軍刀
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軍刀(ぐんとう)とは、軍用に供された刀剣類の総称。戦闘や指揮時の装備品、正装・礼装や儀仗時の服飾用として使用される、刃のつけられていない模擬刀身仕込みの儀礼用の刀剣・短剣類も軍刀に含められるが、銃剣やナイフ類は範囲には含まない。
注釈
- ^ 軍人の佩用(帯刀)は廃刀令で認められていた。
- ^ イギリスに範をとった海軍も同様。
- ^ 軍歌『抜刀隊』の第2番では「維新このかた廃れたる 日本刀の今更に 又世に出ずる身の誉」と謳われている。
- ^ 主に民間の軍装品店・刀剣店・百貨店、偕行社・水交社などの販売品。
- ^ 馬上における片手使用が前提であった騎兵将校の一部など、片手握りの物も少なからず存在する。
- ^ 販売店によっては一等・二等・三等・略式の各等級があった。
- ^ 身長ごとに振分けて支給されたという説もあり。
- ^ 海軍では更に短剣を所有。
- ^ 主に明19制刀、多くの昭9制/昭13制刀、昭18制刀、一部の海軍軍刀、三十二年式、三十二年式改、九五式など。柄内蔵型の駐爪式は、木部を一部削り、ばねを組み入れたものが多く、これが柄の強度低下を招いたとの指摘もある。
- ^ 従来、「駐爪」に「チュウハ」と読まれていたが、正しくは「チュウソウ」
- ^ 陸海軍の略式外装軍刀、打刀拵改造刀
- ^ 海軍長剣、儀礼長剣
- ^ 多くの海軍軍刀、一部の陸軍昭9制/昭13制刀、指揮刀
- ^ 昭和新刀、新村田刀とも呼称される。
- ^ 鍛錬所は現在、行雲亭、裏千家茶道教室に使われている。
- ^ 大正時代に廃業したタタラを復元した。終戦後は廃業していたが1977年(昭和52年)に日本美術刀剣保存協会が再度復元して日刀保タタラと称する。
- ^ 将校待遇の高等官など。
- ^ 戦前の消防は警察の一部門であった。
出典
- ^ 陸軍将校用新軍刀改正
- ^ “刀狩りの刀返します 50年前GHQが接収、民間の約4600振り”. 朝日新聞・夕刊: p. 10. (1995年11月1日) - 聞蔵IIビジュアルにて閲覧
- ^ 成瀬関次『戦ふ日本刀』(実業之日本社、1942年)
- ^ a b c 『元・満鉄大連工場 渡辺義雄『満鉄刀物語』、元・満鉄撫順製鉄工場長・日下和治『満鉄刀の地金』「満鉄会報」(第36号)昭和39年10月10日』財団法人満鉄会、1964年、2-3頁。
- ^ 満鉄刀の全貌
- ^ a b c 金研刀 - 東北大学
- ^ [1] - 防衛大学校が使用する儀礼刀の入札公告
- ^ 【アキバ物欲】自衛隊も御用達の武器の店!実用性のないモノこそが必需の品だ Livedoor ニュース
- ^ 遠軽駐屯地資料館 旧軍コーナー
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