ククノチとは? わかりやすく解説

ククノチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 05:26 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
神産み神話(イザナギ・イザナミが生んだ神々) SVGで表示(対応ブラウザのみ)

ククノチ(クグノチとも)は、日本神話に登場するである。『古事記』では久久能智神、『日本書紀』では句句廼馳と表記する。

概要

神産みにおいて、イザナギイザナミの間に産まれた神である。『古事記』においてはその次に山の神大山津見神(オオヤマツミ)、野の神鹿屋野比売(カヤノヒメ)が産まれている。『日本書紀』の本文では山・川・海の次に「木の精ククノチ」として産まれており、その次に草の精・野の精の草野姫(カヤノヒメ)が産まれている。第六の一書では「木の神たちを句句廼馳という」と記述され、木の神々の総称となっている。

公智神社兵庫県西宮市)の主祭神になっているほか、久久比神社兵庫県豊岡市)には全国唯一のコウノトリ伝説もある。また、木魂神社という名のククノチ神を祭る神社も複数ある。樽前山神社北海道苫小牧市)では原野の神・開拓の神として大山津見神・鹿屋野比売神とともに祀られている。志等美神社三重県伊勢市)では林野の神であると同時に水の神とされる[1]

延喜式』「祝詞」には屋船久久遅命(やふねくくのちのみこと)の名が見え上棟式の祭神の一柱とされる他、ククノチと同神と見られる。

脚注

  1. ^ 伊勢文化舎(2008):53ページ

参考文献

関連項目

外部リンク





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ククノチ」の関連用語

ククノチのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ククノチのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのククノチ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS