えんま‐おう〔‐ワウ〕【閻魔王】
閻魔
閻魔王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/22 20:51 UTC 版)
さて有宇中将は死後、閻魔王のいる閻魔王宮にいた。ところがさらにそこに現れたのは、中将の母と妻の姫君だった。ふたりは互いの姿を見て、涙を流す。閻魔王に仕える倶生神は、「この二人の女はまだ死ぬべき時ではないので、娑婆に返す。しかし有宇中将はその寿命が尽きている。この上は浄玻璃の鏡を以って地獄に落ちるかどうか罪を糺そう」といって浄玻璃鏡を覗いた。そこに映ったものとは… 有宇中将の前世は、二荒山の猟師だった。その猟師の母は山に入り薪や木の実を採り、猟師は鹿を狩るために山に入った。或る時、母は寒さを防ぐために鹿の毛皮で出来た着物を着て山に入ったが、息子の猟師はそれを鹿と見誤って母を弓で射てしまったのである。猟師は、「このように貧しい暮しをしていなければ山に入る事もなく、こんな目にあう事もなかったのに」と嘆き悲しんだが、母親は息絶えた。猟師は次のように思った。「願わくば自分はこの山の神となり、何度生まれ変わろうとも自分たちのように貧苦にあう者を助けよう」と。 閻魔王は猟師が立てたこの願いを聞き届け、これを果たさせるために中将を娑婆へと蘇らせた。(このあと蘇った中将は姫君に再び現世で会い、朝日長者のもとでまた暮らしたと思われるが、原文にはその記述が無い)
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閻魔王(えんまおう)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/09 10:11 UTC 版)
「エンマ (漫画)」の記事における「閻魔王(えんまおう)」の解説
冥府十王の1人で、冥府第五裁判所にて死者を裁いている。エンマの数十倍の大きさ。無駄な殺生によって冥府には死者が溢れ、裁きが間に合っていない。そうした殺生の原因となる人物を裁き、冥府に死者が増えるのを食い止めるためにエンマを遣わす。人界の秩序を守る存在であり、人間に肩入れしたり、心情を汲み取ろうとするエンマを咎める事もある。
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