未然犯罪捜査班
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「絶対零度 (テレビドラマ)」の記事における「未然犯罪捜査班」の解説
山内徹(やまうち とおる)〈34→35→36〉 演 - 横山裕 (S2最終話 / S3 - S4 / AS) 警視庁捜査一課→第三機動捜査隊→特殊犯罪捜査対策室特殊犯罪捜査班【S2最終話】→総務部資料課分室(未然犯罪捜査班)【S3】→警務部人事課監察官【S4】→未然犯罪捜査班【AS】。巡査部長。大人しく、ぶっきらぼうな性格で、長嶋からは泉と対照的なことから「ウサギとカメ」になぞらえて「ウサギ」と呼ばれている。 特殊班に異動になってからは泉が教育係兼バディだった。泉の失踪後、まともに捜査をしようとしなかった上層部に腹を立て当時の上司を殴ってしまったことで特殊班を追われるが、泉のスカウトを検討していたという東堂により、表向き左遷される形で未然犯罪捜査班に引き抜かれる。 S4では警務部に異動、監察官としての出向扱いで引き続きミハンに所属するが、暴走しかねない井沢を監視し最悪の場合射殺するよう命じられており、公私の狭間で苦悩しながらも、井沢自身の頼みを聞き入れ彼が一線を超えないよう止めることを誓う。 S4第10話にて曽根崎を殺そうと怒り、暴走する井沢を止めようとした際に、自身も井沢に首を絞められて殺されかかるが、井沢が我に返ったことで未遂に終わる。また香坂死亡後にミハン解散の意向が警察内で出た際に、テロの実行犯を特定する為の捜査続行の件を上層部にかけあって、捜査の為の猶予期間を獲得している。 AFTER STORYでは再びミハンに異動となり、井沢以外で唯一任命式直前の事件の現場に赴き、犯人確保のために動いている。また小田切のもとにも赴いてミハンへの打診、及び彼女の骨伝導ホンを置いていっている。 小田切唯(おだぎり ゆい)〈26→27→28〉 演 - 本田翼 (S3 - S4 / AS) S3とS4のヒロイン。1992年5月22日生まれ。生活安全課→総務部資料課分室(未然犯罪捜査班)【S3】→未然犯罪捜査班【S4】→会計課 →未然犯罪捜査班【AS】。巡査部長。元生活安全課。ドSで格闘技のプロ。格闘技自体は我流であり、金的を最も得意とする。かなり荒っぽい性格で8歳年上の山内、(新人ではあるものの)階級が上の吉岡にもタメ口で話し、肩に人型のクッション を掛けていることが多い。高校時代にトンネルの中で性犯罪に遭ったことがあり、それが刑事を志望した動機となった 一方、そのトラウマのため、男性に背後から覆いかぶさられると恐怖がフラッシュバックし激しく動揺する。 捜査中に出会った篠田に付き合ってくれないかと告白され、付き合うことになる。篠田がテロの首謀者かつ殺人犯であった事やミハンの情報を得るために接近してきた事を知ったときはショックを受け、一時は警察を辞めようとしたが山内と吉岡の窮地の際には助けに来ている。篠田が自分に残した遺言を見て涙を流した。 AFTER STORYではミハンを離れて所轄の会計課に勤務しており、ミハン復帰の打診も断っていたが、山内が置いていった骨伝導ホン越しに任命式直前事井沢が狙われる件な一部始終を聞いて改めてミハン復帰への意思を見せて、任命式に参加した。 南彦太郎(みなみ ひこたろう) 演 - 柄本時生 (S3 / S4第1話 / AS) 総務部資料課分室(未然犯罪捜査班)【S3】→退職【S4第1話】→総務部資料課【AS】。巡査長→巡査部長。元々資料課にいたが、高い情報収集能力に着目した東堂により未然犯罪捜査班に引き抜かれ、隠れ蓑となる分室に異動となった。 人付き合いが苦手で内勤をしていたが、捜査班に組み込まれたことで井沢や小田切の無茶振りを受けこき使われることに辟易している。しかしその変化を心底嫌っていたわけではなく、田村が死亡した際には人一倍ショックを受けていた。普段は分室に残りネット経由で支援することが主な役目だったが、第7話以降は潜入工作も兼務している。板倉麻衣と結婚し、退職して主夫となった。AFTER STORYでは、ミハンに配属辞令が出て刑事に復帰したが、板倉からは資料課勤務を望まれており、また任命式直前の井沢が狙われる事件の一部始終を通して自分がいない間に起きたミハンでの出来事を聞いたうえで希望部署への意識を改め、ミハンへの辞令を蹴って資料課で勤務する意向を示し、任命式にも参加しなかった。 田村薫(たむら かおる) 演 - 平田満 (S3第1話 - 第7話|S4第8話 / AS) 総務部資料課分室(未然犯罪捜査班)。巡査部長。交通課、広報課、捜査第三課(窃盗犯専門部署)などあらゆる部署を転々としているベテラン。その経験によりピッキングや鑑識作業、爆発物処理といった様々なスキルを身につけている。 「すみません」が口癖で腰が低い。すぐお腹を下す等、体調不良に見舞われることも多い。 25年前は所轄の刑事だったが、当時危険視していた堀部のマークを上司に提案したものの相手にされず、結果「練馬台無差別殺傷事件」の発生を招き、自身も婚約者を殺害された。以後警察組織をたらい回しにされ続けていた中、同じく無差別殺傷事件の関係者である東堂にスカウトされ未然犯罪捜査班に加わるが、法で裁かれることなく生きる犯罪者たちの存在に暴走し、さらなる犠牲を防ぐべく3人の犯罪者への制裁殺人を行ってしまう。最終的に真相を井沢に見抜かれ、ミハンシステム導入の妨げにならないよう全ての責任を負い拳銃自殺した。彼の死は仲間たちの心に影を落としたが、ミハンへの強い思いやスキルはその後も仲間たちに受け継がれている。 S4第8話ではミハンが探知した危険人物の中の数人が行方不明、もしくは殺害されるという事案が発生した際に曽根崎が酷似した事例として田村の件を引き合いに出し、彼の起こした一連の事件の回想にて登場。 東堂定春(とうどう さだはる) 演 - 伊藤淳史 (S3 / S4第5話|S4第8話 / AS) 刑事企画課特別捜査官(未然犯罪捜査班総責任者)【S3】→懲戒免職→民間研究所職員【S4第5話】。警部、キャリア組。冷静な性格であり、井沢の能力を買っている一方、ミハンの危険人物である彼を監視している。 25年前 に「練馬台無差別殺傷事件」に遭遇して父を殺され、自身も首元に大きな傷を負った。その経験がきっかけで刑事になり、犯罪を予測して未然に阻止するため“ミハンシステム”を早急に導入すべく動いている。しかし、その信念を貫くあまりテストケースでの重大な任務失敗を隠蔽してしまい、結果的に井沢をミハンに巻き込み、田村を最終的に自殺させることになった。全てが明らかになった後は逮捕されて留置所に収監され、自殺を決意するほどに自分を追い詰めていたが、面会に来た井沢に止められている。 出所後は医療関係の機密情報や個人情報をもとに研究を行う民間のラボで働いており、S4第5話ではミハンの捜査に協力している。加賀美ともミハンシステム構築の際に知り合っており、彼がミハンに加わって潜入捜査を行っていること本人から聞いた際には驚いていた。 第8話では田村の件やミハンの冤罪に関する回想で登場している。 吉岡拓海(よしおか たくみ)〈23→24〉 演 - 森永悠希 (S4 / AS) 未然犯罪捜査班。新人研修で配属されたキャリア警察官。階級は警部補。1996年7月14日生まれ。 エリートを自負しており、ミハンに配属されることで自分の出世に傷がつくのではと心配している。粘着質な部分があり、特に小田切とは折り合いが悪く、頭を叩かれた回数を記録している。潜入捜査時にはカップルを装うことが多々ある。 かつては天才子役としてテレビドラマに出演していたが、難病を患う弟の夢を代わりに叶えるため警察官になった。過去の杵柄で演技力は高く、多様な方言を使いこなし捜査対象の懐に潜り込むなど潜入時の役作りも徹底している。また、弟の病気のこともあって医学知識も多少有しており、また監視カメラ映像の解析などの情報収集面の作業にもある程度精通している。 一方で尾行や格闘に関しては秀でているとは言い難く、尾行相手に気づかれて返り討ちにあったり、犯人制圧の際に劣勢になったりすることもあった。 第6話で弟の容態悪化を知り、彼に少しでも寄り添う為にミハンでの捜査の辞退を申し出るが、山内と弟の会話を病室の扉越しに聞き、弟の思いなどを知り、辞退を取り下げている。 ミハンの研修終了後には広報課に配属されていたが、ASにて自身の希望で再びミハンに配属となり、任命式の前に南と会って話をしている。 香坂朱里(こうさか あかり)/ 旧名:水島奈緒(みずしま なお)〈42〉 演 - 水野美紀 (S4第1話 - 第9話・最終話|AS) 法務省官僚(未然犯罪捜査班統括責任者)。 ミハンの法制化は警察には任せられないと自ら統括責任者を志願したが、その真意は不明。ミハンの危険人物リストに登録されている井沢を危険視している。 一方で服役中の宇佐美のもとに度々面会に訪れているが、なぜか井沢にその件を指摘されても面会理由を話そうとはしない。 現場に出ることは少ないが体術も嗜んでおり、組手で井沢とも互角以上に渡り合う実力の持ち主。独身であり、事件が解決した後は海鮮居酒屋で一人呑みをする習慣がある。 少女時代に両親が再婚しているが、26年前に精神を病んだ実父が神経ガスを用いた無差別殺人を引き起こしたことが由来する。法務省官僚である義父が戸籍を操作したことにより加害者家族として後ろ指を指されることなく生きてきたが、被害者遺族になんの償いもせず背を向けてしまった後悔から、法務省では加害者家族の支援に努めていた。 ミハンの実用性をアピールする為に、爆弾を東京サミット直前にミハンに発見させる自作自演の爆破テロ未遂を曽根崎と共に計画するも、肝心の爆弾が何者かに持ち去られて本当の爆破テロへとすり替わってしまったことに激しく動揺。爆弾の回収のために単独で動き出し、追ってきた井沢に制止されるも突然キスをし「あなたに出会わなければよかった」と言って彼を振り払い、その場から離れる。その後SAT隊員に扮したテロの首謀者にして実弟の篠田に銃で撃たれ、再び追いついた井沢に看取られながら息を引き取る。 加賀美聡介(かがみ そうすけ)〈68〉 演 - 柄本明 (S4 / AS) 過去に世界最大のクラッカーを逮捕した経歴のある、世界的天才ホワイトハッカー。マイペースな性格で新しい好き。ミハンシステムの構築にも関わっており、前ミハン統括責任者の東堂と接点がある。退職する南と入れ替わる形で未然犯罪捜査班に加わる。独身で身寄りがいない。 情報収集担当だが、本人は「ハッキングには飽きた」とこぼしており、むしろ潜入捜査に興味を抱いている。 26年前 の香坂の父親が起こした神経ガス散布の事件現場に居合わせ、そこで被害者の救助に当たっており、この時に香坂と邂逅している。篠田が事件の時に助けた男の子だというのを知る。
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