開平法とは? わかりやすく解説

開平法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/13 03:32 UTC 版)

開平法(かいへいほう、: extraction of square root)とは、平方根小数表示を求めていくアルゴリズムである。開平開平算開平計算とも。平方根を求めることを開平するという。開法の一種。




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開平法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 00:17 UTC 版)

籌算」の記事における「開平法」の解説

籌算による開平計算アルゴリズム開方術として『九章算術』に記載されており、いくらか用語は異なるが『孫子算経』にも記述がある。 『孫子算経中巻19問に平方根の近似値 234567 ≈ 484 311 968 {\displaystyle {\sqrt {234567}}\approx 484{\tfrac {311}{968}}} を求め問題がある。 今有積二十千五百六十七步。問:為方幾何?答曰:四百八十四步九百六十 八分步之三百十一孫子算經. - ウィキソース. この計算アルゴリズムを以下に示す。 (1) 算盤2段目(実(實))に数234567を作る4段目(下法)の10000の位に1を置く。 商 実 方法 下法 (2) 平方根の1までを400見積もり、1段目(商)の100の位に4を置く。商と下方の積 1 × 4 = 4取り3段目(方法)に書く。 商 実 方法 下法 (3) 実の23」から商と方法の積 4 × 4 = 16差し引き2316 = 7 を残す。 商 実 方法 下法 (4) 方法の4を2倍にして、1ぶん右に動かす(縦式を横式に変える)。次に下法を2ぶん右に動かす。 商 実 方法 下法 (5) 平方根の2目を8と見積もり、商の10の位に8を置く。次に、今加わったの「8」と下方1との積を取り方法加える。 商 実 方法 下法 (6) 方法第1の「8」に第2の「8」をかけ、その積を実の74」から差し引く。その結果 74 − 8 × 8 = 10 が実に残る。 商 実 方法 下法 (7) 次に方法第2の「8」を自乗したものを、実の105」から差し引く。その結果 105 − 8 × 8 = 41 が実に残る。 商 実 方法 下法 (8) 方法88最終「8」を2倍して最終除いた80」に加える。方法80 + 8 × 2 = 96 となる。 商 実 方法 下法 (9) 方法を右に1ぶん移す。次に、下法を右に2ぶん移す。 商 実 方法 下法 (10) 平方根の3目を4と見積もり、商に記す。次に、今加わった4と下方1との積を取り方法加えて964とする。 商 実 方法 下法 (11) 方法の第1の9に第3の4をかけて、その積を実の41」から差し引く。その結果 41 − 9 × 4 = 5 が実に残る。 商 実 方法 下法 (12) 続いて方法の第2の6に第3の4をかけて、その積を実の56」から差し引く。その結果 56 − 6 × 4 = 32 が実に残る。 商 実 方法 下法 (13) さらに、方法第3の4を自乗したものを実の27」から差し引く。その結果 27 − 4 × 4 = 11 が実に残る。 商 実 方法 下法 (14) 方法第3の4を2倍して第3除いた960加え、968とする。 商 実 方法 下法 最後に残った商の484実の311方法の968は、求め平方根 234567 ≈ 484 311 968 {\displaystyle {\sqrt {234567}}\approx 484{\tfrac {311}{968}}} を表している。 北宋数学者賈憲(中国語版)は、開平計算途中で方法」を2倍する代わりに効果変わらないが「商」の1を「方法」に加えアルゴリズム発展させた。

※この「開平法」の解説は、「籌算」の解説の一部です。
「開平法」を含む「籌算」の記事については、「籌算」の概要を参照ください。

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