(4)河野による時代区分論
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 08:26 UTC 版)
「アイヌ史の時代区分」の記事における「(4)河野による時代区分論」の解説
アイヌ民族と和人社会との関係を重視した時代区分論。和人の存在を重視する点では(1)(2)と同様であるが、アイヌ民族と倭人の関係に注目して北海道独自の時代区分論を展開した点に特徴がある。河野はアイヌ史を自然に依拠する生活が主体で和人との交流が少ない「前近代先古層期」と「前近代古層期」、和人の進出によってアイヌ社会が変容していく「前近代変容期」、近代国家の統治下に入って以後の「近現代」の4つに大きく分類し、更に大区分の下に詳細な下位区分を設けている。 この時代区分論は「アイヌ-和人関係史」としては充実しているが、逆にモンゴル帝国やロシアといった大陸側との関係史が軽視されている。
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