古代日本の精霊観念とは? わかりやすく解説

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古代日本の精霊観念

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:35 UTC 版)

精霊」の記事における「古代日本の精霊観念」の解説

古代日本では自然物には生物無生物精霊spirit) が宿っていると信じ、それを「チ」と呼んで名称の語尾につけた古事記風土記などの古代文献にはの精を「ハツチ()」、岩の精を「イワツチ(磐土)」、野の精を「ノツチ野椎)」、木の精を「ククノチ久久能智)」、水の精を「ミツチ虬)」、火の精カグツチ軻遇突智)」、潮の精を「シオツチ(塩)」などと呼んでいたことが知られている。また、自然界の力の発現はその精霊働き信じを「イカツヂ」、を「オロチ」などと呼んだこうした精霊働き人工物人間操作にも及び、刀の力は「タチ」、手の力は「テナツチ(手那豆智)」足の力は「アシナツチ(足那豆智)」、幸福をもたらす力は「サチ(狭知)」などと呼ばれていた。人間生命力の源が、血液の「血」にあると信じられところに、「チ」が起源しているとも言われている。土(ツチ)、道(ミチ)、父(チチ)も同じ考え表現されたものと見ることができる。また神話古代氏族とりわけ国津神系の氏族祖先には「チ」を名称の語尾につけているものが見出される神話では「オオナムチ(意富阿那母知)」や「オオヒルメムチ(大日孁貴)」、氏族では物部氏の「ウマシマチ宇摩志麻治)」や小椋氏の「トヨハチ(止与波知)」などである。神名人名語尾正確には「〜神」、「〜命』の前の語)に「チ」がつく名前は最も古い名前のタイプで、草木が喋ると信じられていた自然主義的観念時代反映しているものと考えられている

※この「古代日本の精霊観念」の解説は、「精霊」の解説の一部です。
「古代日本の精霊観念」を含む「精霊」の記事については、「精霊」の概要を参照ください。

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