サシ190形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:48 UTC 版)
「伊豆急行100系電車」の記事における「サシ190形」の解説
サントリーによる製造費2,400万円の寄付を受けて製造され、1963年(昭和38年)4月27日から営業運転を開始した、当時私鉄唯一となる食堂車である。「スコールカー」という愛称で呼ばれていた。車内には4人掛けテーブル席が12箇所(48人分)と立席16人分のビュッフェがあり、双方の設備の間には非常口が存在した。調理室は伊東駅寄りに設置され、サントリーが手掛けるビールやウイスキーなどの飲料や、サンドイッチ、アイスクリームを始めとする軽食などが供された。また伊豆急行で初めて製造時から冷房が搭載されていた車両でもあった。 だが、伊東線内での食堂車の営業が許可されず、効率の面で難があった事、それに伴い食堂車の営業自体も不振だった事から1969年(昭和44年)をもって休車となり、製造費を負担したサントリーの許可を得て1974年(昭和49年)に次項で述べるサハ190形への車体更新が行われ、形式消滅した。 このサシ190形の設計にあたり、共振を防ぐ台車の研究が製造元の東急車輛製造と共に行われており、その成果を受けて他車の台車についても枕ばねを中心とした改造工事が実施された。 形式名両数番号収容客数自重全長全幅全高台車備考サシ190形 1両 191 68人(着席40人) 32.0t 20,000mm 2,925mm 3,965mm 東急TS318A 1974年にサハ190形(191)へ機器流用
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