発足初期の業績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 09:28 UTC 版)
関西電気から東邦電力となる過程での一連の合併が終了した1922年(大正11年)10月末時点で、東邦電力の資本金は公称1億3982万1200円・払込9999万585円であった。以後1920年代を通じて、増資は電源開発に関連した傘下企業岐阜電力の合併に伴うもの(1926年5月合併を株主総会で議決、450万円の増資)の1件に限られる。払込金徴収は関西電気時代以降、1922年2月・1923年(大正12年)4月・1926年(大正15年)12月の3度にわたって実施されており、1927年(昭和2年)10月末時点で資本金は公称1億4432万1200円・払込1億2551万2712円50銭となった。 下記の#業績推移表に示すように、1922年度に3157万円であった年間収入は、毎年増収が続き4年後の1926年度にはその1.5倍の4816万円へと拡大した。利益金も順調に伸びており、対平均払込資本金利益率は1923年度から1927年上期にかけて年率14パーセント前後を維持し、この期間は年率12パーセントの配当を継続している。この利益率・配当率は同時期の五大電力各社の中で最も高いものであった。比較的安定した業績を維持できた要因に、積極的な需要開拓策に一定の成果があった点が挙げられる。
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