複合評価項目
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/17 20:37 UTC 版)
複合評価項目(ふくごうひょうかこうもく、Combined endpoint)は、様々な臨床結果を1つのグループに統合出来るものである。 心血管疾患ではMACE(全死亡+心筋梗塞+冠動脈血行再建術+脳卒中+心不全による入院)等のエンドポイントが、抗血小板療法ではNACCE(全死亡+非致死的心筋梗塞+脳血管イベント+大出血)等のエンドポイントが用いられる。採用するイベントの全てについて、厳密な事前定義が必要であるだけでなく、客観性や重要度の異なる事象をごった煮にして取り扱う事の妥当性について前もって慎重に検討する必要がある。 複合評価項目を用いたがん研究の例としては、無病生存率(DFS)があり、試験参加者の死亡または再発の発見のいずれかがエンドポイントとなる。総合治療効用(Overall treatment utility;OTU)は、がん臨床試験における多面的な複合評価項目の一例である。 人道的評価項目の場合は、複合評価項目は、介入(エンドポイント判定)の必要性の判定に充分な疾患、症状、徴候、検査値異常の閾値を構成する可能性がある[要出典]。
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