ニコンSシリーズとは? わかりやすく解説

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ニコンSシリーズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 02:17 UTC 版)

ニコンのレンジファインダーカメラ製品一覧」の記事における「ニコンSシリーズ」の解説

135フィルム使用し原則24×36mm(ライカ)判のレンジファインダーカメラシャッターライカ酷似し3軸式であるが、回転方向反時計回りバヨネットマウント一眼距離計ファインダー採用され外観操作方式コンタックス式である。 ライカ目標改良重ねてきたが、1954年登場したライカM3によって大きく引き離されてしまったため、当時実用的になりつつあった一眼レフカメラ方向転換することとなったその後長い間製造されなかったが2000年ニコンS3復刻発売2005年1月14日ニコンSP復刻発売したニコンI(Nikon I 、1948年3月発売) - ニコン初の量産カメラ1945年8月25日日本光学工業(現ニコン)内で戦後対策委員会設置され10月16日連合国軍最高司令官総司令部から民需品生産への転換承認され続いて監督官庁許可によりカメラ製造への道が開かれた1946年春に135フィルム使用する小型高級カメラ製造する基本方針決まり1946年7月下旬にはこのカメラに「ニコン」という名称が決まった1947年3月には数台の試作品完成した。しかしテストしてみると数々のトラブル続出し設計変更をして試作してテスト繰り返すことになったが、この過程現在のニコン技術的基礎築いた知識経験蓄積されることにもなった。1947年12月試作品最後テスト完了し、ただちに本格的生産入った当初6FTの製造指図シリアルナンバー6091から60920までの20台が製造された。その後シリアルナンバー60921がテスト用に製造された。生産軌道に乗るまでにも様々な問題続出し1948年年間生産台数300台にも満たなかった。ライカ判一画面に8個のパーフォレーション使い画面サイズ24×36mmだが、このカメラは7個のパーフォレーション使い画面サイズ24×32mmで40枚撮りいわゆるニコン判/ニホン判である。この独自の画面サイズのためアメリカスライド自動裁断機扱えクレームがつき、少数生産とどまったためニコンMとともにコレクターズアイテムとして価格がつき、非常に高額取引されている。シャッターライカコピーであるがスローシャッター一般シャッター同軸にして操作しやすくしてある。シャッタースピード高速シャッターがB、1-1/20、1/30、1/40、1/60、1/100、1/200、1/500秒。これを1-1/20に合わせるスローシャッターが有効となりT、1、1/2、1/4、1/81/20秒。距離計コンタックス式のファインダー組み込みで、棒状プリズムを使う高級なものではないものの距離計ギア位置変更し距離計窓を隠す事故防いでいる。距離計基線長60 mm倍率×0.6巻き戻しノブコンタックスより大型化されている。スプール当初コンタックス式の取り外し式だったが後期型固定されている。製造台数テスト用を含めて738台で、市販されたのはシリアルナンバー60922から609759。 ニコンM(Nikon M 、1949年7月または1950年3月発売) - ニコンIでクレームがついた画面サイズ横幅を34mmまで拡大した改良機。一画面を通常の8パーフォレーション改めフィルムコマ間の間隔については解決した。このことを示すためシリアルナンバー前にMの文字入っている。このMについては「L(ライカ判)」とN(ニコン判)との中間Medium )」「L(ライカ判)」とN(ニコン判)との中間アルファベット順のL、M、N)」の二説が知られており、両方兼ねさせているのかも知れない横幅についてはボディ金型シャッター設計上の問題から36mmまでは拡大できなかった。この画面サイズ問題次のニコンSにも引き継がれシャッター変更したニコンS2まで解決しなかった。シリアルナンバーはM609760?-M6092462?、彫刻原版ミスで6と9が逆になったM90615**~M90618**番台にも存在し製造台数は1,643台。特殊なものとして最終期シンクロ配線カバービス止め接点装備準備済ませた個体存在するニコンMSNikon MS ) - 製品自体ニコンSそのものだがシリアルナンバー前にM型同様のM文字入っている。 ニコンS(Nikon S 、1950年生産開始1950年12月10日日米同時発表1951年1月発売) - ニコンMにシンクロ接点追加等の改良加えた機種。。ニコン生産現場でニコンIからニコンSまで同一生産指示番号作成されていたという逸話がある。またニコンIからニコンMまではその大半PXでの進駐軍相手販売だったため国内ヨーロッパにはほとんど流通せず実質的には初の民間相手のニコンカメラとの認識がある。シリアルナンバーは609****繰り上がって8の6091****となったその後610****捨て番が繰り上げられて7戻された。ニコンIからの改良一段落し生産台数距離計連動ニコンの中ではニコンS2に次いで多いニコンMS含めて36,746台。三木淳アイデア巻き戻しクランク三木淳ニコンSに取り付けられ、この機構ニコンS2に正式採用されることとなる。ニコンS黒 - 朝鮮戦争従軍したカメラマンからリクエストがあって黒塗りされた製品。また従軍用以外にも少数塗り替えられ個体がある。 ニコンS2(Nikon S2 、1954年12月または1955年1月発売) - 日本光学工業ニコンSの改良型開発中1954年春にドイツエルンスト・ライツ(現ライカ)が発売したライカM3に大きな衝撃受けた開発中だった新機種はその影響を受け、等倍標準レンズ用アルバダフレーム内蔵レバー巻き上げなどの仕様変更が行われ、ニコンS2として1954年8月完成1954年12月10日日米同時に発表された。ニコンでは初めフルサイズ24×36mm(ライカ)判となり、軽合金ダイカストボディーが採用されたためニコンSよりも軽量化高精度化された。使用感も大変良いまた、写真家三木淳発案による巻き戻しクランク採用し撮影後フィルム巻き戻し迅速に行えるようになり、これは世界初採用だったが、特許申請をしなかったため、ほどなくメーカー追随して採用した。シャッターダイヤルは倍数系列となり、回転式であるがその回転するダイヤル指針ついているので巻き上げ以前でも正しシャッタースピードを示すようになった。またモータードライブアクセサリーとして最初にラインナップ加えたカメラでもあった。ニコンS2は好評で、距離計連動ニコンの中ではもっとも多く製造された。また1957年4月シリアルナンバー6180000からシャッターダイヤル、フィルムコマ数表示盤、シンクロセレクターダイヤル、距離目盛り刻まれヘリコイド部、フィルムインデックスが銀色から黒色変更され「黒ダイヤル」と俗称され、従来仕様は「白ダイヤル」と俗称される。総生産台数56,715台。ニコンS2黒 - クロームメッキによる金属反射原因狙撃され朝鮮戦争従軍カメラマンからの要望により行われたニコンSのカスタマイズきっかけラインナップされた黒焼き付け塗装仕上げ製品。白ダイヤルベースのものはシャッターダイヤルとシンクロ設定ダイヤル黒色塗装され、黒ダイヤルベースのものよりいっそう黒い外観である。シリアルナンバーは白ダイヤルベースが614****~615****極少数、黒ダイヤルベースが618****600650台が見られるいずれもプロカメラマン用とされ、酷使された状態のものがある。 ニコンS2E(Nikon S2E 、1957年3月国際写真展示会で発表同年4月発売) - ニコンS2のモータードライブ対応型。元から数が売れず、しかも現行当時新聞社等で消耗されてしまったと思われ、非常に現在数が少なく高価に取引される生産台数は2桁の数字が言われている。S2用モータードライブ製造数32セットされるモータードライブは「ニコンエレクトリックモータードライブ」であるが、後のS-36と共用できる。 ニコンSPNikon SP1957年9月19日発売) - ニコンS2の後継機。ただしニコンの公式見解ではニコンS2の後継機ニコンS3であり、ニコンSPは「スペシャルなプロフェッショナルバージョン」としている。設計番号ニコンSPよりニコンS3の方が先。主な改良点ファインダーで、主副2つファインダー備える。主ファインダー倍率等倍で5cm(白)用のフレーム常時表示されており、セレクターダイヤルによって8.5cm(白)、10.5cm(黄)、13.5cm(赤)の各レンズフレーム色違い表示されパララックス自動補正する。副ファインダー倍率×0.34、視野いっぱいが2.8cmで、フレームが3.5cm用。この「ユニバーサルファインダー」と称されるファインダー採用によってニコン交換レンズのうち2.8cmから13.5cmまで外付けファインダー不要となった正面からの外観ブライトフレームの受光窓が加わったために独特のスタイリングとなったフィルムカウンター自動復元式である。ニコンでは初めセルフタイマー内蔵したニコンS2の大きさ収めることが設計目標一つ挙げられており、このような改良行いながら大きさニコンS2とほとんど変わらない。ただし巻き戻し軸の途中に副ファインダー光学系入り込んでいるためこの部分ギヤ使って光学系迂回しており、このため酷使する巻き戻し部分ガタが出やすい欠点もあると言われている。ニコンSPのPはプロフェッショナル頭文字から採られた。ニコンF採用されたのに併せてゴム引き布幕からチタン幕へ改良されシャッター焼損の心配がなくなった文字通り距離計連動ニコン最高級であったが、すでに時代一眼レフカメラ移行しつつあったところに鍋底景気重なり製造台数伸びず、総生産台数22,348台に留まった。クロームメッキ仕上げのものと、黒焼き付け塗装仕上げのものがある。ニコンSP再生産1964年限定販売) - 東京オリンピック記念して1964年に千数百台を受注生産した。 ニコンSP復刻Limited2005年1月14日限定販売) - 2500限定黒塗仕上げ復刻モデル生産併せてWニッコール(W-Nikkor )35mmF1.8レンズ復刻された。 - ブラック塗装カメラ合わせ絞りリングブラック仕様になっているニコンS3Nikon S31958年2月または3月発売)) - ニコンSP廉価版ニコンの公式見解ではニコンS2の後継機ファインダーパララックス自動補正省かれ倍率等倍で3.5cm(緑)、5cm(白)、10.5cm(白)のフレーム常時表示するニコンSPまでの金蒸着プリズムから銀蒸着変わった結果コンタックスから受け継いだ"盲腸"というべき緑に蒸着された暗いファインダー解消され結果としてこちらを好むファンも多い。しかし時代趨勢一眼レフカメラ移行しつつあったことと、ライカM3が発売され後の世代のカメラとしてはニコンSP比べて魅力乏しいと考えられたため、生産は12310台にとどまったニコンS3M(Nikon S3M 、1960年4月発売) - ニコンS324×18mm(ハーフ)判モデル専用モータードライブS-72と連動し秒6コマ撮影可能、調整により秒9コマ実現していた。フィルムカウンター1コマ撮影するだけでは動かず2コマ撮影すると2コマ分進む。ニコンS3では3個のフレーム常時表示されていたが、アイピース横のレバー引き出すことで選択する選択式に改良されている。フレームは3.5cm(白)、5cm(白)、10.5cm(白)の縦長パララックス補正マーク焦点距離表示されている。生産台数195台、主に報道関係重宝されたため消耗した個体も多いと思われ珍品として高価に取引されている。 ニコンS3オリンピック1965年9月限定販売) - 東京オリンピック記念して新設計のダブルガウス型50mmF1.4を装備し黒塗仕上げ2000製造された。 ニコンS3ミレニアム2000年限定販売) - 2000限定復刻モデル生産併せて50mmF1.4レンズ復刻された。 ニコンS4Nikon S41959年3月発売) - ニコンS3からセルフタイマーモータードライブ連動機構、3.5cmフレーム省いた。すなわちファインダーフレームは5cm、10.5cmのみ。キヤノンPの対抗機種として発売されたが価格競争で歯が立たず、5895台しか作られていない

※この「ニコンSシリーズ」の解説は、「ニコンのレンジファインダーカメラ製品一覧」の解説の一部です。
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