十三仏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/02 06:17 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2016年11月)
|

十三仏(じゅうさんぶつ)は、十王をもとにして、室町時代になってから日本で考えられた、冥界の審理に関わる13の仏(正確には如来と菩薩)である。また十三回の追善供養(初七日〜三十三回忌)をそれぞれ司る仏様としても知られ、主に掛軸にした絵を、法要をはじめあらゆる仏事に飾る風習が伝えられる。
13の仏とは、閻魔王を初めとする冥途の裁判官である十王と、その後の審理(七回忌・十三回忌・三十三回忌)を司る裁判官の本地とされる仏である。
十三仏と対応する裁判官
これらの仏は審理において実際の裁判所における裁判官の役目を勤めることになるとされる。
十三仏 | 裁判官 | 読み | 審理 | 縁日[1] |
---|---|---|---|---|
不動明王 | 秦広王 | しんこうおう | 初七日(7日目・6日後) | 28日 |
釈迦如来 | 初江王 | しょこうおう | 二七日(14日目・13日後) | 8日 |
文殊菩薩 | 宋帝王 | そうていおう | 三七日(21日目・20日後) | 25日 |
普賢菩薩 | 五官王 | ごかんおう | 四七日(28日目・27日後) | 14日 |
地蔵菩薩 | 閻魔王 | えんまおう | 五七日(35日目・34日後) | 24日[2] |
弥勒菩薩 | 変成王 | へんじょうおう | 六七日(42日目・41日後) | 5日 |
薬師如来 | 泰山王 | たいざんおう | 七七日(49日目・48日後) | 8日 |
観音菩薩 | 平等王 | びょうどうおう | 百か日(100日目・99日後) | 18日 |
勢至菩薩 | 都市王 | としおう | 一周忌(2年目・1年後) | 23日 |
阿弥陀如来 | 五道転輪王 | ごどうてんりんおう | 三回忌(3年目・2年後) | 15日 |
阿閦如来 | 蓮華王 | れんげおう | 七回忌(7年目・6年後) | 4日 |
大日如来 | 祇園王 | ぎおんおう | 十三回忌(13年目・12年後) | 28日 |
虚空蔵菩薩 | 法界王 | ほうかいおう | 三十三回忌(33年目・32年後) | 13日 |
死亡した時を1日目として数え、初七日は命日から7日目(6日後)である。他の日数・年数も(一周忌以外は)全て同様である(関西地方では、逮夜などと称してそれぞれの忌日の前日ないし前晩に重きを置いて法要を務めるところも多い)。
十二支との対応
十三仏に名を連ねる仏のうち8仏が十二支の守護仏(守り本尊)である。各支の守護仏に合致する仏は次の通り[3]。
- 子 - 観世音菩薩
- 丑 - 虚空蔵菩薩
- 寅 - 虚空蔵菩薩
- 卯 - 文殊菩薩
- 辰 - 普賢菩薩
- 巳 - 普賢菩薩
- 午 - 勢至菩薩
- 未 - 大日如来
- 申 - 大日如来
- 酉 - 不動明王
- 戌 - 阿弥陀如来
- 亥 - 阿弥陀如来
子の観世音菩薩は正確には、普通にいう観世音菩薩、つまり「聖観音」ではなく、「六観音」と呼ばれる「変化観音」の一つである「千手観音」だが、変化観音はすべて聖観音の化身であるとされるため敢えて「観世音菩薩」と表記。
脚注
- ^ 鎌倉十三仏詣りとは 鎌倉十三仏詣
- ^ 閻魔王の縁日は毎月16日
- ^ 『あなたを守る菩薩と如来と明王がわかる本』、15頁。
参考文献
- 瓜生中『あなたを守る菩薩と如来と明王がわかる本』PHPエディターズ・グループ、2009年12月。ISBN 978-4-569-77542-5。
関連項目
外部リンク
- 『石仏は何を語るか』国宝臼杵石仏の古園十三仏 - 石仏観光センター
- 京都十三佛霊場 公式ホームページ
十三仏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/22 15:31 UTC 版)
「なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-」の記事における「十三仏」の解説
大日如来(だいにちにょらい) 声 - 柿原徹也 全宇宙の創造主。宇宙そのものとされる仏様。自由奔放。わがままな振る舞いも多いが、憎めなく愛すべき存在。 背負っている光環はパワーの源で、この世の悪を滅ぼす力を蓄えている。 アニメ版では人前でオーラを消せるため擬態はしない。(この方法は他の仏様達も可能だが面倒なようで、人間に擬態している) 阿閦如来(あしゅくにょらい) 声 - 小林裕介 東方妙喜世界という浄土を持ち、「揺るぎ無いもの」を意味する仏様。長い髪の美人で、トランスジェンダーの女性の仏様。女装は女性の心をより良く知りたいと思っている事から行っている。175cmのすらりとした長身で、神仏たちの真ん中くらいの背丈。 ピンク色が好きで、和装(着物)でも洋装(ミニスカート)でも美脚を露わにしている。手袋や洋傘、長靴、浴衣、ワンピース水着など(アニメでは大型画面のテレビ、家具も)みなピンクである。 アニメ版での擬態も大人っぽい女性になるが、いつも服装が替わる(フライトアテンダントやナース、チアリーダーなど)。 阿弥陀如来(あみだにょらい) 声 - 平川大輔 西方極楽浄土へ人々を導く神仏。「無限の光」「無限の寿命」を意味し、宇宙そのものとされる。飄々としているが頼りになる存在。 釈迦如来の相談役。トレードマークは赤い(えび茶色)襟巻。駄洒落が好きで会話に織り込んでくるが、大半の仏たちは笑ってくれない。 アニメ版での擬態は職場のお局っぽい眼鏡をかけたビジネスウーマン。 釈迦如来(しゃかにょらい) 声 - 森久保祥太郎 修行の末に悟りを開き、如来となった仏教の開祖。梵納寺に十三仏と二大護法善神を降臨させた。いつも笑みを絶やさず仏たちの行動を見守っている。 アニメ版ではたい焼きが好物で最新家電に興味を持っている。旧ゲーム版ではクリスマスに、丈の短いワンピースと赤ロングブーツのサンタの恰好をして皆にプレゼントを配っている。 薬師如来(やくしにょらい) 声 - 松岡禎丞 人の傷や病を治す医薬の仏様。人々を病気や災難から救う東方浄瑠璃浄土の教主である。普段はぼんやりとして、滅多に感情を表に出さない。日陰と白米が好き。 アニメ版では梵納寺のお風呂担当。擬態は頬のこけた白衣の医師。 文殊菩薩(もんじゅぼさつ) 声 - 木島隆一 聡明な頭脳の持ち主で、知識が豊富。智慧を司る仏様。眼鏡をかけていてパソコンを駆使する。モニターを見ながらデイトレード(日計り取引)をしている。 アニメ版での擬態はネクタイを締め、常に携帯(スマートフォン)をいじっているビジネスマン。 普賢菩薩(ふげんぼさつ) 声 - 堀江瞬 仏の慈悲と理知を顕して人々を救う仏様。いつも連れている白象の「パオ美」を溺愛している。ゲーム版では一般の人間女性から「青い髪の美しい男性」と評価されていたり、羅刹女に囲まれたりとモテている描写が多い。 アニメ版での擬態は青緑のパーカーを着た青年。旧ゲーム版ではチャイナドレスの娘姿で拳法も披露した。 地蔵菩薩(じぞうぼさつ) 声 - 八代拓 日本では「お地蔵様」として多くの人に親しまれている仏様。見た目は強面だが、根は優しく面倒見が良い。ラーメンが好物。 アニメ版では ヘルメットを被った男性作業員に擬態し原宿にも行く。ゲーム版では擬態をしているかは不明だが、一般の人間からは強面で外国人の青年という扱いをされている。 弥勒菩薩(みろくぼさつ) 声 - 村瀬歩 釈迦如来が入滅した56億7千万年後に、如来となって人々を救うことを約束されている仏様。 冬も元気で青い防寒着に、青い手袋と長靴で雪だるまや仏の雪像を作る。夏でも青いマフラーは欠かさず、肝試しで作り物のお化けを怖がるなど子供っぽい。 アニメ版の擬態は小柄で禿げた老人男性。老人会で「いつも子供扱いされる」とぼやく。 観音菩薩(かんのんぼさつ) 声 - 内田雄馬 日本では「観音様」として多くの人に親しまれている救済の仏様。梵納寺での財布の紐を握っている。 アニメ版での擬態は割烹着を着た初老の男性。 旧作1周年記念で行われたHTK13総選挙では3位に選ばれた。 勢至菩薩(せいしぼさつ) 声 - 天﨑滉平 兄である観音菩薩と共に、阿弥陀如来の脇侍として尽力する仏様。大らかで心優しい。 アニメ版での擬態は力持ちの高齢女性。ゲーム版では擬態をしているかは不明だが、一般の人間からは外国人の青年という扱いをされている。 虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ) 声 - 谷山紀章 無限の記憶力と優れた洞察力を持つ仏様。鰻の「ウナちゃん」といつも一緒にいる。儲け話に食いついたりとかなりがめつい。 アニメ版での擬態は鉢巻をした防水エプロンの魚屋。旧ゲーム版では雨の日は黄色いビニールの雨合羽を持ち他の仏を迎えに行ったりもしていた。 旧作1周年記念で行われたHTK13総選挙では2位に選ばれた。 不動明王(ふどうみょうおう) 声 - 河西健吾 大日如来の化身。どんな悪人でも仏道に導き、救い上げるとされる五大明王の中心となる。 アニメ版では坊主頭で口髭の不良っぽい強面の男に擬態し、凄んだりラップを披露したりする。自動車の運転も出来る。 旧作1周年記念で行われたHTK13総選挙では堂々の1位に選ばれた。
※この「十三仏」の解説は、「なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-」の解説の一部です。
「十三仏」を含む「なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-」の記事については、「なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-」の概要を参照ください。
十三仏と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- 十三仏のページへのリンク