しょ‐さ【所作】
所作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 05:06 UTC 版)
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関連項目
所作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 17:34 UTC 版)
日本の勝鬨は、本や流派によって多少の差異があるが、大将の乗馬は東向きにし、凱旋の酒宴において大将は右手に勝栗(cf. 縁起物#食物「搗栗」。弓とする流派もある)を取り、左手に扇子(軍扇とする流派もある)を開き、あおぎながら発声し、諸軍勢一同が武器を掲げてこれに声を合わせることを「勝鬨」と言った。なお、戦勝後のみならず出陣式で行うのも勝鬨と言い、出陣の際には「初め弱く終わり強く」、帰陣の際にはその逆にしていたと伊勢貞丈の『軍用記』には記されている。山鹿流の勝鬨を示せば、まず、戦勝の諸隊を前後左右に整置して八行の陣とし、大将は中央の床几に凭(よ)り、周囲を弓矢、旗、差物で固めたのち、全軍は法螺貝を吹き、太鼓を鳴らし、「わああ」と数回鬨の声を挙げた。
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所作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 08:12 UTC 版)
万歳の所作・作法について、公式に定められた文書等は存在しない。前述の偽書『万歳三唱令』においては、足運びを含めてまことしやかな所作が定められているが、如何せん偽書であるため、この文書に書かれた所作が正式なものとは解されていない。 2010年(平成22年)には、木村太郎衆議院議員が内閣に対する質問主意書において、天皇陛下御在位二十年記念式典で行われた鳩山由紀夫内閣総理大臣の所作が「手のひらを天皇陛下側に向け、両腕も真っ直ぐに伸ばしておらず、いわゆる降参を意味するようなジェスチャーのように見られ、正式な万歳の作法とは違うように見受けられた。」と難じ、「日本国の総理大臣として、万歳の仕方をしっかりと身につけておくべきと考えるが、その作法をご存知なかったのか、伺いたい。」と問うた。これに対して内閣は、「万歳三唱の所作については、公式に定められたものがあるとは承知していない。」と答弁している。 この質問主意書のように、「万歳の正しい姿勢」と目されるのは、先の偽書『万歳三唱令』に示されるところの「両腕から指までをまっすぐ上に伸ばし掌は内側」であるが、これがそもそも偽書であり、また所作自体としても公式であるという典拠に欠き、共通認識として扱われていない。この状況は、多くの公式行事で万歳三唱が行われた戦前においても同様で、たとえば、1940年(昭和15年)の大政翼賛会発足式における万歳の写真では、掌の向きは前であったり内側であったりと、まちまちな様子が見て取れる。1990年(平成2年)に行われた即位礼正殿の儀では、高御座の前で万歳三唱した海部俊樹総理(当時)は天皇側に向け肘はやや曲がっていた。 一方、歓喜の表現として古くから類似する所作は存在したが、それらも余り明確な決まりは無かったようである。たとえば、1927年(昭和2年)、田中義一内閣の成立が決定した際に、田中義一と政権与党の立憲政友会メンバーらが祝杯を挙げる場面の写真では、奥のほうには歓喜の表情の人物らが数名両手を挙げているものの、掌は手前を向いていたり握られていたりとまちまちである。 このように、正式な万歳の所作というようなものは、歴史的にも慣例上も定まっているとは言い難いが、おおむね「威勢よく両手を上げる動作」が万歳の所作と解されている。
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所作(カマエ・型・舞)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:24 UTC 版)
カマエとは能楽独特の立ち方のことで、膝を曲げ腰を入れて重心を落とした体勢である。カマエは観阿弥や世阿弥の時代には成立していなかったと考えられている。文献上でカマエに類似したものが現れるのは16世紀末に書かれた『八帖本花伝書』の巻五で、ここでは「胴作り」の名称で、男役の姿勢としてカマエに似たものが絵図付きで示されている。カマエが男役だけでなく女役も含めて全ての能楽の役の姿勢の基本とされるようになったのは、江戸後期頃と考えられている。またハコビと併せ、こうした能楽の身体技法には日本の武術の身体技法の影響も大きいと考えられている。 能楽は型(演技等の様式、パターン)によって構成されている。所作、謡、囃子、全てに多様な型がある。しかしここでいう型は、いわゆる舞や所作の構成要素としての型である。型の基本は摺り足であるが、足裏を舞台面につけて踵をあげることなくすべるように歩む独特の運歩法で(特にこれをハコビと称する)ある。また能楽は、歌舞伎やそこから発生した日本舞踏が横長の舞台において正面の客に向って舞踏を見せることを前提とするのに対して、正方形の舞台の上で三方からの観客を意識しながら、円を描くようにして動く点にも特徴がある。能舞台は音がよく反響するように作られており、演者が足で舞台を踏む(足拍子)ことも重要な表現要素である。 以下に能の型の例を示す。 シカケ(サシコミ) すっと立ち、扇を持った右手をやや高く正面にだす。 ヒラキ 左足、右足、左足と三足(さんぞく)後退しながら、両腕を横に広げる。シカケとヒラキを連続させる型をシカケヒラキ(サシコミヒラキ)と呼ぶ。 左右(さゆう) 左手を掲げて左に一足ないし数足出た後、右手を掲げて右に一足ないし数足出る型。 サシ 右手の扇を横から上げて正面高くに掲げる型。 シオリ 目の前に手を差し出す。泣くことを示す。 拍子(ひょうし) いずれかの足を上げ、舞台を踏む。 留メ拍子(とめびょうし) 一曲の終わりにはっきりと2回踏む。仕手が踏むこともワキが踏むこともある。 基本的には能も狂言も同じであるが、実世界に題材を求めた世俗的な科白劇でありリアルな表現の狂言に対し、超自然的なものを題材とした抽象的な表現を重視する能とではそれなりの違いがあり、これら種々の型の連続によって表現される所作のまとまりを能の舞と呼んでいる。 能の舞は型の連続であり、他の舞踊に見られる当て振りほとんど行われず無駄を削ぎ落とした極めてシンプルな軌跡を描き静的であるという印象が一般的だが、序破急と呼ばれる緩急があり、ゆっくりと動き出して、徐々にテンポを早くし、ぴたっと止まるように演じられる。稀に激しい曲ではアクロバテックな演技(飛び返りや仏倒れなど)もある。しかし止まっている場合でもじっと休んでいるわけでなく、いろいろな力がつりあったために静止しているだけにすぎず、身体に極度の緊張を強いることで、内面から湧き上がる迫力や気合を表出させようとする特色も持っている。 能では一曲のクライマックスでの表現として、謡が中心となった「クセ」などでの舞や、囃子のみで舞われる「舞事」が演じられる。「舞事」は以下のように分類される。 それぞれ太鼓の入った「太鼓物」や、太鼓の無い「大小物」がある。(後述の囃子の項目も参照) 呂中干(りょちゅうかん)の舞 定型の譜(呂中干の譜)を繰り返しながら、途中で段落や変化をつけた曲で、いろいろな役柄が舞う。 中テンポの「中之舞」や、ゆっくりとした「序之舞」、急テンポの「急之舞」、「男舞」「早舞」「神舞」などがある。 楽(がく) 中国を舞台とした曲で神仙役の者が舞う。楽人役の仕手が舞うこともある(「鶴亀」「天鼓」など)。 神楽(かぐら) 脇能(仕手が神仏の役を演じる曲)で舞われる。神がかりした女性役の舞。太鼓物。 舞ほど長くないが舞台を一巡する所作で仕手の品位や勢威、内面心理を表現する囃子事もあり総称して「働事」と呼ばれている。 舞働(まいはたらき) 竜神などが勢威を示すための曲。太鼓物。 翔(かけり) 武人(修羅)や狂女が演じる曲。大小物。 狂言の舞踏も能と共有する技術が多く舞うというにふさわしいが、日常を描くことの多い狂言では当然日常的な所作や具体性を帯びた演技も多く、身体を上下に動かす所作もあり踊りに近い発想も見られる。狂言の舞と型の一例を演出用語として分類し下記する。 上げ足(あげあし) 足を膝を高く上げ、一歩一歩踏みしめるようにする歩き方。鬼や山伏の歩きかたを表現する。 安座(あんざ) あぐらをかくこと。 一巡(いちじゅん) 舞台を三角にひとまわりすること。道行く動作。 浮く(うく) 浮かれるようにする型。左右の足を交互に上下させながら上半身をやわらかにゆるがす。 三段之舞(さんだんのまい) 脇狂言や聟狂言などに用いられる舞の名称。 シャギリ(しゃぎり) 笛だけで演奏する曲で、車切・砂切の字をあてる。 連舞(つれまい) 二人以上の演者が同じ舞を舞うこと。 水鏡(みずかがみ) 水面に自分の姿を映すときの型。 三つ拍子(みつびょうし) 踏み込むように三つ踏む狂言特有の足拍子。
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「 所作」の例文・使い方・用例・文例
- スタッフが事務所作りのお手伝いをさせて頂きます
- 高所作業では以下2項目を厳守する事
- 彼は軽く私の肩をたたいた 《注意を引いたり慰めたりする所作》.
- 彼は所作交じりに話した
- 彼は人の目を引くためにいろいろの所作をやる
- 所作事
- 何かの所作やせりふのきっかけとなる、直前に進行する俳優のせりふ
- 扇落しという,能の所作
- 狂言で,荒れ狂う怨霊を押して花道から舞台にもどす所作
- 演出様式,所作などが固定した歌舞伎狂言
- 歌舞伎において,眼痛という所作
- 能楽において,複数の役者が刀などで切り合う所作
- 歌舞伎において,最終上演の所作事浄瑠璃
- 歌舞伎で,女が恋人に対して意中を訴える所作
- 御所作りという,太刀の作り
- 御所作りという建築様式
- 御所作り様式の建築物
- 石橋という歌舞技所作事
- 玉屋という歌舞伎の所作事
- 歌舞伎において,丹前姿の若衆が踊る所作事
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