文庫
  12. ^ 今谷明 『戦国の世 日本の歴史〈5〉』 岩波ジュニア新書 2000年
  13. ^ 国会図書館蔵書の使用例の最古書は、教育資料研究会(編)『高等小学校外日本歴史』第4編巻1巻2 目次第7「戦國時代」、1873年(明治6年)
  14. ^ 内田銀蔵『日本近世史』第1巻上 冨山房、1903年(明治36年)
  15. ^ a b 坂本賞三「日本中世史の形成」『史人』第6号 2015年


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