ギャン鬼編
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 18:00 UTC 版)
結城京介(ゆうき きょうすけ) 零が早朝ゴルフで対戦することになった学生ゴルフチャンピオン。 人前では好青年だが、内心は他人を見下している。 その実力は本物で、劣悪なコンディションのゴルフ場でかなりの技術を披露するが、零のルールの穴や心理的な隙をついた戦法に破れる。最後は潔く負けを認め、後のリベンジを誓った。 エリザベス・ジュンコ 零が立ち上げた闇のギャンブル請負サイトに挑戦状を送りつけてきた自称「無敵のポーカークイーン」。 前歯以外の歯は奥歯を含めて全て犬歯になっている怪人物である。 自分に都合の良い理屈しか耳に入らない自信家で、自分有利になるよう自らが考案・細工した「100枚ポーカー」で負けた者の全歯(全ての歯のこと)を抜くのを最高の愉悦とする。 女性のように振舞っているが実は女装家であり、中年の大柄な男性である。 零に完全敗北してからは彼に惚れ込み、改心すると共に同行などの助力を行うようになり、自身の言動が零に謎解きの助言となることもある狂言回し・物語の進行の役回りが多くなる。また、喜十郎の良心を意味するたとえ話を聞いた際には今まで犯した悪行を後悔し懺悔したり、真相が明らかになった際には宝条家の行く末を心配するなど、良心的な人物として描かれるようになった。 パチ屋の息子 100枚ポーカーの被害者。ジュンコに負けて全歯されたのがトラウマとなっており、零が何を聞いても何も答えようとしなかった。 ゼブラ ジュンコの部下で、シマウマのマスクをかぶっている以外では黒服と同様のモブキャラクター。ジュンコからの不当な制裁を受けそうになると「ヒーン」「ヒヒーン」などと鳴いてうろたえる。 芸能プロ社長 氏名は不明。売れない三流アイドルに身体を売ることを強要する悪徳社長。「ズラ」「にゃー」を語尾につけるのが口癖。 ビール好きで、零と三流アイドルの解放を賭けてビール注ぎギャンブルで勝負して負け、零の要求を受け入れた。 零が「諭吉の独り言」の解読を依頼された際、その話を盗み聞きし、横取りしようと企むが解読できず、途中で彷徨うことになる。 宝条直樹(ほうじょう なおき) 零と芸能社長のビール注ぎ対決の現場に居合わせた少年。13歳。 即興勝負で巧みに芸能社長をいなした零の機転と正義感に感銘を受け、彼に祖父喜十郎のものと見られる暗号文「諭吉の独り言」の解読を依頼する。特に目立った才覚は無いが、物事に対する勘はそれなりにある。 宝条佐和子(ほうじょう さわこ) 国内トップクラスの巨大企業「宝桜コーポレーション」の専務。喜十郎の長女で、直樹の母親。生まれつき執着のない人間で、父の財産についてはほとんど興味が無い様子。また、かなりの天然。喜十郎の甘い物の好みはよく知っているが酒の好みはよく知らない。 宝条貴光(ほうじょう たかみつ) 宝桜コーポレーションの社長。喜十郎の長男で、佐和子の兄。諭吉の独り言の正体が隠し財産の在り処だった場合、その分配は早い者勝ちにしようと提案し、宝桜グループの実行力と龍樹の頭脳を駆使して総取りを試みる。喜十郎の酒及び甘いものの好みを共によく知っている。 ひそかに会社の金を使い込んでおり、喜十郎が溜め込んでいた金を穴埋めに流用してしまっていた。その発覚を免れるため、喜十郎を監禁する。 宝条龍樹(ほうじょう たつき) 貴光の息子。従兄弟の直樹と同じ13歳だが、飛び級でマサチューセッツ工科大学3年に在籍している天才児。 人類にとって最大の財宝は頭脳という持論があり、天才の頂点に立つとされる標や零を打ち負かすことを夢見ている。諭吉の独り言の解読に零が挑んでいることを聞きつけ、競争に加わる形で零と対決する。 性格は祖父の喜十郎に似てやや捻くれており、他人を嘲った言動が多い。こと父貴光に関しては「考えの浅い金の亡者」と認識しており、終始小馬鹿にしているため折り合いが悪いのだが、その考えの浅さは自分にも遺伝されていた。また、アメリカ暮らしの影響か、貴光を「ダディ」と呼ぶ。 岡島(おかじま) 宝桜コーポレーションの専務。創立者喜十郎の右腕と呼ばれた男で、「諭吉の独り言」は彼からのSOSのサインではないかと主張した。喜十郎の酒の好みはよく知っているが甘い物の好みはよく知らない。 宝条喜十郎(ほうじょう きじゅうろう) 宝桜コーポレーションの創立者。3年前から監禁されていたが、その犯人が貴光であることを見抜いていた。年齢は80代(在全と同い年)だが、救出直後に零たちに前方宙返りを見せたり、その気になれば後方宙返りも出来ると言い切る等、年齢からは想像できない程身体能力が高い。 「忠」の字を人生訓としており、その字の意味である真心や思いやりなどを何より重んじる人物で、その実人柄も良く家族達だけなく、宝桜コーポレーションの社員全員からも慕われているが、いたずらめいた仕掛けや謎掛けを非常に好む変人でもある。 在全とは小学校からの幼馴染だが、自身は当時から悟りを開いたような考えや言動があったことが劇中で示唆されており、全く持って正反対の人物であることや、美津が喜十郎に惹かれていたこともあり、在全からは敵視されている。 福本作品では珍しい、大金持ちかつ変人であるにもかかわらず、皆から慕われる善人である。 宝条美津(ほうじょう みつ) 喜十郎の妻で、貴光、佐和子の母。直樹、龍樹の祖母に当たる人物。既に故人。 かつては在全が思いを寄せていたが、在全が億万長者になった暁に告白されるも、すでに喜十郎に惹かれていた。さらに在全は「僕の正妻になってください」と暗に側室や愛人を持つことを前提にプロポーズしており、話を聞いていた黒服も内心呆れていた。佐和子を生んだのと前後して感染症から敗血症をおこし他界。これを、喜十郎は「最悪の出来事」、在全は「喜十郎が殺した」と表現している。 在全によれば、朗らかで裏表のない人物で、在全の短所も受け入れていた。
※この「ギャン鬼編」の解説は、「賭博覇王伝 零」の解説の一部です。
「ギャン鬼編」を含む「賭博覇王伝 零」の記事については、「賭博覇王伝 零」の概要を参照ください。
- ギャン鬼編のページへのリンク