発足式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 10:04 UTC 版)
カナダ合同教会はメソジスト、長老派、会衆派教会が合わさって成立した。ここに三教派が合同に同意したことによって、教会の指導者たちは財産権の移譲に関する法律を通過させるようカナダ政府に対して働きかけた。法律は1924年6月27日に可決し、翌年6月10日に発効した。 カナダ合同教会は1925年6月10日にトロントのミューチュアル・ストリート・アリーナで大規模な礼拝式を行い、発足した。出席者には、礼典の文章と祈祷者、讃美歌、音楽などが記された38ページにもおよぶ式次第が渡された. 。讃美歌は三教会から選ばれたものが歌われた。スコットランド系長老派の伝統からは「たたえよ主の民」、メソジストからジョン・ウェスレーの「世にあるかぎりの」、会衆派からは「おおベテルの神よ」とアイザック・ウォッツの「さかえの主イエスの」が選ばれた。 新しい教会のエキュメニカルな基調は最初の総会から表れていた。初代総会議長の候補として最有力だったのはメソジスト派の元総監督であったS・D・チョウンであった。これは新しい合同教会において最大の割合を占めたのがメソジスト派であったからである。しかし、驚いたことに、チョウン博士は、長老派会の総会議長であり、長老派公会議の首席スポークスパーソンでもあったジョージ・C・ピジョンにその地位を譲った。チョウン博士の願いは、これによって新しい教会に参加することを選んだ長老派のひとたちの決心をより堅固なものにすることであった。
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