抗精神病薬とは? わかりやすく解説

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こうせいしんびょう‐やく〔カウセイシンビヤウ‐〕【抗精神病薬】


精神安定剤

読み方せいしんあんていざい
別名:トランキライザー,抗不安薬,抗精神病薬


抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/22 09:57 UTC 版)

抗精神病薬(こうせいしんびょうやく、英語: Antipsychotics)は、広義の向精神薬の一種[注釈 1]で、主に統合失調症などの症状を緩和する精神科の薬である[1][2]。過去には、神経遮断薬 (Neuroleptics)[3]、あるいはメジャートランキライザー (Major tranquilizers) とも呼ばれ、1950年代には単にトランキライザーと呼ばれた。薬事法における劇薬に指定されるものが多い。抗精神病薬は、それ以外にも幅広い精神障害に使用される。精神科の薬というのはこの抗精神病薬のことを指す。代表的な薬品として、クロルプロマジンハロペリドールなどがある。




「抗精神病薬」の続きの解説一覧

抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 09:13 UTC 版)

認知症」の記事における「抗精神病薬」の解説

イギリス政府は、抗精神病薬が死亡につながるため使用削減国家戦略としており、2006年の約17%使用率を5年後には約7%まで減らしたことを、2013年認知症G8サミットにて報告したアメリカでは2016年末までに16%まで削減することを目標としている。 米国老年医学会(AGS)は2014年BPSDに対しては抗精神病薬の処方第一選択肢としてはならない勧告している。 厚労省2013年ガイドラインで、BPSDへの抗精神病薬投与適応外処方であり、使用しない姿勢が必要で、中等度から重度BPSD対象となり、身体拘束意図した投薬多剤併用はすべきではないとしている。 NICE2006年ガイドラインは、アルツハイマー病(AD)、血管性認知症(VaD)、混合型認知症について、軽度から中等度のBPSDであるならば有害事象および死亡リスク増加するため抗精神病薬を処方してならないとしている。またNICEDLB認知症について、軽度から中等度のBPSDであるならば、重大な有害事象リスクのため抗精神病薬を処方してならないとしている。

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 07:52 UTC 版)

奇異反応」の記事における「抗精神病薬」の解説

クロルプロマジンは、抗精神病薬および制吐薬で、「メジャートランキライザー分類され動揺興奮不眠症奇妙な夢、精神病症状悪化中毒性の錯乱状態のような奇異反応引き起こす可能性がある。

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/28 14:27 UTC 版)

アゴニスト」の記事における「抗精神病薬」の解説

アリピプラゾールエビリファイ)やフェンサイクリジンPCP麻酔)などがドーパミンD2受容体パーシャルアゴニストである。

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 00:06 UTC 版)

精神科の薬」の記事における「抗精神病薬」の解説

詳細は「抗精神病薬」を参照 抗精神病薬(Antipsychotic)は、精神病性障害統合失調症起因するような、精神病様々な症状治療用いられるである。抗精神病薬はまた、精神病症状がない双極性障害治療において気分安定薬(mood stabilizer)としても用いられる。抗精神病薬は、時に従来呼称である神経弛緩薬(neuroleptic drug)と呼ばれ一部の抗精神病薬は「メジャートランキライザー」に区分される。 抗精神病薬には2つ部類がある:定型抗精神病薬非定型抗精神病薬。ほとんどの抗精神病薬は、処方箋によってのみ入手できる一般的な抗精神病薬: 定型抗精神病薬 クロルプロマジンソラジンハロペリドールハルドールペルフェナジントリラホンチオリダジン(メレリル) チオチキセン英語版)(ナーベン) フルペンチキソール英語版)(フルアンキソール) トリフルオペラジン英語版)(ステラジン) 非定型抗精神病薬 アリピプラゾールエビリファイクロザピンクロザリルオランザピンジプレキサパリペリドンインヴェガクエチアピンセロクエルリスペリドンリスパダールゾテピン(ロドピン) ジプラシドン英語版)(ジオドン

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 05:53 UTC 版)

不眠症」の記事における「抗精神病薬」の解説

「抗精神病薬」も参照 不眠症対する抗精神病薬の低用量使用は、一般に推奨されておらず、利益に関する証拠ほとんどないが、有害な副作用懸念がある精神病psychosis)ではない不眠症患者に抗精神病薬を日常的に投与することは推奨されない副作用に関する懸念は、高齢者でのほうが大きい。アメリカ精神医学会(APA)は、成人不眠症対し抗精神病薬を継続的に最初治療としてはならない勧告している。日本でもエビデンス乏しいまま抗精神病薬が適応外使用されている現状危惧されている。 抗精神病薬は、遅発性ジスキネジアアカシジア静座不能)といった睡眠関連運動障害原因となることがあり、またむずむず脚症候群や、周期性四肢運動障害誘発させたり悪化させることがある統合失調症患者における抗精神病薬は、しばしば、寝つき悪さ中途覚醒睡眠の質の悪化過眠など睡眠障害原因になる一方ヒスタミン受容体セロトニン受容体拮抗作用のある定型非定型抗精神病薬鎮静作用があり、中でもリスペリドンオランザピンなど5-HT2受容体(5-HT2 receptor)により選択的に拮抗する非定型抗精神病薬は、統合失調症患者睡眠の質、量、寝つきを共に改善させ得る。 セロトニン5-HT2受容体選択的に拮抗する抗精神病薬のヴォリナンセリン(英語版)などが不眠症治療の目的でも調査されている。

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抗精神病薬 (Antipsychotic)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 15:34 UTC 版)

向精神薬」の記事における「抗精神病薬 (Antipsychotic)」の解説

主に統合失調症症状対症療法での治療薬指し完治させるものではない。統合失調症有効な抗精神病薬は、全てドーパミンD2受容体ファミリー親和性示しドーパミンはたらき抑制、あるいはコントロールする

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/22 09:55 UTC 版)

気分安定薬」の記事における「抗精神病薬」の解説

「抗精神病薬」も参照 いくつかの非定型抗精神病薬リスペリドンオランザピンクエチアピンパリペリドン、およびジプラシドン英語版))は気分安定作用を持つため、一般に精神病症状のないときでも処方される遅発性ジスキネジアや、体重増加糖尿病といった代謝性の副作用がある。日本不審死から検出されることが多い薬剤である。

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:02 UTC 版)

双極性障害」の記事における「抗精神病薬」の解説

詳細は「抗精神病薬」を参照 WHOガイドラインでは、抗精神病薬は急性躁エピソード治療選択肢ひとつとして挙げられている。 抗精神病薬は、定型抗精神病薬第一世代)と、非定型抗精神病薬第二世代)とに分けられる後者は、手足が動く遅発性ジスキネジア錐体外路症状)が定型より少ないとされ代わりに糖尿病につながるような代謝異常問題顕著という特徴がある。多くの抗精神病薬について、抗躁効果報告されている。 日本で、躁病に対して保険適応認められている薬剤としては、定型抗精神病薬であるハロペリドールクロルプロマジンレボメプロマジンスルトプリドチミペロン注射剤のみ)、そして非定型抗精神病薬オランザピンアリピプラゾールがある。一方非定型抗精神病薬では、オランザピンクエチアピン抑うつエピソードにも使われ維持療法でも最も推奨されるリチウム次点一部非定型抗精神病薬推奨されている。 オランザピン商品名 ジプレキサ) 抗躁効果抗う効果再発予防効果があることが報告されており、日本では2017年時点で躁にもうつにも適応がある唯一の薬剤で、副作用には食欲亢進体重増加脂質異常、糖尿病誘発などがある。 クエチアピン商品名 セロクエル日本ガイドライン抗う効果にも言及されている非定型抗精神病薬は、上記オランザピンとこのクエチアピンのみとなり、本では躁への適応はないが、躁病抑うつ維持期の全般での使用推奨される同様のオランザピン同様の副作用があり糖尿病には禁忌である。 抗精神病薬の処方中断する場合は、最低4週間かけ徐々に減薬する必要がある

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/07 06:24 UTC 版)

イミダゾピリジン」の記事における「抗精神病薬」の解説

イミダゾ[1,2-a]ピリジン系の抗精神病薬 モサプラミン商品名クレミン) - 日本使用されている非定型抗精神病薬

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抗精神病薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/08 05:49 UTC 版)

反跳作用」の記事における「抗精神病薬」の解説

抗精神病薬があまりにも急速に中止された際に、精神病の突然かつ重度発症、あるいは再発起き可能性がある。 「過感受性精神病」も参照

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