エリアドールの七人とは? わかりやすく解説

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エリアドールの七人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/24 20:44 UTC 版)

とある飛空士への誓約」の記事における「エリアドールの七人」の解説

エリアドール飛空艇による単機敵中突破航を成し遂げた学生七人組の総称第1巻冒頭の、未来における手記では、「英雄」が五人と「裏切り者二人という内訳世間認識となっている。またミオ離反後は「六人」という呼称一般的となっている。 坂上清顕(さかがみ きよあき) 声 - 多田啓太 本作主人公所属河南士官学校回生→エアハント士官学校回生→エアハント士官学校回生→セントヴォルト海空軍派遣少尉候補生ヴォルテック航空隊オデッサ航空隊少尉草薙航空隊ワルキューレ大尉ワルキューレ隊長。エリアドール飛空艇では操縦担当真っすぐ正義感の強い性格秋津連邦のかつての超エース坂上正治を父に持ち、父の弟子である聖騎士アクメドを師に持つ。飛空艇夜間戦闘機追撃をかわし、積乱雲突破夜間着水最後ハチドリ助けられるが)をこなすなど、高い操縦技術を持つ。本編開始5年前のメスス島侵攻により家族全て失いウラノスと姉を地上掃射殺したカーナシオンへ深い憎悪を抱く。そしていずれ世界革命する復讐ミオと誓う。またミオ離反後、あることからその真意悟ったことで、新たにミオ取り戻すために」という理由加わったウラノスへの憎悪まみれてはいるものの、本質的には優しい性格のため、精神的に偏りがあり不安定な部分も多い。また悪戯っ子でもあり、幼い頃ミオイリアなどからかい甲斐のある人間をいじる傾向がある。そのこと時折垣間見せる鋭さから、イリアからは「黒ウサギ」と評された。「戦う理由」は良くも悪くも人のためであり、最初の頃は誰かを殺すのではなく誰かを守るためにしか敵を撃つことができなかった。一方で誰かのためならば盲目的なまでに行動でき、特にミオ関わることでその傾向は強い。 ミオとは幼馴染以上恋人未満の関係であり、ミオ対す気持ちは清顕自身判然としていなかった。しかしエリアドールでの単機敵中突破以後徐々に自らの想い確かめていき、ミオのためなら世界焼き尽くすことさえできるとまで思えるうになるまた、ミオ苦悩による不和と敵による捕捉によって負傷し前後不覚になった際、本能的な渇望からミオ肉体関係を結ぶ。そのことミオによって誤魔化されたが、ミオ離反後にとあるキッカケ記憶蘇りミオ記憶薄れかけていく一方で募る想い苦しんでいく。 イリアとは最初父親確執でいがみ合っていたものの、危機乗り越えるたびに信頼関係醸成されていく。それはやがて戦う理由誰かにも加わるようになり、ミオとの不和重なって距離が縮まっていく。しかし距離が縮まる一方ミオへの心残りからその想いには歯止めかけられている。 ミオ・セイラ 声 - 林鼓子 ヒロイン一人河南士官学校回生→エアハント士官学校回生→エアハント士官学校回生。エリアドールでは航法及び前部銃座担当。清顕とは10歳の頃からの幼馴染。清顕と共に上級生差し置いて転校選抜であるため、それなりに腕は良い幼い頃戦争によって実の両親をなくし、外交官である養い親育てられた。7人もの血のつながらない兄弟がいる。セイラ家の三女飼っているの名前は「フィオ」。 5年前、メスス島にて清顕と共にウラノス侵攻経験している。それによる悲しみ抱えながらも、「頑張らずにいるよりも世界よくなるかもしれない」と清顕を励まし、共に「ウラノスへの復讐」を誓う。とある事情から清顕を「運命相手」と認識しており、知り合った時から彼を振り回している。幼い頃勢い任せて「清顕のお嫁さん」になることを彼に誓わせたが、時を経るにつれて曖昧になってきているその約束持て余してもいる。ただし清顕に対す思慕そのままで、彼が他の女性を気にすると(清顕自身にその気はないが)すぐに不機嫌になる作中冒頭明示された「裏切り者」の一人弟妹人質にされ、また育ての親裏切ることができず、ゼノン目論見によりウラノス潜入工作員として利用される。「オペレーション・ジュデッカ」の際に潜入工作員として拘束されハチドリによって救出されるが、死を願った際にライナ言いくるめられたことで「みんなに憎まれるために生きる」と決意追ってきた清顕に心にもない侮蔑言葉吐きプレアデスへと向かう。その後ゼノン監督下で工作員となるための訓練課せられていたが、人間性失われることを(あくまで工作員としての有用性という観点から)惜しんだゼノンの手引きによって要人世話係命じられ、そこで「風呼びの少女ニナ・ヴィエント出会う後世セントヴォルト帝国内において、その名は「売国奴」の代名詞として記憶されることとなる。 テレビアニメ版とある飛空士への恋歌最終話において、ニナイグナシオと共に1カットのみ登場するシーンがある。 イリア・クライシュミット 声 - 山藤桃子 ヒロイン一人。エアハント士官学校回生→エアハント士官学校回生→セントヴォルト海空軍少尉候補生ヴォルテック航空隊ワルキューレワルキューレ副隊長。エリアドールでは操縦担当。氷のように冷静で、めったに表情見せない坂上正治と並ぶ超エースカルステン・クライシュミットを父に持ち、父を一騎討ち見せて騙し打ちした(カルステン及びその同僚証言正治やその同僚否定している)正治と、その息子である清顕を憎んでいるが、親善飛行操縦士同士として力を合わせるうちに彼に心を寄せていく。幼いころから、父に正治への憎しみ吐け口として過酷なほどの操縦訓練受けているため、他の訓練生遥かに上回る操縦技術持っている操縦士として腕前学生としては並外れているが、そうなったのは「父親自分見てもらいたい」が故の努力結果落ちぶれた父親哀れに思う一方で、それでも見捨て見捨てられたくもないという思いもあり、冷徹な仮面の奥に人知れない弱さ抱えている。 ワルキューレ入隊後、偽名「テルマ・クルマン」を使うことがある趣味ドーナツ作り。 ライナ・ベック 声 - 近衛秀馬 エアハント士官学校回生→エアハント士官学校回生→セントヴォルト海空軍少尉候補生。エリアドールでは航法及び上部銃座担当女好きで軽い性格で、ところ構わず女性口説いている。なお模擬空戦では1回だけイリア勝ったことがあり、成績広範囲で優秀。清顕の見立てでは七人の中で総合力が最も高い。 その正体ウラノス潜入工作員ハチドリ」。作中冒頭明示された「裏切り者」の一人で、ライナ・ベックという名も偽名であり、本名は7卷において「トマス・ベロア」であることが明示される将来セントヴォルト帝国の上層部に入り込むにエアハント士官学校潜り込んでおり、本来の自我である「ハチドリ」と潜入用に自ら作り上げた偽の人格の「ライナ・ベック」という二つ人格持ち必要に応じて入れ替えている。2つ人格は完全に独立しており、記憶共有しているが判断分かれることもあり、そのこと戸惑う描写見られる地獄のような訓練によって幼少時から鍛えられ技術は凄まじく、空戦中の飛空艇から敵爆撃機コクピットを「狙撃」したり、着水寸前横風にあおられ機体傾きを、とっさに無線機材を倒して機の重心をずらすことで完璧に修正するなどの神業たやすくやってのける前述イリアへの勝利も偶然ではなく故意)。父は極めて清廉な政治家であったが、政争により暗殺容疑投獄され、母は精神病んでしまっている。スパイとなったのは、報酬で母の治療を行うため。 事態最終決戦至り、ついにそれまでゼノンたちへの服従強いられる恐怖克服ミオのためゼノンへと反旗を翻す。後にミオ結婚しイリア結婚した清顕と再会ミオイリアの子供が乗る飛行機を清顕と共に眺め、かつての自分たちの学生時代想いをはせた。 紫かぐら(むらさき かぐら) 声 - 厚木那奈美鄕士官学校四回生→エアハント士官学校回生→セントヴォルト海空軍派遣少尉候補生→セントヴォルト海空軍派遣少尉草薙航空隊神明隊長。エリアドールでは副長務め側面銃座担当。背の高い美人であり、士族出で剣術達人大人びた性格で常に落ち着いており、ともすればいがみ合いそうな清顕とイリア諫めている。死んだ清顕の姉と、自身も驚くほどに容姿似通っており、それもあって清顕とは早い段階から打ち解けることになる。エアハント士官学校卒業後はセントヴォルト海空軍ヴォルテック航空隊配属された。 後に祖国処刑されたという報告バルタザール告げられたことでバルタザール悲壮決意最終決戦に臨むことになるが、実は利き腕負傷させられただけで生存していた。全ての戦い終わった後はバルタザール結婚し多くの子供を授かる。 セシル・ハウアー 声 - 森嶋優花 エアハント士官学校の二回生→エアハント士官学校回生→セルファウスト士官学校回生シルヴァニア王国女王。エリアドールでは電信及び側面銃座担当。「エリアドールの7人」の中では最年少で、無邪気話好き子供っぽい性格。 実はウラノス滅ぼされシルヴァニア王国王位継承者本当の名はエリザベート・セシル・シルヴァニア。王国滅亡の際、王家の中でただ一人アクメドによって空路隣国へと逃がされて生き延びた。本来なら市井生きるはずだったが、イリア憧れて軍人志す本人として王家人間ではなく市民としての生活を望んでいる。 バルタザール・グリム 声 - 折原秋良 エアハント士官学校の四回生→セントヴォルト海空軍少尉候補生→セントヴォルト海空軍少尉。エリアドールでは機長務め尾部銃座担当。どんな危機でも動じない豪胆さとリーダーシップを持つが、清顕からは「冷酷危ない人」という印象当初抱かれていた。果たしたい目的がある模様で、「エリアドールの七人」の名を利用し積極的に権力者に顔を売っている。エアハント士官学校首席卒業卒業後は海空軍作戦本部着任しマウレガン島のセントヴォルト海空軍作戦本部多島海方面部局配属された。そこでも持ち前の優秀性を発揮しており、作戦本部の中で唯一オペレーション・ジュデッカ」の作戦事前に看破した。優秀である一方で、人の地雷踏み墓穴を掘ることが多い。 本来の名はバルタザール・ベルナー。ベルナー財閥跡取り息子として不自由な生涯約束されていたが、その全て捨てて家を出る世界自分の望む姿に作り変えるという目的持ち、「国盗り」という野望を内に秘めている。 話が進むにつれ祖父いさかい自身原因のある誤解だと知り和解祖父からの軍事支援引き出すことに成功する。かぐらが処刑されたと報道されたため、悲壮決意ウラノスとの最終決戦臨み勝利をつかみとる全ての戦い終わった後は軍を引退財閥は弟に任せ自分はかぐら結婚し多くの子供を授かる次なる野望である世界一花屋のため日夜奮闘している。

※この「エリアドールの七人」の解説は、「とある飛空士への誓約」の解説の一部です。
「エリアドールの七人」を含む「とある飛空士への誓約」の記事については、「とある飛空士への誓約」の概要を参照ください。

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