スローガンへの批判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 21:47 UTC 版)
「ダメ。ゼッタイ。」の記事における「スローガンへの批判」の解説
厚生労働省傘下の国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の自殺予防総合対策センターによる、薬物乱用・依存と自殺に関する共同宣言起草案においては、薬物乱用者の自殺のリスクが高いとするデータがあり、「『ダメ、ゼッタイ』だけではダメです」と、運動の問題点が端的に表現されている。 その理由として、すでに薬物を乱用してしまった若者の社会的孤立を深めるとし、啓発スローガンが薬物依存患者の支援や社会復帰を阻害しない内容であるべきで、薬物依存症回復施設に影響を与えていないかといった検証をするべきだ、としている。 同・薬物依存研究部/自殺予防総合対策センターの松本俊彦によれば、国連は「Yes To Life, No To Drugs(人生にイエスと言い、薬物にはノーと言おう」と言っていたものが、前半部分がなくなり「ダメ。ゼッタイ。」となってしまい、薬物使用について厳しく考える人が増えたのではと指摘している。
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