復讐相手
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「二度目の勇者は復讐の道を嗤い歩む」の記事における「復讐相手」の解説
アレシア=オロルレア 海人と舞と悠斗の復讐相手でオロルレア王国の王女。海人の周りにいた学校の生徒や教師ら200人と海人の家族数人を召喚の生贄にして命を奪い、海人を異世界に召喚した張本人。 「オロルレアの美姫」と称されるほどの美貌を持っているが、その内心はオロルレア王国が掲げる「人族至上主義」の塊であり人間以外の種族(獣人やエルフ、ドワーフなど)には徹底的な差別意識を持っている。 異世界人の海人に対してもその差別意識から、仲間だと思ったことは一度もなかったと一度目の世界で断言していて、海人を騙したことや召喚するための生贄に対する罪悪感は微塵もなかった。 二度目の世界では召喚直後、理由もわからぬまま海人から暴行を受け、その身に切り傷で復讐宣言を刻まれてメッセージボード代わりにされる。 自分に暴力を振るった海人を激しく憎み「二度目の復讐者」と名乗った海人の行方を追っている。 「世界で最高の姉妹」と呼ぶほど、亡き姉ラムネシアに対する執着心は異常であり、姉を侮辱する者は誰であっても許さない。また、ラムネシアを蘇生させるためならあらゆる存在も犠牲になって当然と考える自己中心的な性格であり、誰よりも狡猾で残忍な存在。天界のエージェントであるハイエルフのエンディミアの甘言に敢えて乗って、ラムネシアの人形を作ってもらったのを機にラムネシアを蘇生させるための暗躍し始め(この間、人形と呼ばれて激昂する描写がある)、ついには女神ルーナリアの人格と魂を支配し、姉の姿をした人形に取り込んでラムネシアを疑似的に蘇生させた。この際にようやく海人を発見し、止む無く撤退する彼を冷たく見下している。 ギードット 海人の復讐相手。オロルレア王国の騎士団長。 身体中にいくつもの傷跡を持ち、オロルレア王家が抱える騎士団で最強と言われる壮年の男。 かつてはアレシアの姉ラムネシア付きの騎士だったが、そのラムネシアが若くして死んだため、王命によりアレシア付きの騎士となった。 アレシアを散々な目に遭わせた「二度目の復讐者」こと海人に対する怒りは凄まじく、追跡の指揮を執っている。 ユーミス・エルミア 海人とシュリアの復讐相手。学術都市・エルミアの領主代理の魔術師で魔道具の研究をしている。レズビアンであり、屋敷のメイド・ソーリィがお気に入り。 エルミア家の始祖が残した「エルミアの石碑に名を刻む栄誉を得たものの願いを叶える」という家訓を信じ、ソーリィとの同性結婚を実現させるために新たな魔道具を開発して石碑に名を刻めるほどの偉大な魔術師になることを目指している。 偉大な魔術師になるためなら手段を選ばないばかりか、自身のために他者が犠牲になるのは当然と言い切る自分勝手な性格で、一度目の世界ではシュリアを騙して魔法の才能と緋の瞳を奪った上に家族や村人ごと惨殺し、更には海人を新たな魔道具の材料にするために命を狙った。 海人の復讐の最初の標的とされ、家族や愛した者をほぼ全員殺された上、自身の悪行や本性を世間にばらされる。最後は最も愛していたソーリィを目の前で惨殺され発狂。海人とシュリアによって止めを刺された。しかし、その死は隠蔽され、「罪を逃れるために行方をくらました」と噂を流されたことで両親にも類が及び、エルミア家を断絶される末路を辿った。 グロンド=ゴールドット 海人の復讐相手。国際貿易都市・ダートラスで最大の権力を持つ企業・グロンド商会の会頭。 先代の会頭であった父の教えを受け継ぎ、金の力を妄信し、金のためなら殺人も平気で行う強欲な男。 金に物を言わせたやり方で自らの欲望を全て叶え、損失を出した者は「不良在庫の処分」と称して殺している。その裏では麻薬商売をしながら裏社会と手を組んでおり、自分に敵対する者を金と裏社会と麻薬の力による陰湿かつえげつない報復で徹底的に潰す悪徳商人にして大悪党。 自分より格下の者を「ゴミ虫」「虫けら」と呼び、名前を呼ぼうとすらしない、横柄かつ尊大、傲岸不遜を見事なまでに体現する男でもある。 一度目の世界では海人が情報提供した地球の知識をもとに作られた技術を独占するために、海人を殺して口封じを目論んでいた。金に一切執着心を見せない海人には内心で憤激しており、彼の知識で稼いだ金は孤児院に使うと嘘をつき、その孤児院の子供達を「ラムネ」という麻薬(凶悪な依存症を起こすドーピング強化薬)で壊し、「学校」で彼を殺す兵士に仕立て上げていた(同時に、幼児性愛者の性欲処理にも使われていた模様)。そうして金の力で海人を絶望させるため、彼が経済支援を要請していた孤児院の子供を薬物漬けにして海人を襲わせ、自身はそれによって苦しむ海人の姿を酒の肴にし、「踊っている」と満面の笑みを浮かべながら「今夜は美味い酒が飲めそうだ」と執事のフェグナーが思わず咎めたほどの下劣な高笑いを上げながら、高みの見物をしていた。 二度目の世界では海人の策によって商会を潰され、失意の中、スライムに追われ、一度目の世界で「学校」が建てられるはずだった地で、彼の部下や召使いたちが逆さに吊るされ、血まみれで死んでいる姿を目撃した。海人によって一度目の記憶を取り戻させられて憎悪を高めるが、海人が作った「学校」の処刑場に裸足で放り込まれ、彼の金を金網の下の水に落とし、金を溶かす「ラムネ」を溶かし込んだ溶液を飲まないと金が溶けてなくなってしまうゲームで「踊らされる」。ゲームの最終ステージまで、金網の熱などで焼かれながら、薬の効果をミスリルを含んだ白金貨で乗り切るも、白金貨によって魔力を奪われ、命を削られていることを知らされ、生きるために水を飲むことを諦め、「金」は溶液によって溶かされて無くなってしまう。金がなく、商人でもなくなった彼に対して、彼の存在価値もなくなったと判断した海人は【大罪の剣・羨慕城の狂女】で体を金属に変え、「金属」を溶かす水の中に放り込む。ゲームで「踊らされて」、彼の望んだ夢の通り「金」に溺れて死に、魂は大罪の剣によって未来永劫縛られることとなった。 ケリル ミナリスの復讐相手で幼馴染。魔法国家・カーバンヘイムの学園の生徒。身体強化の魔法を得意とし、卒業後はカーバンヘイムの軍属になる予定だった。 正義感の強い性格だが、ミナリス曰く「自分の行いが正義だと思い込んでいて、相手が本当に悪なのかは見ていない」という独善的な価値観にすぎず、事実、真偽を確かめるだけの度量や冷静さは持っていない。 ルーシャの「ミナリスに虐められている」という嘘を鵜呑みにし、真偽を確かめもせず、他の村人と同様にミナリスを迫害して村から追い出した。 学園を卒業し、雑用を片付けてから故郷のキキット村に戻ってルーシャと結婚式を挙げる予定だったが、そこでミナリスと再会。彼女から「ルーシャのことで話がしたい」と言われ飲食店に連れられるが、そこで食事に麻痺毒を盛られ、ミナリスの幻炎毒鬼で洗脳され自分への憎しみを植え付けられたカーバンヘイムの人々に暴力を振るわれる。「正義の名のもとに目の前の悪を倒す」という言葉をかつて無実のミナリスに実行したように、今度は自分が悪人に仕立て上げられ、何を間違えたのかわからないまま失意のうちに命を落とすという、因果応報の末路を辿った。 ルーシャ ミナリスの復讐相手で幼馴染。ケリル同様、カーバンヘイム学園の生徒。卒業後は、ケリルと結婚式を挙げる予定を立てている。 ミナリスを排除してケリルを自分のものにするためにミナリスの秘密を村中にばらし、彼女が村人に迫害されて苦しむ様子をケリルの後ろで嘲笑っていた。 魔術師として高い実力を誇り、学園内でもケリルに色目を使う生徒には陰で睨みを利かせている。 ケリルより一足先にキキット村に帰り、結婚式の日を心待ちにしていたが、それを待っていたミナリスに襲撃され、他の村人共々海人の大罪の剣の能力によって村ごと不死の空間に閉じ込められる。軍属になったケリルによる敵討ちを待っていたが、ケリルがすでに死んでいることを見せつけられ、ミナリスへ怒りをぶつける(この時、ミナリスから渡された瀕死のケリルに自分の寿命と引き換えに全ての状態異常と体力を回復させる魔法を使うが、その正体はケリルではなくミナリスの元父親だった)。しかし、復讐の聖剣とその後の海人との旅で大幅に力を上げたミナリスには何一つ攻撃が届かず、不死の空間で3日間、白い蛆虫に食われながら、村人が同じように食われていくのを見させられる生き地獄を味わい、最期はケリルと幸せになれなかったことをミナリスに嘲笑されながら、最後に全身の肉を蛆虫に食い尽くされたことでキキット村は滅ぼされた。 なお、結婚式に招待された者たちは海人が仕掛けた妨害によって、到着を遅らされていた。復讐の全てが終わったことでようやく彼らは辿り着くも、生命の気配を感じない不気味なまでの静寂、白骨死体だらけの惨状、蛆が次々と羽化して白い成虫となって飛んでいくさまに言葉を失う。こうしてキキット村は交通の便が悪い辺境という立地もあって地図から消され、人々の記憶からもあっという間に忘れ去られていき、わずかな者のみが「白染め村」と呼ぶのみとなっていった。 レオン=ガイルード 海人の復讐相手。獣人の国、ギルムス獣国(「小説家になろう」では獣国グランディア)の第二皇子にして拳闘士で、獅子の獣人。 「高潔なる拳闘士」と呼ばれているが、実際はレベルや経験値に固執するだけの、単なる負けず嫌いであり、誰よりも力を追い求めている。 一度目の世界でレティシアを魔王へと仕立て上げた張本人の片割れ。海人にレティシアを倒させたうえで、自分が海人を倒してレベルを上げる算段だった。 海人の記憶では「この世界に勇者も魔王も王女も聖女も存在してはならない」と説明している。 二度目の世界で海人らの姦計に堕ち、妖精を改造した魔物「妖精喰い」と戦わされ、さらにはその妖精喰いに取り込まれながらリリアの死を見せられる。その怒りから海人を殺そうとするも、直後に妖精喰いの魔力が暴走して爆死。力を追い求めた末の、力にのみ込まれての消滅であった。 リリア=ルウ=ハールストン 海人の復讐相手。レティシアの姉。 一度目の世界でレティシアを魔王へと仕立て上げた張本人の片割れ。レオンとともに、「世界のために「魔王」も「勇者」も殺す」と自分たちが正しいと疑わずに暗躍していた。 とても丁寧な言葉遣いと優雅な所作を持つ淑女然とした魔族の女性で、少しでも無礼な態度をした者に「及第点にもならない」と断じて対応もしない。その本性はとてつもなく狡猾な策士で、レオンと謀って自分とレティシアの兄である先代魔王に刺客を差し向け、殺した黒幕。 二度目の世界では、最終的に兄の謀殺をレティシアに見破られて追い詰められた末、生き残ろうと媚びるも一蹴され、妹の手で首と胴を切り離され、胴を燃やされながら死ぬ末路を辿る。 メテリア=ローレリア 海人の復讐相手。ルナリア法国の聖女であり、一度目の世界で海人を「新たなる魔王」に仕立て上げた張本人。 一度目の世界で海人に危機を救われたことから彼を病的なまでに愛しており、「勇者は聖女と結ばれるのが正しい世界のあり方」と決めつけている。このため、海人がレティシアと相思相愛になったことを許せず、一度目の世界ではアレシアの思惑に便乗して海人を魔王に仕立て上げて孤立させ、自分の元に来て依存するよう仕向ける。しかし、これが思わぬ大失敗となり、かねてから海人の抹殺を目論んでいたアレシアやギードット、グロンドを始め、暴走した周囲の人間たちの姦計によって海人は殺され、彼が復讐の鬼になる発端を作ってしまう。 海人と同じく一度目の世界の記憶を保持しており、それを活かして法国の敵対勢力をねじ伏せて海人を迎えにオロルレア王国へ赴くも、自分を含めた全てに対する復讐を誓った海人に届くはずもなく、また彼がレティシアを想い続けていることに怒り狂う。 大罪の剣に更なる呪いを重ね、固有能力を無効化させる『聖杯の呪毒』を作り出せる唯一人の人物で、二度目の世界で暗殺者を使って海人を呪毒に侵させ、全てをやり直させて自分と結ばせるために海人を地球へ強制送還した。
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