眼痛
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 03:35 UTC 版)
眼痛を伴う緊急疾患には急性閉塞隅角緑内障発作とIC-PC動脈瘤と内頸動脈解離が挙げられる。突然発症する激しい眼痛、頭痛、腹痛、嘔吐、片側の視力低下で充血を伴っている場合は急性閉塞隅角緑内障発作である。眼科医が30分以内に治療開始できない場合はピロカルピン点眼(2%サンピロなど)と浸透圧利尿薬の投与を開始する。IC-PC動脈瘤は瞳孔散大を伴っているのが通常である。 充血を伴う場合は内頸動脈海綿静脈洞瘻(CCF)が疑われる。眼球充血、眼球運動障害、拍動性眼球突出、血管雑音、高眼圧、眼痛、頭痛を呈することが多い。充血を伴わずに眼痛を呈する場合は眼精疲労以外は眼球外に痛みの原因があると考えられる。視力障害の有無、瞳孔不同の有無、眼球運動障害の有無によって鑑別する。有痛性視力障害では球後性視神経炎、眼虚血症候群、鼻性視神経症などがある。有痛性瞳孔不同では内勁動脈解離やIC-PC動脈瘤を疑う。有痛性眼球運動障害は炎症、感染症、腫瘍でおこるため画像検査が重要となる。
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