魔導検警機構
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私立天日学園の様々なトラブルや事件・事故の解決役である自警部活動。1・2年生から1名ずつ選抜された魔導執行部と、その執行部をサポートする検警部で構成されている。メンバーの大半は女子生徒で構成されているが、学園屈指の実力者が殆どで、かなりの精鋭揃い。 大山 タケル / 大山 タケ子(おおやま タケル / おおやま タケコ) 声 - 前野智昭(幼少期 - 志田有彩 / タケ子姿 - 斎藤千和) 本作の主人公。検警部所属、1年B組。身長約163cm。母はすでに亡くなっており、父は健在とのこと。 天日学園へは試験や面接なしで入学できる全寮制学校という理由から入学したが、身体検査時に適正マケンが存在しないという前例のない結果を出してしまう。 マケン鍛冶師の玄から、自分に合う相性重視の内蔵型魔拳「オーバーブロウ」を受け取る。 さらにマケン以外で元々持っている能力で「魂の収束(ブラッドポインター)」という能力がある。 寮部屋では、イナホ、春恋、コダマと一緒に住むこととなるが、寝るときは監禁状態にされる(アニメでは、部屋のロフトで寝ている)。 使っている魔拳「オーバーブロウ」は、身体測定の時に自分のエレメントに合ったマケンを判断するエレメント測定魔検「ケロンボ」で測定した時に適切なマケンが無かったため、玄が一から1か月で作った。だが本来は、このようなことはあまり無いらしく、実際に「ケロンボ」を作った10年前から一度もこんなことはなかったらしいが、今年は他に2人(イナホ、乙媛)もいたらしい。 オキノシマでの実との特訓でかなり実力がつき精神面でも成長したが、段々実に似てきたらしい。 ヒメカグラの最中、実家の大山道場で魔拳カムドを正式に受け継いだ。 碓とは悪友という付き合いで、エロが絡むと彼と手を組むことが多く、女子生徒との水泳合同授業を賭けて男女対抗の水上騎馬戦を企画し、学園を巻き込む程の騒動に発展することがある。 女性が絡むと大きな災難に襲われるため、女性に対してはトラウマを持っている(不可抗力の場面で春恋達に制裁されたり、オキノシマの合宿中にシリアのマケンによって女体化されたり等)。しかし、いざという時は身をはって女性や仲間を守り助けるなど、かなり勇敢な一面もあり、幼馴染みの春恋やイナホ、コダマはそこに惚れ込んでいる。それもあり、後にタケルに助けられたシリアや彼の優しさを改めて知った秋からも好意を抱かれるなど、よく異性からモテる。嫌いな食べ物はグリーンピース。魔拳(マケン)「オーバーブロウ」 玄が適切なマケンが見つからないタケルの為に作った内蔵型のマケン。触れた相手にエレメントを送り込むことで許容量をオーバーさせ、マケンを制御できなくさせる。常にマケンが発動状態になるが、相手がマケンを使っていなかったら使用できず、エレメントを送り込み相手がそれを抑え込むことができた場合、逆に相手を強くしてしまうという欠点がある。 上記の能力は偶然生まれたもので、本来は玄曰く「オリジナルを壊すレプリカ」という能力を持っていた為、アマノハラの頂上では最終手段としてその能力を使い、ハバキリを破壊した。 魂の収束(ブラッドポインター) タケルが生まれついて持つ特殊体質。周りのエレメントを無差別に吸収して身体能力を上げることができる。ただし、自分の肉体のキャパシティを超える量のエレメントを吸収すると肉体が内側から壊れていく。アマノハラに封印されていたヤマタノオロチの邪気 (エレメント)を無意識に吸収した際には、自我を無くして暴走した。物語開始時は感情の高ぶりによる無意識の発動だけで制御できていなかったが、オキノシマで実の特訓を経て、ある程度の制御が可能になった。 櫛八 イナホ(くしや イナホ) 声 - 野水伊織 検警部所属、1年生。身長約150cm、スリーサイズは上から85cm(Eカップ)、57cm、86cm。実力はAランク。 タケルのクラスメイトで、自称「タケルの許嫁」。タケルのことを「タケル様」と呼んで慕って一途に想っており、春恋と同様にタケルに危険が迫れば、身を呈して守ろうとする。誰にでも常に丁寧語で話す。 過去にタケルに助けられ共に約束をしたが、当のタケル自身はあまり覚えていない。だが、その時の約束を思い出せるように努力している。コダマと春恋と共にタケルと同室。 かなりのお菓子好きで、目がなくいつもストックがある。バッ様と住んでいたときは饅頭しか食べていなかったらしく、その反動から天日学園に来てからはかなりの量のお菓子を買い込んでいる。かなりのド天然で、アイリルとリールが作ったタケルの縫いぐるみを本物と間違えたりした。飼い猫のモンジとは、アマノハラで出会って以来仲が良く、一緒に寝たり学校に連れていきマケンキメンバーと遊ばせたりしている。 タケルと同じくマケン「ケロンボ」で自分に合ったマケンが見つからなかった1人だが、タケルとは違い入学した時点で既に「カムド」を持っていたために、玄にはマケンを作ってもらわなかった。アニメ版では実はエレメント測定不能の理由に気づいている節がある。天日に来る前はバッ様と暮らしていたらしい。魔拳(ナックル/マケン)「カムド」 イナホが天日学園に入学する以前から所有していたマケン。自身の身体能力を何倍にも上げる能力を持つが、イナホは適応しきっていないためうまく制御できていない。そのため技の一つ「ミツカ」を使ったあとは倒れてしまう。レプリカではないアーキタイプでありながら、天日が所有する八マケンにはカウントされていないが、アニメではカウントされている。 しかし魔拳「カムド」は、大山家に代々伝わるマケンで、適合者は大山の血族のみである。本来ならタケルが継承するはずのものだったが、ヤマトタケルの復活に伴って暴走しかけていたため、イナホが引き継いだ。 本当の能力は身体能力の強化ではなく、時間と空間を圧縮し止まった世界の中で、自分だけが動くことができるというものである。 姫神 コダマ(ひめがみ コダマ) 声 - 矢作紗友里 検警部所属、2年生。身長約148cm、スリーサイズは上から74cm(Bカップ)、53cm、78cm。実力はSランク。 この物語の現時点での最大のキーパーソンとなる人物で、タケルの能力や学園に関して何か知っている様子。 ヒロインで唯一タケルとデート、キス(接吻)までにいたるがそれ以降進展はしていない。しかし、タケルの優しさを知ってからは、彼に好意を寄せる。かなりの貧乳で本人はかなり気にしているが、一方で太らない体質で周りの女性から逆に羨ましがられている。自分のことだけでなく、春恋がパッドを三重でしていた時や貧乳を織り混ぜたネタを言われた時もかなり感情的になっていた。 アズキと同じく、クマや可愛いものがかなり好きで、特にテディベアをあげるとほとんどのことは許す。だが、マケンキの活動経費を密かにぬいぐるみの購入に使っていたのを穣華にバラされたときは、同じように購入に使っていたアズキと共に動揺した。しかし、幽霊がかなり苦手で、ボコボコにされたタケルの顔を見たときは気絶していた。 一人称は「わし」で、年寄り臭い喋り方をする。八マケンの1つの魔鍵「ヤサカニ」を所持している。 王建からはアマノハラの封印を解く鍵として狙われているが、コダマ自身は解くことができないと言っている。 3巻やアニメ10話でのミネルバの好きな人についての質問については、小説版での台詞から相手は実の兄であるとおもわれる。 アニメ版では仇敵というのはタケルの血族の中の誰かになっている。 その正体は、神代の時代にオオウスノミコトと姫神ヤツノ(ヤマタノオロチ)の間に生まれた娘で、ヤビコという兄がいた。両親を殺したヤマトタケルの野望を阻止しようとする兄によってアマノハラに封印される。封印は完全に解けてはおらず、今の姿はエレメントによって形作られた思念体である。魔鍵「ヤサカニ」 八マケンの一つ。普段は髪留めとして身に付けている。宿主の想像を具現化させる能力を持つ。コダマは式神の実体化に使用している。 式神(しきがみ) コダマが使役する3体の式神。普段はデフォルメされた3頭身ほどの姿をしている。常人には見ることが出来ないため、周りからは念動力だと認識されている。天日学園で修行をし続けている者はぼんやりと認識ぐらいは出来、ミネルバのようにエレメントそのものを見透すことが出来る者なら、完全に見ることが出来る。 本来はヤマタノオロチが転生を繰り返すたびに生まれる前世の体で、コダマはこの能力を母から受け継いだ。過去編では普段連れている3人の他に「ミナツヒコ」「ククノチ」「ワダツミ」、男女1人ずつ、そして母の姫神ヤツノの6人が確認されている。カグツチ、イカヅチ、ノヅチ コダマが普段から連れている式神。カグツチは炎を、イカヅチは雷を、ノヅチは植物を操る能力を持つ。 志那都 アズキ(しなつ アズキ) 声 - 富樫美鈴 魔道執行部所属、2年生。身長約163cm、スリーサイズは上から87cm(Dカップ)、60cm、88cm。実力はAランク。 鼻に張った絆創膏が特徴のボブカットの美少女。右足に装着される魔腱(リープ)「ホーク」を持つ。1年生の栗傘塊との決闘をタケルに邪魔されたことがあるが、それがきっかけで彼と友人関係になった。当初はかなりのヘナチョコな男と見ていたが、付き合いを重ねていくうちに彼を男として認めていくようになった(恋愛感情はない)。 使っている魔腱「ホーク」は本来肉体強化系のマケンではないのだが、アズキは自身の高い身体能力を駆使しているため、通常の肉体強化系をも超える戦闘力を発揮する。特に足を使った技を得意としている。 家が貧乏なためメイド喫茶「まかろん」でアルバイトをしていて、将来的にはカミガリに入ろうとしている。かなり男勝りな性格をしているが、コダマと同様に可愛い動物と縫いぐるみが大好き。自身と同じように身体能力が高い絹亜 ガレットとヤン・ミンとは、ライバル関係にある。 ひょんなことがきっかけで、ファーストキスの相手は楓蘭である。魔腱(リープ)「ホーク」 右足に装着するブーツ型のマケン。肉体強化系のマケンでは無いが、アズキは自身の身体能力を併用することで威力を倍増させている。空中を蹴るように移動することも出来る。魔腱(リープ)「デュアルホーク」 修行により「ホーク」が進化した新たなマケン。両足に装着するブーツ型のマケンで、「ホーク」以上の出力を誇る。 碓 健悟(うすい けんご) 声 - 鶴岡聡 検警部所属、1年生。身長約168cm。 タケルの友人で、クラスメイト。所有するマケンはタケルと同じ内蔵型である、魔検(スイッチ)「ポイントマン」。 3人の女性(春恋、コダマ、イナホ)と同室になったタケルのことを羨ましがっている。その嫉妬心からうるちと手を組み、タケルのハーレム的な生活を潰そうと考えている。タケルとは悪友という感じの付き合い。 タケルに輪を掛けたド助平であり、時に暴走を起こしては、マケンキのメンバー達から容赦の無い鉄拳制裁を加えられる三枚目ぶりを見せ、タケルですらかなり呆れさせるほど。だが、エロが絡むとタケルも彼と協力する。女子生徒との水泳合同授業を統制会に要求したときは、それをかけて男女対抗の水上騎馬戦を共に企画し、学園を巻き込むほどの騒動にまで発展したことがあった。ただし、女性の涙が苦手で、女性を泣かす男を決して許さないなどの一面を持っており、話を理解して空気を読む性分も本来は持ち合わせている。 アニメ版では、煩悩の数と同じ108歳で大往生を迎える描写がある。 原作12巻で出生の秘密が明かされた。彼はヤマトタケルが自身の器として作り出したクローンの一体であり、幼少時に施設から脱走した。同じくヤマトタケルのクローンである剛健と同じく、エレメントを打ち消す「失力体質(エレメントキャンセラー)」である。魔検(スウィッチ)「ポイントマン」 タケルと同様内蔵型のマケン。自分が触れた物(自分自身を含む)の位置を入れ替える能力を持つ。 水屋 うるち(みなや うるち) 声 - 古谷静佳 魔道執行部所属、1年生。統制会次期構成員候補。身長約151cm、スリーサイズは上から78cm(Bカップ)、58cm、80cm。 春恋に強い憧れており(いわゆる百合)、いつも一緒にいるタケルに強烈なライバル心を持っている。タケルが春恋と同室になっていることを知った後、健悟と手を組み2人を引き放そうと考えるが、春恋がタケルのことを本気で惚れ込んでいることに薄々気付き始めており、身を引こうとしている。 どんなことにも真面目に取り組む姿勢を高く評価されており、楓蘭達からは統制会の次期構成員候補として推薦されている。魔剣(ソード)「ペルセウス」 追尾機能のある光の短剣を作り出す能力を持つマケン。ただし、うるちのエレメントが切れかけると威力が半減してしまう。 藜 チャチャ(あかざ チャチャ) 声 - 藏合紗恵子 検警部所属、2年生。身長約170cm、スリーサイズは上から99cm(Hカップ)、62cm、93cm。 褐色肌の元気な子で、関西弁で喋る。よく言葉やことわざを間違って使ってしまうことが多いが、本人はまったく気にせずに使っている。季美とは公私ともにベストパートナーで、彼女の絵が理解できる数少ない人物。とても人懐っこい性格をしており、誰とでもすぐに仲良くなる。 イラストを描くのはとても上手く、季美と一緒にBLの同人誌を描いている。腐女子。魔建(スケール)「コンプレッサー」 触れた無機物の大きさと質量を操る能力を持つマケン。
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