(5)宇田川による時代区分論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 08:26 UTC 版)
「アイヌ史の時代区分」の記事における「(5)宇田川による時代区分論」の解説
老古学的研究に基づき、物質史料からアイヌ民族独自の発展を位置づけようとする時代区分論。まず、宇田川は擦文文化からアイヌ文化への移行で考古学的に最も顕著な事象は擦文土器の使用から内耳土器の使用への変遷であると指摘し、13 世紀~14世紀頃を「内耳土器時代」と称する。そして、アイヌ民族独自の建造物「チャシ」が用いられる15世紀~18世紀を「チャシ時代」、それ以後を「新アイヌ文化時代」と区分する。 遺物・遺跡という物質史料に基づいた時代区分論はアイヌ民族の生活の変遷を正確に反映してるといえる反面、考古学史科の性格上大まかな年代でしか時代区分ができず、時代ごとの区切りが明瞭でない点に難がある。
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