古代日本における使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/12 09:28 UTC 版)
『日本書紀』中の一節に、「天下の百姓をして黄色の衣を服しむ」とあるが、ここでの黄色はカリヤス染めと推定される。事実、正倉院の収蔵品にもカリヤス染色の例が数多く見受けられ、古代から日本で大いに活用された染料であったことがうかがえる。8世紀以降、無位無官の人の正装はこの黄色の衣だった。 『延喜式』には、灰汁を媒染剤にして染色する方法が記され、この方法ではややくすんだ青味の黄色に染め上がる。ミョウバンを媒染にした場合は澄んだ黄色に染まる。
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