試験参加者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:00 UTC 版)
宇海零(うかい ゼロ) 声 - 石田彰(CRフィーバー覇王伝零 王への試練/パチスロ覇王伝 零) 本作の主人公。17歳。端正な容姿が特徴。中学時代は超進学校である開難中学の特進クラスに所属する優等生で、その中の三指に入る秀才だった。頭脳明晰で運動神経も良い上、窮地でも的確な状況判断が出来る。正義感も非常に強く、仲間3人を自分と一心同体と考えると同時に、直接対決の相手だった標に助け船を出すなど、自分の利益を度外視して誰に対しても優しさを向ける。 自殺系サイトで知り合ったミツルら3人の自殺を強引に阻止し、義賊になろうと持ち掛ける。巧みに振り込め詐欺グループから金を盗み被害者に返すことに成功するも、ミツルら3人をヤクザに攫われてしまう。そして助けに行った場で「在全グループ」の総統、在全と出会い、半ば強制的に命懸けの「王への試験」を受けさせられることとなる。 ドリームキングダムの狂ってすらいるアトラクションの数々を、間一髪なこともありながら次々と突破。在全達にも「王」としての器が認められた。一時期は心が折れそうになり、リタイアしようとするが、標から在全を倒すための計画、命を顧みないその覚悟を聞かされ、自らの力で標と対等に並ぼうと決意し、復帰。紆余曲折あったものの、リングを3つ獲得した。開平法を知らない。 ドロップ・リムジンの生き残りの1人。『ギャン鬼編』では末崎と組むことで義賊活動を本格化し、賭け勝負を通した悪党成敗や弱者救済を行なっている。勝負は規模こそ(裏社会での尺度では)小さいが必勝を実現しており、不敗のギャンブラーとして世間に名が知れ渡りつつある。さらに『零ネット』という依頼請負サイトを立ち上げて、一層の活動拡大や、標との再会を目指している。 ドラマ版では27~28歳の塾講師という設定に変更されている。 久保ミツル(くぼ ミツル) 零の仲間の義賊。最初は自殺を制止した零に反感を持っていたが、義賊として活動することにより、無意味と思っていた自分の人生を変えてくれたことを感謝するようになる。義賊活動を行ううちに強い正義感に目覚めたらしく、代打ちとしての賞金を手にしたら振り込め詐欺の被害者全てを救おうと考えていた。しかし、入場試験の鉄球サークルで事故が発生し、零を庇って鉄球に激突し瀕死の重傷を負ってしまう。その後は零達に後を託し、戦線離脱した。植物状態となるが、その治療費は零が払っている。 ドラマ版では未登場。後藤ミツルという名の人物は登場するが、後述する後藤峰子の弟であるなど、完全に設定が変わったオリジナルキャラクターとなっている。 ユウキ 零の仲間の義賊。眼鏡をかけており、気弱だが温和な性格をしている。当初は私欲に走り、他の参加者同様頂点を目指す素振りを見せていたが、ゲームの過酷さと零の偉大さを体感する内に、零こそが「王」になるべきと確信する。ゲームを続けるうちに、零から「これ以上一緒に行動することは危険である」と忠告を受けたものの、損得勘定抜きで零の行く末を少しでも長く見届け、出来ることなら彼の力になりたいという気持ちから、共闘の続行を決意した。 能力は凡人そのものだが、「ザ・アンカー」にて、零が送った隠しヒントに気づいて問題を解いたり、零へ助け舟を出すなどという活躍を見せており、ある程度の洞察力や機転は持ちあわせている様子。ドロップ・リムジン後の生死や消息は不明。 ドラマ版では佐島ヒロシがこの役を担う。また、末崎さくらの設定だった「父親が外交官であり自身も外交官を目指していた」「国旗をおぼえさせられた」という設定を持っている。尚、「ユウキ」という名前そのものは氷川ユウキが引き継いでいるが、最初から零の仲間ではない・頭脳明晰であり自分以外の命を軽んじる傾向にある等、原作とは異なるキャラクターとなっている。 ヒロシ 零の仲間の義賊。やや小太りで、零の仲間の中では最も私欲が強い様子。力不足により零抜きではまともに生き残れない状態にも関わらず、ユウキ同様に零から別行動するように忠告を受けて、半ば啖呵を切るように零と離別した。後に「失われたリング」の会場前で再会。零にアトラクションの内容を聞かれた際、離別した筈のユウキが零と共闘していた事実を知り不貞腐れ、アトラクションの情報提供を拒んでいたが、零がリングを条件に求めるとリングに目がくらんだヒロシは喜んで情報を提供した。後藤には情報を提供していることが見抜かれていたが、失敗した者からの的外れな情報だということでペナルティは一切なかった。ドロップ・リムジン後の生死や消息は不明。 ドラマ版では真鍋チカラがこの役を担う。「ザ・アンカー」挑戦前に原作同様零と離別するが、零たちの挑戦途中に会場へと舞い戻っており、離脱はしない。 末崎さくら(すえざき さくら) 零たち義賊に一杯喰わされた振り込め詐欺グループの社長であるヤクザ。在全の気紛れで「王への試練」の参加権を与えられた。コメディリリーフ的な役回りが多いが、彼の言動が零たちに閃きのきっかけを与えることも多い本作の狂言回し。 キングダム入場試験に落ちたものの、ミツルの欠員に図々しくも割り込んで突破。また、振り込め詐欺を稼業としていたせいか、キングダム内において強力な存在といえる零に共同戦線を契約させたり、その契約を実行出来る複数参加者で協力するアトラクションを前もって見つけ、そのアトラクションで必要とする大勢の参加者をキッチリ集めるなど、悪運やチャンスをかき集めるための行動力や交渉、説得する力には目を見張るものがある。身勝手な言動が目立つが、自分が信頼を寄せた相手には実直かつその責任を全力で全うする一面もある。かつては父と同じ外交官になることを目指していたらしく、国旗など基礎的な外国事情には詳しい。 ザ・アンカーで零、ユウキと地獄のような死線を潜り抜けたことから強い絆が芽生えており、その後は3人で行動していた。 ドロップ・リムジンの生き残りの一人。『ギャン鬼編』では零と組み、勝負の仲介や掛け金の用意といったマネージャー的活動をしている。また、関西弁主体で話すようになった。 ドラマ版では一部の設定が佐島ヒロシに引き継がれており、「ザ・アンカー」には挑戦していない。高校を一日でドロップアウトした過去があり、数字や記号を見ると蕁麻疹が出る体質という設定である。「迷宮のトライアングル」内で零から図形問題のレクチャーを受け、それ以来零を「先生」と呼び慕うようになる。 板倉(いたくら) 振り込め詐欺グループの一員で、末崎と共に試験への参加権を手に入れた。慶應義塾大学出のインテリヤクザで、頭が切れる長身の男。末崎の弟分だが、末崎自身短慮な性格なためか、内心では彼のことを小馬鹿にしている。実力を持つ者には敬意を払うようで、前述の経歴ながら年下である零や標の能力を素直に評価している。浅はかな意見は「却下」の一言でつっぱねる。 「魔女の館」の後、決勝進出に必要な残りのリング2個を自力で獲得している。 ドロップ・リムジンの生き残りの1人。『ギャン鬼編』では、零の要請でジュンコとの対決立会人となる。また、零が自分とではなく自身より手腕の劣る末崎と組んでいることに不満を感じているが、その理由は零と板倉の価値観が一致しないためである。 ドラマ版では末崎さくらの実弟である末崎セイギがこの役を担う。後述する二宮の設定も一部取り込まれている。 標(しるべ) 本名、年齢、ともに不明。まだ年端もいかない少年。銀色の鬼太郎ヘアにやや大き目な瞳、分厚い唇が特徴。常に冷静な姿勢を崩さない。鉄球サークルでは一番にサークルへ踏み込んだり、零が25分以上かかって解いた難問を、零より解くのが不利な状況にもかかわらず、ほんの7~8分で解くなどおそろしく頭が切れる。本人曰く、人や物などの事象の「滅び」を時々感じることができるという。部下によれば、難易度ハードのアトラクションにすら無傷で平然とクリアして戻ってきたという。 彼の只ならぬ頭脳とカリスマ性に惹かれる者も多く、ドリームキングダム内で取り巻きが10人程ついた。彼等は従者同然の振る舞いで、標の守護や団体戦での頭数合わせといったサポートを殆ど自主的に行っている。 一見冷めているような雰囲気だが、その心中には「世界を変えたい」という熱い気持ちを秘めており、そのためには自分の死すら厭わない。零に対して在全をある秘策にかけて倒そうと持ちかけ、後の共闘を約束している。在全のような老人ではなく、零や自分達のような若者こそが時代を引っ張るべきだという考えを持っている。 ドロップ・リムジンでは、開始前に降りて生き残った。このとき、理由は不明だが「謎の天才」と併記されている。その後決勝で零に勝利し、最有力の代打ちとなった。『ギャン鬼編』では在全とペアを組み、単なる金銭だけでなく、国家間の利権や資源すら賭けられた超規模のギャンブルに身を投じており、その厳しさのためか、零と再会したときは満身創痍な姿となっていた。 ドラマ版では黒髪短髪の学生服(夏服)を着た中学生になっている。設定はほぼ原作通りだが、世界を変える方法が「サイバーテロによる革命」と明確になっている。最終的に零に敗れたことで、その後は平穏な生活を送っている。 山口カズヤ(やまぐち かずや) 零の開難中学時代の同級生。その当時から天才肌の零を一方的にライバル視していた。ドリームキングダム内で零と再会したとき、既にリングを一つ獲得していた。クォータージャンプの壁役として零を自分の方(アウトゾーン)に跳ばせ転落死させようとするが、零ののぞき穴の死角を突いた作戦にはまり、失敗して失格となる。 二宮(にのみや) 山口の仲間。クォータージャンプの壁役として零を自分の方(アウトゾーン)に跳ばせ転落死させようとする。鏡を使って死角も見ていたが、本来見えるはずのない物まで正確に答えてしまったため、失敗して失格となる。 ドラマ版では末崎セイギがこの役を担う(但し、セイギはカズヤの仲間ではない)。 村上(むらかみ) 魔女の館で末崎に集められたメンバーの一人。零から「危険な愚考」の注意を受けていたにも関わらず、第一の課題で零に異を唱えて勝手に動き、さらに零の方が正しいと証明されても過ちを認めようとしなかったため、メンバー全員を狂騒の渦に巻き込むことになってしまった。 魔女の館のメンバーで決勝進出する人間を決める際、彼もその一人になったようである。
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