スロー‐シンクロ
スローシンクロ
【英】slow synchronization
スローシンクロとは、夜間撮影などでの撮影手法の一つで、シャッタースピードを遅くすることによってストロボ(フラッシュ)の光を前景・背景に行き渡らせる撮影方法のことである。
通常、フラッシュを使った撮影では、シャッターは数十分の一秒間だけ開かれるようになっている。この場合、被写体として手前に写っている人物はよく撮れるが、背景にまでストロボの光が届かず、露出不足で暗く写ってしまう。スローシンクロでは、シャッタースピードを長くすることによって、背景の光も十分に取り込むことができる。これによって暗所でも背景を十分に撮影することができる。
スローシンクロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:27 UTC 版)
「エレクトロニックフラッシュ」の記事における「スローシンクロ」の解説
夜景など暗い背景に立つ人物などをフラッシュ撮影した場合、近くの人物はフラッシュ光で明るく写るものの、背景は暗いままで写ってしまう例がある。これを解消するために、主対象はプリ発光などのフラッシュ光、背景は定常光、と個別に測光して、遅めのシャッター速度を設定してフラッシュの調光を行なうことで、人物を適正な明るさとしながら夜景の自然な雰囲気を生かした仕上がりとなる。ただしシャッター速度が遅くなる(開く時間が長くなる)ことで同時に、手ぶれ(フラッシュ光だけが届いた被写体のみが止まり、他の全体がぶれる)や被写体ぶれ(人物の輪郭がぼやける)が発生する可能性も高まる。
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