サシとは? わかりやすく解説

サシ

別表記:差し

サシとは、二人向かい合っている状態のこと。元々は二人一緒にいる状態を表していたが、次第に「二人で何かをしている動作・状態」のことも意味するようになった

【サシの語源・由来漢字では「差しと書く。「差し向かい」でと書けば、特に男女ふたりが向かい合っている状態を表すが、「サシ」は、男女限らずふたりでいる状態で用いられるまた、この場合は「向かい合っている」という意味も失われていることが多く、単に「ふたりきりで」という状況表していることがほとんどである。

【サシの用例】「今後のことについて、上司とサシで話をする」「サシで飲みながら、お互いの不満をぶつけ合った」「大好きなあの子と、サシで遊び行きたい

【サシの類語】「一対一」は、一つの物事が他の一つの物事だけに対応すること。たとえばサッカーバスケットボール試合相手チーム選手自分とボール奪い合うときなど、同じ空間複数人がいる状況下で一人一人になった場面などにも用いられる。サシと同じ意味でも使われることがある
対面」は顔を合わせ向かい合っている状態のこと。「サシ」は横並びでも用いられる
タイマン」は一対一喧嘩決闘を表す。
関連用語】「さし飲み」とは、一対一ふたりきりの状態で飲食共にすること。相手異性とは限らず上司先輩部下後輩同僚恋人友人など、誰であっても用いる。

さ‐し【×蠁子】

読み方:さし

ショウジョウバエ科ハエ幼虫。糠(ぬか)味噌などにつく(うじ)。《 夏》

キンバエ・クロバエなどの幼虫腐肉などで人工的に繁殖させた大形釣りのえさなどにする。


さし

牛肉などで、赤身中に網の目のように入っている脂肪霜降りの脂部分。「—が入った牛肉


さし【刺(し)】

読み方:さし

米刺(こめさ)し」に同じ。

(「緡」とも書く)江戸時代保管携帯のため穴あき銭通して用いた麻縄ぜにさし

刺し身」の略。「いか—」


さし【城】

読み方:さし

古代朝鮮語からという》しろ。

新羅到り五つの—を攻めて抜きえつ」〈推古紀〉


さ‐し【左史】

読み方:さし

古代中国官名右史(ゆうし)とともに天子の側に侍して、その言行記録つかさどった


さ‐し【左思】

読み方:さし

250ころ〜305ころ]中国西晋文人。臨淄(りんし)(山東省)の人。字(あざな)は太沖(たいちゅう)。構想10年書きあげた「三都賦」の人気洛陽の紙価高めた故事知られる。詩では詠史詩にすぐれる。


さし【差(し)/指(し)】

読み方:さし

【一】[名]

(「尺」とも書く)ものさし。「—を当てる

二人で向かい合ってすること。さしむかい。「—で飲む」「—で話す」

二人で荷物を担ぐこと。さしにない

差し合い1」に同じ。

五郎兵衛さん、お百さんは—で居なさりやせん」〈洒・辰巳之園

(ふつう「サシ」と書く)謡曲で、拍子合わせず、少し節をつけてうたう部分さしごえ

(ふつう「サシ」と書く)舞楽・能などの舞の型で、手をさし出すように前方水平にあげること。

【二】[接頭]動詞付いて語調整えたり意味を強めたりする。「—出す」「—戻す」「—替える

【三】接尾助数詞

舞の曲数を数えるのに用いる。「一—舞う」

相撲などの番数数えるのに用いる。

勝負これによるべきにあらず。ひと—つかうまつるべし」〈著聞集一〇


さし【止し】

読み方:さし

接尾接尾語「さす」の連用形から》動詞連用形付いて、その動作中止の状態になっていること。また、そのような状態のものを表す。「読み—の書物」「吸い—のタバコ


さ‐し【××滓】

読み方:さし

液体の底の方に沈んだかす。おり。


さ・し【狭し】

読み方:さし

[形ク]せまい。

天地(あめつち)は広しといへど我(あ)がためは—・くやなりぬる」〈万・八九二〉


さ‐し【砂×嘴】

読み方:さし

海中細長く突き出た地形半島や岬の地形入り込んだ部分に、沿岸流によって運ばれ砂礫(されき)が堆積(たいせき)して形成される。しゃし。

「砂嘴」に似た言葉

蠁子

読み方:サシ(sashi)

の頭などで人工的に繁殖させたキンバエ幼虫


渣滓

読み方:サシ(sashi)

液体の底に沈んでいるおり


砂嘴

読み方:サシ(sashi)

沿岸流波浪によって運ばれ砂礫海岸湖岸がから細長く突堤状に堆積してできた地形


読み方:サシ(sashi)

銭の穴に通す細い縄。

別名


読み方:サシ(sashi)

俵の中の穀物抜取って調べるため、俵にさしこむ道具


読み方:サシ(sashi)

銭の穴に通して銭を長くつらぬくまたは麻で作った縄。

別名 繦、鏹、銭差銭指銭緡銭貫


読み方:サシ(sashi), ゼニサシ(zenisashi)

1000文を単位として縄で銭の穴を通し結び貫いたもの。


銭差

読み方:ゼニサシ(zenisashi), サシ(sashi)

銭の孔にさし通して一束とした細い縄。

別名 銭緡、繦、さし、銭縄銭貫


銭指

読み方:サシ(sashi)

銭の穴に通して銭を長くつらぬくまたは麻で作った縄。

別名 緡、繦、鏹、銭差銭緡銭貫


サシ

名前 Saci; Sacy

サシ

読み方:さし

  1. 懐中ノコトヲ云フ。〔第二類 金銭器具物品之部・三重県

分類 三重県


サシ

読み方:さし

  1. 銭入。
  2. 財布蟇口を云ふ。「どーらん」とも云ふ。

分類 ルンペン大阪


サシ

読み方:さし

  1. 手ノコトヲ云フ。〔第六類 人身之部・山口県
  2. 手の事を云ふ。〔山口県

分類 山口県


サシ

読み方:さし

  1. 二人で勝負をする事。
  2. 骨牌賭博二人差向いでする賭博を云ふ。
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蠁子

読み方:サシ(sashi)

小型ハエ

季節

分類 動物


佐志

読み方:サシ(sashi)

所在 佐賀県唐津市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

さし

(サシ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/02 18:08 UTC 版)

さしまたはサシ




「さし」の続きの解説一覧

サシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/10 23:12 UTC 版)

仕舞」の記事における「サシ」の解説

右手の扇を横から上げて正面高く掲げる型。

※この「サシ」の解説は、「仕舞」の解説の一部です。
「サシ」を含む「仕舞」の記事については、「仕舞」の概要を参照ください。


サシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 02:24 UTC 版)

能楽」の記事における「サシ」の解説

右手の扇を横から上げて正面高く掲げる型。

※この「サシ」の解説は、「能楽」の解説の一部です。
「サシ」を含む「能楽」の記事については、「能楽」の概要を参照ください。

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