シャッタースピード
【英】shutter speed
シャッタースピードとは、カメラにおいてシャッターが開閉する速度のことである。銀塩カメラやデジタルカメラにおいて、露出の時間を調整する役割を持っている。
シャッタースピードは「秒」を単位とし、20分の1秒、160分の1秒、といったように速度調節を行うことができる。撮影現場の明るさ(光の量)によって、同じシャッタースピードでも写り方に違いが現われる。適切にシャッタースピードを調整することで、より美しい写真が撮影できる。
一般的には、明るい場合にはシャッタースピードを速めて光を制限し、暗い場合にはシャッタースピードを遅くして、より多くの光を取り込むことで、より適切な撮影ができるとされる。シャッタースピードを活かした撮影技術としてはスローシンクロなどがある。なお、シャッタースピードが遅くなればなるほど、手ぶれが起こりやすくなる。
カメラの露出を適正に調整する機能として、シャッタースピードの他に、レンズの絞り値がある。シャッタースピードは光の通る時間を調整するのに対して、レンズの絞り値は光の通り道の幅を調整する。なお、撮影時の露出を自動設定する自動露出(AE)機能のうち、シャッタースピードを任意に決定し、それに合わせて絞り値を自動調整する機能が、シャッター速度優先AEなどと呼ばれる。
フィルム式の銀塩カメラでは、シャッターは物理的な幕か扉のような機構であるが、デジタルカメラにおいては、電気的に採光している時間を設定することによって、シャッタースピード調整と同等の機能を実現している。この機能はデジタルシャッターと呼ばれている。
シャッタースピード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/25 05:14 UTC 版)
シャッタースピード(英: Shutter speed)は、カメラによる写真撮影の際、シャッターが開放され、フィルムまたは撮像素子がレンズを通した光にさらされる(露出する)時間(露光時間、シャッター速度、「SS」とも略される)をいう。この時間が短いほどシャッタースピードが速い、長いほどシャッタースピードが遅いという。 なお本来スピードとは、単位時間あたりの移動距離を示す物理量(単位:m/sec)であるから、露光時間(単位:sec)を表すのにスピードという語を使うのはふさわしくない(シャッターを構成する先行幕と後行幕が移動するスピードは一定であり、両者の走行開始の時間差により露光時間が決まる)。したがって、用語としては既成事実化しているものの、「シャッタータイム」もしくは「露光時間」といった表現に改められるべきであろう。
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- 1 シャッタースピードとは
- 2 シャッタースピードの概要
- 3 シャッタースピードによる写り方の変化
- 4 関連項目
シャッター速度
(シャッタースピード から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/22 00:15 UTC 版)
シャッター速度(シャッターそくど、英: Shutter speed )は、カメラによる写真撮影の際、シャッターが開放され、フィルムまたは撮像素子がレンズを通した光にさらされる(露出する)時間(露光時間、シャッタースピード、「SS」とも略される)をいう。この時間が短いほどシャッター速度が速い、長いほどシャッター速度が遅いという。(正確にはスピードという表現はふさわしくない。注釈参照) [1]
- ^ なお本来スピードとは、単位時間あたりの移動距離を示す物理量(単位:m/s)であるから、露光時間(単位:s)を表すのにスピードという語を使うのはふさわしくない(シャッターを構成する先行幕と後行幕が移動するスピードは一定であり、両者の走行開始の時間差により露光時間が決まる)。したがって、用語としては既成事実化しているものの、「シャッタータイム」もしくは「露光時間」といった表現にすべきとする考え方もできる。
- ^ 武石修 (2012年5月15日). “特別編:雲台メーカーに聞く「ブレない」三脚の選び方と使いこなし”. デジカメWatch デジカメ アイテム丼. 2020年2月22日閲覧。
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