GUTS-SELECT
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:32 UTC 版)
「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の記事における「GUTS-SELECT」の解説
キャラクター名は『ティガ』のキャラクター名の一部を共有したものとなっている。 今の時代では、スケジュールや予算の関係上、防衛隊を描くのが容易ではなく、前作『Z』のように小規模なチームが存在する世界観という方法論は使えず、『ティガ』世代の親が落胆しない規模の組織感を出すためには、GUTSレベルの司令室のセットを用意する必要があることから、防衛隊があるバージョンとないバージョンの2プランが並行で進められ、前述の3人のウルトラマンという初期案も後者の世界観でアクションやドラマ部分をいかに面白く描くことができるか、ということを考えて提案されたプランであった。その後、防衛隊が登場する世界観となり、過去のニュージェネシリーズよりも大きな指令室のセットの中に必要な人員構成として、主役、ヒロイン、隊長、母艦の操縦士、戦闘機乗り、開発担当、情報担当の宇宙人というものとなり、作品自体が重たい話になることから、明るい雰囲気にするために賑やかな隊員関係となっている。 マナカ ケンゴ 本作品の主人公。火星出身の21歳の青年。本編開始時はシズマ財団火星開拓局・植物研究センターに植物学者として勤務しており、有機物を加えることなく重金属成分の多い火星の土に花を根付かせる研究をしていた。その過程で「ルルイエ」と名付けた新種を品種改良で生み出し、蕾まで成長した唯一の株を火星では常に持ち歩いており、GUTS-SELECT入隊後は司令室で常に手入れをしている。普段は温厚かつお人好しで、口癖の「スマイル、スマイル」が示す通り人当たりの良い明るく真面目な性格の持ち主。同時に芯の強い一面も持ち、「皆を笑顔にしたい」という思いは誰よりも強い。 ユザレや闇の巨人の現れる夢に悩まされていたころ、重金属の少ない遺跡周辺の地下土壌を求めて超古代遺跡を訪れた際に発光現象を発現させ、ゴルバー襲来時にはシールドの発生といった不思議な力を覚醒させる。その様子を目の当たりにしたミツクニから、夢見る未来を切り開く力としてGUTSスパークレンスを託され、遺跡の最下層にてトリガーと合体し、その変身能力を得る。ゴルバー撃退後はミツクニの勧めで地球に渡ってGUTS-SELECTへ入隊し、事情を知るアキトやミツクニを除く仲間たちに変身できる事実を隠しながら、トリガーとして戦う。 カルミラとの決戦時に発生した時空の狭間に飲み込まれ、3000万年前の超古代に飛ばされた際は、生前のユザレやトリガーダークと邂逅し、闇の一族がエタニティコアを手中に収めることを阻止するべく、エンシェントスパークレンスで光となってトリガーダークと一体化して精神世界に入り込み、トリガーダークと激闘の末、自身がトリガーに芽生えた光の意思から生まれ、3000万年かけて人間の姿に転生した化身であることを自覚し、トリガーダークをトリガーの姿へと変えさせる。現代に生還した後は、闇の巨人の復活に呼応して自らの体に受け継がれた光に目覚め、本来闇の巨人であったトリガー自身の過去と正面から向き合い、光であることを貫き通したことでエタニティコアの光のカケラを吸収し、グリッタートリガーエタニティとなる。当初は皆を守らなければならないと気負うあまりエタニティコア由来の力を使いこなせず苦悩するが、青年リブットの特訓を経て自身の夢見る未来を再認識し、光であると同時に人として自分が存在する意味を見出したことで、コントロールの術を習得する。 GUTS-SELECTの面々にメガロゾーアに変貌したカルミラに狙われる理由を聞かれた際に自分がトリガーであることを明かし、イグニス=トリガーダークと共にメガロゾーアに挑む。戦いの中でエタニティコアの力に直接触れ、コアの持つ光と闇の力でエタニティコアの暴走の中和とトリガーの力をメガロゾーアと同等以上に増幅させる作戦を提案する。そしてイグニスがトリガーダークの力を返還したことでトリガートゥルースに変身し、光と闇、エタニティコアの力でメガロゾーアを撃破する。その後、未だ治まらないエタニティコアの暴走を鎮めるため、コアの内部に入り込む。監督の坂本は、ケンゴのキャラクターについて、新型コロナの影響で、子供も大人も不安要素が多くあり、笑顔が少ない状況であったと感じていたため、みんなを笑顔にしたいし、自分も笑顔にできるキャラクターの方がいいと思っており、「スマイルスマイル」という言葉もそういう想いが込められているという。 名前の由来は、『ティガ』の主人公であるダイゴから。 シズマ ユナ 本作品のメインヒロイン。ケンゴの教育係を担当する現役女子高生隊員。初登場時は17歳だったが、第9話で18歳となる。 ミツクニの一人娘として幼少期から様々な英才教育を受けており、闇の巨人相手にも果敢に立ち向かう正義感を持つ。 ユザレが憑依している事実はミツクニによって秘匿されていたが、事情を知るイグニスや闇の巨人たちから身柄を狙われ、さらに時折意識が飛ぶ事実からユザレの存在を認知する。そして18歳の誕生日を迎えた際、亡き母親ユリカの家系から続くユザレの末裔であることを伝えられ、ユリカの形見であったユザレのエタニティコアの力に呼応する指輪を誕生日プレゼントとして贈られ、以降は首に提げている。 トリガーダーク出現時は、アキトからケンゴがトリガーである事実を知らされ、青年リブットの訓練を受けて以降は、過酷な運命に立ち向かうケンゴ同様、ユザレの末裔である運命に負けない強さを身につけることを決める。 一時はユザレがエタニティコアの力に触れ消滅した事実を知り、巫女の力を使うことを恐れるが、仲間を守りたいという思いを勇気に変え、真に覚醒を果たす。姓名の由来は、苗字は『ティガ』のGUTS隊長であるイルマから、名前は『ティガ』のヒロインであるレナから。 ユザレ 超古代の石板の中央に、祈りを捧げる女性として描かれていた超古代人の巫女。3000万年前、闇の軍勢に対抗する「地球星警護団」の長として、トリガーと共に戦った。白髪であることを除けば遠い子孫のユナと同じ容姿をした少女であり、現代では思念体としてユナに憑依している。 現代ではケンゴの夢の中に何度も現れ、彼が光である旨のメッセージを送る。同時にケンゴやユナの身に危険が迫ると表に姿を現し、防御壁を張るなどの力を見せる。 ケンゴが超古代へ飛ばされた際は図らずも邂逅を果たし、温かな光を発するケンゴを自分の言葉で希望を意味するルルイエと称して、エタニティコアに接触しようとする闇の巨人たちを止めるよう懇願しながらエンシェントスパークレンスを託す。そして、エタニティコアの力に触れたことで、トリガーにエタニティコアのカケラを託した後に消滅する。 ヒジリ アキト GUTS-SELECTの技術開発担当である18歳の現役高校生。超古代遺跡の秘密を研究しており、大半のライドメカやガジェットなどを開発・設計した。幼いころから稀有な才覚を発揮し、科学者だった両親と一緒に出現の予期された怪獣から世界を守るための研究を行っていたが、デスドラゴ襲撃の折に両親と死別し、ミツクニに引き取られた過去を持つ。クールかつ無口な性格で、遠慮なく距離を詰めてくる相手には「ウザい」と言う傾向がある。幼馴染のユナに寄せる想いは強く、彼女の笑顔を守りたいとする信念が原動力となっているが、誕生日プレゼントとしてスタンガンを贈るなど、アプローチはぎこちない。 ユナを守るべく作ったGUTSスパークレンスでトリガーに変身したケンゴを当初は気に入ることが出来ずにいたが、ミツクニからの頼みを受け、サポートを行う。以降はケンゴを邪険にしつつも、次第に世界中の人々を笑顔にしたいと本気で願うケンゴの信念に共感を覚えるようになり、態度を軟化させていく。苗字の由来は、『ティガ』のGUTSの科学者であるホリイからで、ホリイ→ホーリー→聖→ヒジリという流れとなっている。ダーゴンとの友情は前述の3人のウルトラマンという初期案の名残りである。初期案では、TPUに所属しており、自ら生み出した変身アイテムでウルトラマンに変身し、アキトと同型の変身アイテムをケンゴとイグニスも手に入れて変身するという展開であった。 サクマ テッシン ナースデッセイ号のパイロット。チーム最年長の40歳。豪放磊落な体育会系で、「世の中のすべての悩みは筋トレすれば解決できる」と声高に叫ぶ脳筋の熱血漢。誰でもフランクに接するムードメーカーでケンゴにとっては良き兄貴分だが、デリカシーに欠け、誰にでも遠慮なしに距離を詰める傾向や無闇な暑苦しさや騒々しさはヒマリやアキトからは心底嫌がられている。その反面、射撃と操縦の腕前は確かなものである。名前の由来は、『ティガ』のシンジョウテツオから。 ナナセ ヒマリ GUTSファルコンのパイロット。26歳。通常時は冷静沈着で口数が少なく、皮肉屋でマイペースな面が目立つ辛辣至極なクールビューティーである。しかし遠隔操縦用のVRゴーグルをつけてコントローラーを握るとハイテンションな性格へと豹変し、GUTSファルコンを「ファルコンちゃん」と呼びながらファルコンスペシャリストの称号に恥じない巧みな操作技術を見せる。苗字の由来は、『ティガ』のヤナセレナから。 タツミ セイヤ GUTS-SELECTの隊長。38歳。外見や年齢、肩書きに捕らわれることなく人の資質を見抜いて相手を正当に評価して役割を与え、優しさと厳しさを兼ね備えてチームをまとめることの出来る人物。常に冷静沈着で、緊急事態にも冷静に対応する。 当初はTPU上層部の方針に従いトリガーを警戒するが、ガゾート戦の最中に認識を改め、トリガーの援護を決める。デアボリックとの戦いで負傷したケンゴがトリガーと同様の箇所に傷を負っていたことから、彼がトリガーであることを察する。名前の由来は、『ティガ』のムナカタセイイチから。 メトロン星人マルゥル 地球平和同盟TPUの設立直後に地球へ流れ着いた流浪のメトロン星人。年齢不詳。小柄で可愛いらしい外見をしているが、毒舌家で言葉使いが荒い。隊長であるタツミセイヤの勧誘でGUTS-SELECTに入隊し、その豊富な怪獣や宇宙人の知識を買われ、オペレーターを務める。
※この「GUTS-SELECT」の解説は、「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の解説の一部です。
「GUTS-SELECT」を含む「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の記事については、「ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA」の概要を参照ください。
- GUTS-SELECTのページへのリンク