獅子の鬣とは? わかりやすく解説

ライオンのたてがみ

(獅子の鬣 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/25 05:26 UTC 版)

ライオンのたてがみ
著者 コナン・ドイル
発表年 1926年
出典 シャーロック・ホームズの事件簿
依頼者 なし
発生年 1907年[1]
事件 マクファーソン青年死亡事件
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ライオンのたてがみ」(The Adventure of the Lion's Mane)は、イギリスの小説家、アーサー・コナン・ドイルによる短編小説。シャーロック・ホームズシリーズの一つで、56ある短編小説のうち53番目に発表された作品である。イギリスの「ストランド・マガジン」1926年12月号、アメリカの「リバティ」1926年11月27日号に発表。1927年発行の第5短編集『シャーロック・ホームズの事件簿』(The Case-Book of Sherlock Holmes) に収録された[2]

白面の兵士」とこの作品はホームズの一人称で書かれており、ジョン・H・ワトスンは登場しない。その理由は「白面の兵士」を参照。

あらすじ

シャーロック・ホームズは探偵業を引退してロンドンを去り、サセックスの海辺の一軒家で家族である古くからいる家政婦と飼っている蜜蜂、書物に囲まれた静かな生活を送っている。1907年7月末の暴風雨のあと、事件が向こうから飛び込んでくる形で発生する。

その朝、ホームズが懇意にしている人物で、近くで学校を運営しているハロルド・スタックハースト氏と出会う。スタックハースト氏は近くの海岸へ泳ぎに行くところで、先にマクファーソン青年が行っているはずだと言った。海岸に行くと、マクファーソンがよろめきながら歩いて来て、ばったりと倒れてしまった。すでに死に瀕していたが、死の間際に「ライオンのたてがみ」という言葉を残す。彼の身体には、細い鞭か焼けた金網で打たれたようなみみず腫れの跡が残っていた。そこへスタックハースト氏の学校の数学教師のイアン・マードックが来たので、ホームズたちはマードック氏に警察を呼ぶように頼む。

ホームズは海岸に他の人物がいないのを確認し、海岸にマクファーソンのタオルがまだ乾いたまま置いてあるのを見つける。マクファーソンは、水に入る前か、少なくとも身体を拭く前に何者かに襲われたのだとホームズは推理する。

その夕方、マクファーソンの恋人家族と住む「ヘイブン荘」にホームズとスタックハーストは向かうが、そこでマードックと鉢合わせする。スタックハースト氏はマードックを問いつめるが、マードックは怒って学校を出て行くことになってしまう。ホームズはマクファーソンの恋人だったモード・ベラミー嬢に話を聞く。ベラミー嬢とマクファーソンはすでに結婚を約束していて、今夜浜辺で会うことを約束していたという。また、他の男たちもベラミー嬢に思いを寄せていたことを認め、その中にマードックがいたことも認めた。

警察はマードックをマクファーソン殺しの容疑者として追及するが、ホームズは犯人はマードックでないという。その時、ホームズの家に、当のマードックが瀕死の状態でよろめきながら、スタックハースト氏に連れられて入ってきた。スタックハースト氏によると、浜辺でマードックが苦しんでいるのを発見して何とかここまで連れてきた、危うくマクファーソンの二の舞だったという。マードックはブランデーと応急治療の甲斐あってなんとか持ち直したが、その体にはマクファーソンと同じようにすさまじいみみず腫れのあとがあった。ホームズはバードル警部を連れて海岸へ行き、今回の事件の真犯人である「ライオンのたてがみ」の正体、すなわち猛毒を持ち人を刺す「サイアネアクラゲ」を見せる。側にあった岩でクラゲを退治し、マードックらに事件の真相、そしてサイアネアクラゲの特徴を説明する。ホームズによると、マクファーソンの遺体が水中で発見されたならすぐに犯人が分かったと自らの失態を恥じる。その後マードックとスタックハースト氏は和解して仲良く学校に戻り、事件は無事解決したのだった。

ライオンのたてがみ

キタユウレイクラゲ
(Lion's mane jellyfish)

この作品内で「ライオンのたてがみ」「サイアネアクラゲ」と呼称される学名「サイアネア・カピラータ」とされるクラゲ (Lion's mane jellyfishは、一部では「空想の動物」と言われているが実在し、イギリス西岸から南西部、南部の海岸でよく見かけられる。最大のものでは幅約1.8メートル、足までを含めた体長は約60メートルにも及ぶとされ、刺されると激痛が走り、場合によっては病院で治療を受ける必要も出てくるとされる。

本種は和名では本作に登場する"ライオンノタテガミクラゲ"よりもキタユウレイクラゲの名称が多く用いられ、北海道から三陸沿岸等の寒冷海域にて生息が確認されている。日本近海に生息する中でもエチゼンクラゲに匹敵する大きさと危険性を持つ種である。写真等では白っぽい色で写っている場合があるが、実際は体色が黄色から濃橙色系統の体色であり、若い頃は淡い色が年齢を経るに従って濃くなっていく。

脚注

  1. ^ 冒頭でホームズが「1907年の7月末にひどい嵐があり(中略)その翌日」と説明。
  2. ^ ジャック・トレイシー『シャーロック・ホームズ大百科事典』日暮雅通訳、河出書房新社、2002年、370頁

獅子の鬣(ししのたてがみ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 16:18 UTC 版)

AKB48の野望」の記事における「獅子の鬣(ししのたてがみ)」の解説

武器を手に取り肉弾戦を得意とする勢力衣装は赤を基調としていて、リボンを身につけているキャラクターが多い。 トライ・レーヴェ/トライ/背徳騎士/梅田綾乃 獅子の鬣に属しながら黒歌女神側に堕ちた騎士黒歌女神による世界破壊願い破壊こそが仕えるべき主と認じる狂信者行動力満ちて有能なため、誰もその暗い欲望とめられない同じく黒歌女神信じるキトロからは優しくされているようだテラ・スクレーク/テラ/龍脈の門番/柏木由紀 大地と自然の力を操る気道師。ココ王堕落に始まる自国内の乱れ嫌気がさし、自領を独立させた。 不気味な笑い高圧的な話し方のため冷酷思われがちだが、領主としての威厳見せるためにわざと口調変えているだけで、性格真面目で優しい。 その内面を知っている領民たちから慕われている。 アニマ野望大きさ気づき反目し、獅子の鬣から独立するイルアルとは旧知の仲カーミェンヌィ・ノイサフ/ミェン/天下無敵の格闘家/川本紗矢 人知を超えた力を持った格闘家。 「弱いくせに戦い続け人々に対してその戦い無意味さ本当の力とはなにかを教えるため、統一目指している。 メイ・マオとナイフェの武術師匠。 マテル・プリスクス・カーリゴ/マテル/復讐道化師/片山陽加大川莉央2014年10月30日 - ) かつて、サーカス団ピエロをしていた女性ある事件きっかけで、復讐燃える鬼と化した戦乱世にあって復讐を果たすため、「獅子の鬣」国家直属傭兵団所属していたが、類稀な才能開花して、今では一軍の長となっている。 世界制覇などには目もくれず、ただ復讐情念を燃やす。 カルロ・ヴァンセール/カルロ/閃光カマイタチ/大西桃香 強い風の吹く山間の谷に故郷を持つ狩人。風を読むことに長けており、思い通りに風を操っているのではないか噂されるほどである。 本人性格風のように気ままで、気分によって言うことがコロコロと変わる。 エトーレ・リヴァロイア/エトーレ/忠信の罪人/小田えりな 主に絶対的な忠誠誓っていたが、ある事件でその主を手にかけた戦士罪悪感と己の信念の間で揺れ動いている。 自分行為正しかったのか知るために、聖歌の力を手に入れようとする。一人称は「吾輩」。 シャノワ・ラフレハーニュ/シャノワ/気まぐれの半猫/木﨑ゆりあ 半分の血が入った少女のようなしなやかな身のこなし人間にはない運動神経を持つ。 小さいころに半分という特殊さからいじめられ自分のような思いをする人がいない平等な世界になってほしくて聖歌集め始める。 クリュエが自分見て笑うのが怖いらしい。 一人称は「私様」、口癖は「〜ニャ」。 アニマ・フリント・トーニア/アニマ/獅子担い手/篠田麻里子小嶋真子2014年4月11日 - ) 2つの顔を持っている優秀な執政者。 形骸化はしているものの、「獅子の鬣」という国家自体存続しているのは彼女の手腕によるところが大きい。 また闇の教団リーダーでもあり、裏社会にも顔が効くテラ独立に対して動向を探らせるためか、泳がせている。 シャン・オプティ/シャン/伝説の少女友人/小林香菜下尾みう2016年9月8日-) 伝説の少女王位に即いていた頃、その側近として仕えていた戦士第二次聖歌大戦功績高く政治軍事かかわらず多方面伝説の少女サポートしていた。 真面目な人をからかうのが大好きなおちゃめ一面持っており、部下からの人気も高い。 ニーク・エフロン/ニーク/千年王国当主/内田眞由美清水麻璃亜2016年9月8日 - ) 長きに渡り中立維持し続けてきたエフロン家の当主。 「民を守るためにのみ戦い、自ら攻撃することはない」という伝統守ってきたが、世界不安定になる中で危機感覚え始め、ついに先手必勝攻撃開始した。 だがそれもすべては愛する民を守るため。防衛のための手段である。 ルーエ・アイセアウケ/ルーエ/近接戦闘の覇者/高橋朱里 剣やなど、あらゆる近接武器使いこなすスペシャリスト。冷静でクール。 他の部隊からはみ出し荒くれ者たちで構成され軍団率いている。カリスマ性高くこれまで他人の言うことを聞かなかった部下たちも彼女を慕っている。 ココ・グラナティス/ココ/自己埋没の王/田名部生来 学問究めとなった錬金術師かつては配下や民に慕われていた有能な王だったが、長い治世経て国政飽き錬金術研究没頭配下暴走対立止められなくなり、国は分裂してしまう。 研究専念するためアニマ実権渡そうとするが、これに反対したテラとも決別してしまう。 もはや国に未練はないが研究施設がなくなると困るため戦っている。 ヒュー・オウフィル/ヒュー/臆病剣士/谷川聖 非常に臆病で怖がり剣士些細な風の音にも飛び上がる。 しかし、実は剣の腕は国一番で、いざという時には何にも恐れず驚異的な集中力で敵を一刀両断する。 平時臆病さと、いざという時強さ落差魅了される者も多いが、反面臆病さ面白がりわざと脅かす者も後を絶たず、人間不信気味である。 アシュ可愛がられていて、脅かしてくる者を叱ってくれるため、彼女に感謝している。 シャン憧れているが、反面、彼女もまた自分脅かしてくるため苦手に感じている。 ミン・ツァル・エインエユ/ミン/乗り越え真王/仁藤萌乃朝長美桜2014年10月30日 - ) かつて巫女の力を暴走させ、国を一つ滅ぼしてしまった女性。 自らが引き起こしてしまった事件悔いて故郷人助けをして静かに暮らしていたが、乱世予感に再び立ち上がる決意をした。 力を完全に制御できるようになっており、その能力も非常に高い。 ターナ・オレジャス/ターナ/生粋女傑/鈴木紫帆里中野郁海(2016年9月8日 - ) 大陸創世神話語られる巨人族末裔背丈は普通の人と変わらないが、驚異的な筋力耐久力を持つ。 強い者と戦い己を鍛えることに喜び感じており、日々戦い続けている。面倒見のいい姉御肌でもあるため、自然と集まってきた多く弟子慕われている。 ツァイ・クン・スタリチェオ/ツァイ/自由な旅人/秋元才加西野未姫2014年4月11日 - ) 1人世界旅していた旅人飲みたいときに飲み食べたいときに食べ……常に自分そのときしたいと思ったことをしている。 大戦にも無関心であったが、黒歌女神気配感じ世界そのもの崩壊予見。「旅する世界がなくなるのはまずい」と私兵集め乱世飛び込む。過去襲われていたシェリ助けたことがあり、彼女からは憧れられている。 チャオ・ハク・リソベリル/チャオ/燃え血潮/松原夏海野澤玲奈2014年4月11日 - ) 世界連合再建目指す熱血漢。 しかし若い血が騒ぐのか、そのやり方は「武力統一による再建となっており、ともすれば目的手段入れ替わりがちである。 手法はともかく平和な時代象徴する世界連合旗印としているため、支持者は多い。 リィ・ホア・ジェード/リィ/奇跡軍師/岩田華怜早坂つむぎ(2016年9月8日 - ) 第二次聖歌大戦多く勲功上げた伝説軍師言ったことが真実になるほどの絶対的な天運持ち主で「明日出た奇襲ね」というと出てしまう。 ただし本人はその天運気づいておらず、勘が鋭いだけだと思っている。 後進育成していたが、周囲頼まれ参戦するルチル・ロイド/ルチル/純粋剣士/森川彩香→馬嘉伶 剣の腕だけで一国の主にのし上がった実力者過去魔導剣士ロート戦ったことがあり、結果引き分けその実力を認めつつも、魔導の力を受け入れることができず、敵視している。 一騎討ちでは負けたとがないという逸話を持つ。 アメシス・エンクラサト/アメシス/病と闘う巫女/宮崎美穂 病に侵されながらも次の時代作るため立ち上がった巫女頻繁に咳き込む症状これだけで、また夜になると体調は比較よくなる。 かつての主であるココとは良好な仲だが、国の内乱巻き込まれる形で独立勢力となった。いつか伝説の少女のようになりたい願っている。 エルダ・クルペスカ/エルダ/剣を握れぬ剣士/舞木香純 腕利き剣士だったが、夜襲負った傷のせいで剣を握れなくなってしまった。 それからはルーエのもとで鍛錬積み、主に足技使った攻撃により敵を倒すようになった自分に傷を負わせた者を憎み復讐のために探している。 一人称は「拙者」。 アン・ナプル・ナクチーナ/アン/目覚め姦雄/中塚智実髙島祐利奈(2014年4月11日 - )→谷口もか(2016年9月8日 - ) 覇道歩む合理主義者。逆らうものは女子供であろう容赦はしない。 己の野心欲望のためだけに戦ってはいるが、指揮官執政者として驚異的な才能持っているため、配下や一部の民衆からの信頼厚く大きな支持得ている。 エクスピア・フィー/エクスピア/幽玄の贖罪/土保瑞希→山田菜々美 ラ・チャントに女神降臨した時の振動生まれた精霊世界漂い運命行く末見守るだけの存在だったが、優秀な精霊使い召喚され自我を持つに至った。 現在はその精霊使いのもとを離れ公平な世界にするために戦っている。 静かな笑顔で皮肉を口にする。一人称は「我」。 テラに対して「辛い役を背負わせてしまった」と、罪悪感と恩が入り混じったような感情抱いている。 ルーク・バッサン/ルーク/放浪のガーディアン/横島亜衿 身分の高い人物の身辺警護つかさどる武門末っ子自分が守るべき主を求めて武者修行の旅に出たウィル出会い、彼女が自分の守るべき主ではないか思っている。 好奇心旺盛で、知らないこと誰彼かまわず聞く質問魔。 バッサン家は初めて主に会うと悲しくもないのに涙が出るという。しかしウィル出会った時はその前から泣いていたため、主である確証がまだない。 またそれ以来ウィルから怖がられるようになってしまったのを不満に感じている。 一人称「僕」ニコラ・テヴォラ/ニコラ/猛禽の使い手/横道侑里 と共に生きる一族末裔と心を通わせることができ、様々なを操る。 人間よりもといることが好きで、人間対す警戒心が強い。 シャノワのことは、半分であるが故に少し怖い。木の精霊であるエラのそばは心地良い一人称「俺」ルディ・ローウトフ/ルディ/勇者の幼馴染/横山由依 天真爛漫な少女大領主の娘で花よよと大事に育てられたが、巫女の力を持っていたため兄に変わり家を継ぐこととなった。 歌うことが好きで、家の使命である領地拡大よりも聖歌収集目的戦っている。 ルゥとは幼馴染で、自らが領主となると同じくして彼女が第三次聖歌大戦前に勇者として修行の旅に出るのを見送った。 新シーズン聖樹輝き』では、統一果たしたアニマから統治の座を譲られ、ラ・チャントには束の間平穏訪れる。 アシュレー・ファン・ラダン/アシュ/目覚めし守護者/横山結衣処刑人一族心優しく、気弱一族仕事嫌っており、ある出来事きっかけ出奔したその後は自らが平和の守護者となれるように善行のみを行おう心がける戦争処刑といった血生臭いものを世の中からなくすために活動している。 ヒューのことを可愛がっている。

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