カントールの対角線論法とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 人文 > 論理 > 論法 > カントールの対角線論法の意味・解説 

カントールの対角線論法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/26 05:56 UTC 版)

カントールの対角線論法(カントールのたいかくせんろんぽう、: Cantor's diagonal argument)は、数学における証明テクニック(背理法)の一つ。1891年にゲオルク・カントールによって非可算濃度を持つ集合の存在を示した論文[1]の中で用いられたのが最初だとされている。 その後対角線論法は、数学基礎論や計算機科学において写像やアルゴリズム等が存在しないことを示す為の代表的な手法の一つとなり、例えばゲーデルの不完全性定理停止性問題の決定不能性、時間階層定理といった重要な定理の証明で使われている。


注釈

  1. ^ W∈2Xに対し、その特性関数χWを対応させることで同一視できる。ここでχW: X → {0,1}は、x∈WとなるときおよびそのときのみχW(x)=1となる関数。
  2. ^ の二進数展開が2つあることもある(例えば)為、本当はこの部分の証明はもう少し複雑になる。
  3. ^ 本当はの中にはプログラムに対応していないものもあるが、 簡単の為その辺の事情は略する。

出典

  1. ^ George Cantor (1891). Uber ein elementare Frage der Mannigfaltigkeitslehre. Deutsche Mathematiker-Vereinigung. 


「カントールの対角線論法」の続きの解説一覧




カントールの対角線論法と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カントールの対角線論法」の関連用語

カントールの対角線論法のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カントールの対角線論法のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカントールの対角線論法 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS