『ちちんぷいぷい5000回 5000人とつながりたいスペシャル』(2020年)
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関西ローカルにおける通算の放送回数が2020年9月22日(火曜日・秋分の日)で5000回に到達したことを記念して、13:55 - 17:50に関西ローカルで生放送。当番組単体での4時間近い生放送は、2019年3月22日(金曜日)のレギュラー版以来およそ1年半振りであった。 2019年4月改編以降における火曜日のレギュラー版をベースに制作されたことから、MCの山中、アシスタントの松川、レギュラーパネラーのトミーズ健・ロザン・沢松がスタジオに集結。さらに、木・金曜日MCで46歳(いずれも放送時点)の河田が、「A(ええ)おっさん」と称して「5000人とつながりたい 私のアニバーサリー」(後述)に出演した。主な企画は以下の通り。 ヤバいTシャツ屋さんのプロデュースによるスペシャルオープニングムービーの制作・放送前年(2019年10月)に当番組の20周年記念ソング「はたちのうた」を制作したヤバいTシャツ屋さんが、「ぷいぷいができるまで」というテーマで、放送当日の打ち合わせから本番開始までの段取りを再現したオープニングムービーをプロデュース。この日から2020年9月25日(金曜日)までの4日間にわたって、本来のタイトルムービーの前に放送された。 ヤバいTシャツ屋さんのメンバー(こやまたくや、しばたありぽぽ、もりもりもと)は、ムービーの制作に先駆けて、2020年9月2日(水曜日)の午前中にレギュラー版の「ぷいぷいができるまで」の作業を毎日放送の本社内で取材。「しみのじ新発見」(当日は野嶋が進行を担当)「へぇ~のコトノハ」(当日は森本尚太が進行を担当、いずれも放送時点で水曜日の15時台にレギュラーで放送されるコーナー)のリハーサルには、本番で同席するスタジオパネラーのスタンドイン(ダミー役)として参加した。この時の取材や体験を基に、「寿司くん」という名義で映像作家としても活動するこやまが、「ぷいぷいができるまで」のドタバタ振りを3分弱の映像で再現させた。 再現映像には、MCの山中・河田、アシスタントの松川・古川・松本麻衣子、気象キャスター(フィールド気象予報士)の前田智宏が本人役で登場。以下のように、「ぷいぷいができるまで」の流れを7つのシーンに分けたうえで、曜日別の主なスタジオパネラー(いずれも放送時点)がスタッフに扮して出演した。第1シーン「午前08:30 朝の打ち合わせ」(河田・古川が本人役で出演)プロデューサー(演:桂南光)、チーフディレクター(演:未知やすえ=いずれも木曜パネラー)吉本新喜劇の座員でもある未知が河内弁で南光にまくし立てるなど、吉本新喜劇風の演出が盛り込まれている。 第2シーン「午前10:00 毎日放送本社M館前のロケ」(前田が本人役でリポーターとして出演)取材ディレクター(演:なるみ)、カメラマン(演:月亭八光=いずれも水曜パネラー)、前田の後方でカメラに写り込む「ヤバめの大学生」(演:ヤバいTシャツ屋さん)このシーンのロケ中に水曜パネラー(ぷいぷい顧問)の立岩陽一郎が撮影現場を偶然通りかかったため、メイキング映像には私服姿の立岩の姿が映り込んでいる。 第3シーン「午前11:00 放送用原稿の作成」台本にトミーズ雅の似顔絵を描いているだけの放送作家(演:トミーズ健)、リサーチャー(演:沢松)沢松が「かねてから真似てみたかった」というトミーズ健のギャグを、本人と一緒に披露する演出が盛り込まれている。 第4シーン「午前11:45 スタジオリハーサル」(山中が本人役で出演)フロアディレクター(演:菅広文)、山中の周囲でフロアディレクターの指示に振り回されるアシスタントディレクター(演:宇治原史規=いずれもロザン) 第5シーン「午後01:00 映像編集室」(松本が本人役で出演)取材映像の編集スタッフ(演:ハイヒール・モモコ)、取材ディレクター(演:桂吉弥=いずれも金曜パネラー) 第6シーン「午後01:45 楽屋ロビー」(松川が本人役で出演)松川のメイク担当(演:ナジャ・グランディーバ)、楽屋受付(演:ハイヒール・リンゴ=いずれも月曜パネラー)新型コロナウイルスへの感染が拡大している時期の撮影であることを踏まえて、リンゴは口元のイラストが描かれたマスクを付けて出演。 最終シーン「午後01:54 副調整室(スタジオサブ)」(ヤバいTシャツ屋さんのメンバーだけで配役を分担)ディレクター(演:こやまたくや)、スイッチャー(演:しばたありぽぽ)、タイムキーパー(演:もりもともと)3人が声を合わせてカメラの前で「『ちちんぷいぷい』スタート!」と叫んだタイミングで、調整卓にあるタイトルムービー用のスタートボタンをこやまが押したシーンに合わせて、タイトルムービーが流れる趣向を講じていた。 「5000人とつながりたい 私のアニバーサリー」レギュラー版の第1回放送日(1999年10月11日)から放送の当日(2020年9月22日)までの期間を対象に、「私のアニバーサリー」(視聴者にとっての個人的な記念日)に関するエピソードと、笑顔が映った写真を募集。写真を寄せた視聴者から、抽選で50名に5,000円相当のAmazonギフト券を贈呈した。 放送中には、スタジオセットのある「ライブセンター」とは別のスタジオを「特設会場」に充てたうえで、視聴者から寄せられた写真を撮影の年・月・日付順にボードへ掲示。「Aおっさん」に扮した河田が、写真とエピソードを随時紹介しながら、一部の抽選を実施していた。生放送中の抽選については、撮影年月日だけを記した紙を入れた抽選箱から、河田がその紙をランダムに1枚ずつ取り出す方式で実施。取り出した紙に記載の年月日に撮影された写真を投稿した視聴者を「当選者」と認定した。ちなみに、河田は放送中に、「当選者」の一部と電話をつないでいた。 実際には9月第1週のレギュラー版から企画を告知していたが、当日の本番前までに届いた写真が1,365通だったことから、番組スタッフは本番中に追加で寄せられる写真を200通程度と想定。「特設会場」には、電子メールで送られた画像データを写真として印刷するために、家庭用のカラープリンターを1台だけ設置していた。しかし、写真投稿の受付を放送中の17:00にまで延長したところ、放送中だけで2,439通を受信。投稿の総数が3,645通にまで達したため、写真の印刷と紹介が追い付かない事態に至った。この事態を受けて、スタッフは投稿を受け付けた画像をすべて、本番終了後に印刷。「ライブセンター」を当番組でも『ミント!』でも使用していない時間帯に、印刷した写真を河田とスタッフが「ライブセンター」の床に1枚残らず並べたうえで、可能な限り多くの写真を録画映像で紹介する方策を講じた。以上の顛末は、本番から1週間後の2020年9月29日(火曜日のレギュラー版)で、写真を並べる模様を収録した映像を交えながら特別に紹介されている。 当選者の一部には、「番組スタッフがAmazonのギフト券を手渡す」という名目で、月亭八光、ナジャ・グランディーバ、宇都宮まき(放送時点では金曜準レギュラーパネラー)が個別に訪問。その模様を、「特設会場」からの中継の合間に放送した。宇都宮は、当番組で長らくロケ企画のリポーターを務めていたが、当番組のロケに参加するのはレギュラー版を含めても3年振りだったという。 当日分の「前田智宏のきょうのそらいろ」(天気予報)では、前田が京都大学在学中の2008年に、学内のグライダー部員としてグライダーを初めて操縦した際の記念写真が紹介された。 「私の町の☆印」視聴者からあらかじめ募集した「『ちちんぷいぷい』で取材して欲しい地元のおもしろニュース」を基に、山中と河田が、情報を寄せた視聴者への取材を交えながら、以下のスポットへ突撃取材を敢行した模様を放送。山中:安威川ダムの建設現場(大阪府茨木市)、水茄子を使ったロールケーキの製造・販売店(大阪府和泉市) 河田:「Yellow Deli」(世界におよそ40店舗を展開しているオーストラリアのベーカリー)の日本1号店(京都市右京区太秦)、おそらく「日本で唯一」の子ども向けお笑い道場(大阪市淀川区塚本) 「クイズ!『ちちんぷいぷい』のダメなところを街の人に聞いてみたら けっこうガチでひざがガクガクしてます(GHG)スペシャル」「街で出会った視聴者の皆様に、番組に対する忖度も斟酌もないご意見をいただき、あす(翌9月23日)の5001回目(の放送から)活かしていきたい・還元していきたい」という趣旨の下に、総勢136名から寄せられた意見(「~に足りないもの」という質問で最も多かった回答)に関するクイズを、山中からトミーズ健、ロザン、沢松に3問出題。2問正解で優勝した菅に、番組公式グッズの1つである「ちちんぷいぷい水筒」が贈られた。 「ちちんぷいぷいに足りないもの」という質問では、1位から順に「笑い」「報道・ニュース(に重点を置いた番組構成)」「(レギュラー陣の)若さ」「(芸人の)ロケ」「元気」といった改善点が挙げられていた。また、「山中に足りないもの」の1位は「トーク力」、「河田に足りないもの」の1位は「根性」だった。 視聴者への街頭インタビューでは「ちちんぷいぷいにやって欲しいこと」も訊いていたが、当日に放送できなかったため、2020年9月29日(前述)で改めて紹介した。ちなみに、最も多かった回答は「(新型コロナウイルスへの感染拡大前のように)ロケ企画を増やして欲しい」で、2位以下の回答は「(毎日放送以外の民放テレビ局が制作している『アメトーーク!』や『ダウンタウンDX』のように)バラエティー的なコーナーを放送して欲しい」「いわゆる『イケメン』の出演者を増やして欲しい」「全国規模のニュースに時間をもっと割いて欲しい」「芸人をもっと多く出演させて欲しい」だった。 2020年10月以降のレギュラー放送では、この企画で寄せられた意見を踏まえて、「ニュースな街の☆印」というロケ(または生中継)企画を全曜日のオープニングパートに編成。山中・河田を中心に、アシスタントの松川・古川などが連日取材に赴いている。 「『ロザンの道案内しよッ!』presents 元祖クイズ王の『ダレがクイズ界の老害やねん!』~東京の人にバレないように宇治原さんを強くしよう~」「芸能界一のクイズ王」との異名を取っているにもかかわらず、全国ネットで放送されるクイズ番組での成績が年々低下している宇治原の「クイズ脳」を、クイズに強い視聴者の力を借りながら強化させようと試みた企画。前半(ファーストステージ)では梅田スカイビル内の空中庭園展望台でのロケ、後半(ファイナルステージ)では「ちゃプラステージ」からの生中継で放送した。 ファーストステージでは、山中が出題、菅が進行を担当。「クイズが得意」という視聴者代表(2名の女性が別々に出演)、SNS上で有名な「宇治原ウォッチャー」(女性2名のコンビ)、「阪大謎制作サークル OUtfoX」に所属する大阪大学の男子学生2名(『全国高等学校クイズ選手権』出場経験者と朝日放送テレビの本社で制作する『パネルクイズ アタック25』予選会突破者のコンビ)を、早押し問題やフリップ問題で宇治原と対戦させていた。結果は宇治原の2勝2敗。 ファイナルステージでは、山中と菅が進行、松川が出題を担当。トミーズ健と沢松を「見届け人」として、宇治原が「大阪府 宇治原史規」名義で一般参加者3名と対戦しながら惨敗した2017年10月8日放送分『アタック25』 の優勝者(大阪府在住の女性)との再戦を実現させた。『アタック25』と違って、クイズに用いるパネルを3行×3列の9マスで構成していたため、放送上は「アタック9」と呼称。早押しクイズで1問正解するたびに1マスを獲得できるところは『アタック25』と同じだが、○×ゲームの要領で、獲得したマスが先に一列揃った回答者を「勝利」とみなした。また、『アタック25』の「アタックチャンス」にちなんで、菅の裁量による「スガチャンス」を途中で設定。「スガチャンス」対象クイズの正解者には、1マスを獲得する権利に加えて、その時点で相手が獲得していたマスから1つを消せる権利が与えられた。 宇治原は『アタック25』で獲得パネル0枚(菅曰く「ゼロ原」)に終わっていた が、当該回での優勝者に「アタック9」で雪辱。その結果、「全国ネットのクイズ番組に行くことを『ちちんぷいぷい』として許可する」という名目で、新大阪駅・東京駅間の新幹線普通回数券のパロディパネルが菅から贈られた。 「アタック9」は、「おうち時間に嬉しい3万円相当の食材セット」のプレゼントを賭けた対戦でもあった。ちなみに、『アタック25』の優勝者が「アタック9」にも勝利した場合には、食材セットを賞品として獲得。宇治原が勝利した場合には、食材セットを希望する視聴者を専用のメールアドレスで募集したうえで、宇治原が最後に獲得したマスと同じ数の応募者に抽選で贈呈することになっていた。実際には宇治原が3マスを獲得したため、上記の方法で応募した視聴者から抽選で3名に、食材セットを贈ることが決まった。
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