アイヌ史時代区分表
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 23:38 UTC 版)
「アイヌ史の時代区分」の記事における「アイヌ史時代区分表」の解説
西暦 日本史 道史 道南 道央 道東 道北 千島 樺太 沿海州 中国 出来事 前1世紀 弥生 続縄文時代 (恵山式) (江別太式) (下田ノ沢式) (宇津内式) 粛慎 前漢 1世紀 (後北式) 挹婁 後漢 2世紀 3世紀 続縄文時代 三国 4世紀 古墳 前3世紀 - 7世紀 西晋 5世紀 (北大式) オホーツク文化(粛慎・流鬼国) 勿吉 南北朝 6世紀 7世紀 飛鳥 靺鞨 唐 658年 - 阿倍比羅夫による渡島遠征。渡島の蝦夷(擦文人)が比羅夫と協力して粛慎(オホーツク文化人)を討つ。 8世紀 奈良 擦文時代 擦文時代(擦文文化)7世紀 - 13世紀 渤海 9世紀 平安 10世紀 契丹 宋 11世紀 (トビニタイ文化) 12世紀 女真 12世紀より、ヌルガンを中心とする黒竜江下流域の統治が始まる。 13世紀 鎌倉 安東氏時代 モンゴル帝国 13世紀 - アイヌ文化(ニブタニ文化)の成立(※アイヌ文化への移行時期は場所によって時間差あり)。 14世紀 室町 アイヌ文化前期(13世紀 - 15世紀)・内耳土器時代(14世紀 - 15世紀)・前近代古層終末期※ 13世紀半ば〜14世紀初頭 - アイヌの樺太進出、モンゴル帝国の戦闘。⇒安藤氏の乱に波及。 15世紀 ギレミ 女真 明朝 15世紀 - 道南における渡党の勢力拡大。道南十二館の成立。 アイヌ文化後期(15世紀 - 19世紀)・チャシ時代(15世紀 - 18世紀)・前近代変容期※ 1457年 - コシャマインの戦い。「大闘争時代」の始まり。 16世紀 戦国 (大闘争時代/ユーカラの時代:1456年 - 1536年)・(局地対立関係期※) 1515年 - ショヤコウジ兄弟の戦い。 (蝦夷地の平和時代:1536年 - 1643年)・(局地妥協期・前商場関係期※) 1550年 - 夷狄の商舶往還の法度。「蝦夷地の平和時代」の始まり。 17世紀 江戸 松前氏時代 ダイチングルン(清朝) 秀吉朱印状(1593年)・家康黒印状(1604年)⇒松前藩の成立。 (諸豪勇時代/ウエペケレの時代:1643年 - 1789年)・(後商場関係期・場所関係期※) 1643年 - ヘナウケの戦い⇒「諸豪勇の時代」の始まり。1669年 - シャクシャインの戦い 18世紀 (内浦アイヌ) (石狩アイヌ) (シュムクル) (メナシクル) (余市アイヌ) (千島アイヌ) (樺太アイヌ) 1713年〜 - ロシア人の北千島進出。 (役蝦夷時代:1789年 - 1871年)・(開所・場所関係期※) 1789年 - クナシリ・メナシの戦い⇒「役蝦夷時代」の始まり。 19世紀 フヴォストフ事件(1789年)・ゴローニン事件(1811年)⇒日露和親条約(1854年)。 明治 開拓使 大日本帝国 日露雑居 清朝 1868年 - 明治維新⇒開拓使設置(1899年) 北海道庁 アイヌ史的現代(1868年〜) (千島国) 1875年 - 千島・樺太交換条約。/1899年 - 旧土人保護法施行。 20世紀 新アイヌ文化(18世紀〜) (樺太庁) ロシア帝国 中華民国 1905年 - ポーツマス条約。/1930年 - 北海道アイヌ協会成立。 昭和 変容期終末期(1869年 - 1899年)/近現代(1899年〜)※ ソ連 1945年 - ソ連による樺太・千島占領 日本国北海道 中華人民共和国 1997年 - アイヌ文化振興法施行。 21世紀 平成 ロシア連邦 2019年 - アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律成立。 下線は(3)佐々木の時代区分論、斜体は(5)宇田川による時代区分論、※は(4)河野による時代区分論をそれぞれ指す。また、この表はいくつかの異なる時代区分表を便宜的に一つに纏めたものであり、本来の時代区分を正確に表せていない箇所がある。例えば、宇田川洋の提唱する「チャシ文化(チャシ時代)」と「新アイヌ文化」の区切りは18世紀とされるが、この表では体裁の統一のため区切りが18世紀となっていない。
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