獣人軍
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「天元突破グレンラガンの登場人物」の記事における「獣人軍」の解説
ヴィラル 声 - 檜山修之 人間掃討軍極東方面部隊長の肩書きを持つ獣人。キャッツアイ(Cat's Eye)、鮫のような歯と異形な手、右眼を隠すようにした金髪が特徴的で、通常の獣人と比べ人間色が強い。身体能力が高く、ガンメンの操縦は元より白兵戦にも長けている。王都の螺旋四天王と面識があり、主たる螺旋王と同様忠義を尽くして接している。 本人曰く「王都の戦士は礼節を重んじる」らしく、その言葉通りに人質などの姑息な戦法を嫌うなどの紳士的な一面を持ち、威厳と勇猛を兼ね備えた番長気質な性格。 専用ガンメンはエンキ、後にエンキドゥ、エンキドゥドゥと姿を変える。ヴィラルの名前の由来は「ライバル(rival)」から、エンキの語源は「塩基」からである。 ”ヴィラル”の名や”エンキ”と言う機体名、ヴィラルのテーマのタイトル”Nikopol”と合わせて、バンド・デシネ作家であり映画監督でもあるエンキ・ビラルに掛けてあるように誤解されることがあるが、エンキ・ビラルに似通ったのは全くの偶然である。第1部 地上世界の湖沼でカミナと遭遇、肉弾戦で互角以上の戦いを繰り広げた。しかし、その後のグレンラガンとの戦いで「武士の嗜み」であるエンキの兜を奪われ、それ以降はカミナに執着するようになった。その後、ダイガンザン攻略戦ではチミルフと共にエンキドゥでカミナと戦うが、すぐに倒されてしまう。 第2部 相も変わらずに復讐鬼と化してグレンラガンを付け狙い続けながら四天王の元を次々と転属し、幾度かの戦いを経た中でシモンと遭遇、彼からカミナが戦死した事、グレンラガンのパイロットがシモンだった事を知り、彼に敗れていた事に衝撃を受け、改めてシモンと戦う中で獣人と人間の種的優位性を疑い始める。その後、螺旋王から眠らなくても壊死する事の無い身体と、爆発的な自然治癒力(実質上の不老不死)を賜り、パワーアップしたエンキドゥドゥでシモンとの決戦に臨んだ。しかしこれは螺旋王が自身の存在を後の世に伝えるための語り部とするための力であり、戦いのための力ではなかったため、シモンの際限なく高まり続ける螺旋力の前に呆気無く敗れ去った。 第3部 テッペリン陥落の直後は行方不明になっていたが、7年後の世界ではエンキドゥドゥを駆り、新政府の政策に反対する地中の者達によるゲリラ活動に加担していた。しかし、グラパール隊との交戦を続ける中で長年酷使し続けてきたエンキドゥドゥが行動不能となって愛機に別れを告げながら逮捕されてリンカーネ刑務所に収監されるが、後に収監されたシモンと再会する。その後、大グレン団メンバーの元、シモンと共に刑務所を脱出、彼と共に地球を救うためにかつてのライバル・カミナの特等席であったグレンのコックピットへと搭乗した。月落下回避後はグレンのメインパイロットに就任、大グレン団の一員に加わり、アンチ=スパイラルの本拠地へと乗り込む。 第4部 超銀河グレンラガン変形時にシモンと共に超螺旋エンジン内で待機していたが、自身は螺旋力を持たないが故にシモンに負担をかけさせている自分に歯痒さを感じており、後に覚醒したブータのサポートを受け、全力で調整役を行う。その後、多元宇宙迷宮においては獣人の妻のツーマと娘のメムと3人で草原で穏やかに暮らしていたが、目覚める際には元の獰猛な笑みを浮かべて最後の決戦に臨んだ。エピローグでは超銀河ダイグレンの艦長に就任、銀河螺旋平和会議へと向かう。また、髪は切ったようだが、獣人な上に不老不死なので外見は変わっておらず、計らずも永遠に大グレン団を良く知り、語る事の出来る者となった。 劇場版 チミルフ亡き後、螺旋王からダイガン「ダイガンザンドゥ」を賜り、アディーネ、グアーム、シトマンドラらと共に大グレン団を襲撃。そこで復活したシモンの口上を聞いて、カミナが死んだ事を知る。自身のガンメンと合体したガンメン「ドテンカイザン」でグレンラガンに挑むが敗れ、彼のみガンメンの爆発に巻き込まれなかったため軽傷で済んだが、四天王全員が戦死した中ただ一人生き残ったヴィラルは人間への怒りを表す。螺巌篇では、最終決戦で「天元突破エンキドゥルガー」を駆ってアンチスパイラルに挑む。 グレパラ 渡辺敬介の『ラップは漢の魂だ!無理を通して道理を蹴っ飛ばす!俺たち大グレン団のテーマを耳の穴かっぽじってよ〜く聴きやがれ!!』では恋人のツーマを救うべくシモン、カミナの二人と共闘する。 SUEZENの『BafBaf!そんなに燃えるのが…好きかい?』ではエンキに搭乗してパチスロ型ガンメン「バンメン」に挑む。 益山亮司の『お前の×××で天を衝け!!』ではグレン団対抗組織「赤い尻尾」のリーダーとなる。アディーネ、グアーム、シトマンドラらと共に悪のカミナに立ち向かう。 モギュー 声 - 近藤隆 2話で登場。ガンメン・アガーに乗っていた獣人。リットナー村の面々に撃墜され、相方のゴネーに回収される。シモンとカミナが初めて目にした毛むくじゃらの獣人。後にシモン達に復讐するがカミナの「キャノンボールアタック」をかわして油断したところを背部からのラガンの攻撃により機体を破壊され、戦死した。 ギューザック 声 - 三宅健太 2話で登場した獣人の小隊長。ガンメン・ギャンザに乗っていたがカミナによって奪われ、コクピットから叩きだされる。その後、彼の乗っていたギャンザはカミナによってグレンという名前を付けられる。モギュー達の死を目撃し、逃亡した。 ジャモ兄弟 声 - 坂口候一、逢坂力、太田哲治、相馬幸人 4話で登場した16匹兄弟の獣人。それぞれジャモイチからジャモジュウロクまで存在する。ヨーコ達が狩りで手にいれ食糧として食べられかけるが顔16のガンメン・カオパ=ジールに乗ってグレンとラガンに襲いかかる。だがブータの尻尾を食べて復活したシモンとカミナのグレンラガンによって撃破され、敗退する。 オオカミ獣人 声 - 勝生真沙子 6話で登場した女将。温泉旅館でグレン団の面々をもてなして捕らえようとした。獣人の多くは昼に活動して夜に眠らなければいけないが、彼女は夜行性である。DVD3巻の解放版6話「見てぇもんは見てぇんだ!!」では人間の女を捕まえて、螺旋王に献上する役回りがあった事が判明した。ガンメンでカミナ達に攻撃を仕掛けるが、カミナの怒りの「男の恨み炸裂斬り」によりあっけなく戦死した。 温泉バニーズ 6話で登場してカミナ達をもてなした。正体はオオカミ獣人の手下のウサギ獣人。『トップをねらえ』、『トップをねらえ2』、『新世紀エヴァンゲリオン』など、それぞれガイナックス作品のヒロインがモデルになっている(『アベノ橋魔法☆商店街』のみ男性)。 イルカ獣人 12話で登場したアディーネの部下。ガイトプラッツ。魚雷型ガンメン・ゲッソーを背負って、ダイグレンに攻撃を仕掛けた。 オクタ艦長 ダイガンカイを指揮するタコ獣人。 ウニコ ダイガンカイクルーのウニ獣人。 アンブリー ダイガンカイクルーのアンコウ獣人。 ゲッコー 第三部で登場したシトマンドラの部下。死刑囚として牢獄に送られたシモンに襲いかかるが、シモンとヴィラルの殴りあいに巻き込まれる。名前は小説版3巻より。小説版 ヴィラル曰く、シモンとの決戦前に逃げ出した脱走兵だったらしい。シモンとヴィラルが電磁牢に入れられた後、警備ガンメン・ガンガードに追いかけ回されて殺されかけるがシモンとヴィラルによって助けられる。 ロージェノム 声 - 池田成志 第2部より登場した地上を治める螺旋王で、獣人達の創造主として、世界に君臨し続けてきた人間。螺旋の瞳以外は通常の人間と変わらない外見だが、不死に近い肉体を持ち、1000年近い時を生きており、王都テッペリン内の王室では常に周囲に6人の女性を侍らせていた。かつては螺旋力を発現し、銀河を護るために他の惑星の螺旋族と共にアンチ=スパイラルに立ち向かうが敗戦した。その後は地球に逃げ延びると、「地上に百万の猿と螺旋力が満ちると現れる」という反螺旋族「アンチ=スパイラル」の襲来を懸念、獣人達に人間を掃討する命令を出し、人口を一定以下に抑えていた。また、気に入らないモノは何でも直ぐに処分する、非情な性格で、女性達は愛玩物(すなわち自意識を待たない人形)としてしか用がなく、代々の姫も飽きたら姫捨て谷に廃棄し、実の娘であるニアも自我に目覚めた途端にあっさりと捨てた。螺旋の本能を常に理性で押さえ込もうとしているため、感情表現には乏しい。しかし、シモンとの決戦で見せたように螺旋の戦士としての闘争本能が何かに触発されると、螺旋力は彼の理性を以てしても抑えきれない膨大なものとなり、恐ろしく好戦的な性格となる他、シモン同様に彼もまたコアドリルを所持しており、王室内に侍らせていた6人の女性はそのコアドリルが姿を変えた形である。また、生身でも強大な螺旋力を引き出す事が出来る(その際は頭から赤く禍々しい炎のようなオーラを出す)。 テッペリン攻略戦では自身の専用ガンメン「ラゼンガン」でグレンラガンを破壊、更には分離したラガンを己の屈強な肉体で以て叩きのめし、シモンを窮地に追い詰めた。しかし、シモンの螺旋力を込めたコアドリルの一撃により敗北、自らを超えた螺旋力を持つシモンに忠告を残し、テッペリン城頂上から身を投げた。第3部 テッペリンに残されたロージェノム本人のDNAデータを元にロシウが独自に設立した「螺旋力研究所」で遺伝子培養をされ、生体コンピュータとして頭部のみが再生された。その後、ロージェノム本人の記憶と知識のデータを元にして再現されたものであるが同一の人格ではなく、その再生体(ロージェノム・ヘッド)は元のロージェノム本人を「我が肉体」と呼んでいる。 第4部 超銀河ダイグレンが制御可能となった後は艦内の大螺旋コンピューター室に配置され、螺旋界認識転移システムの座標修正などの役割を果たしている。その後、最終決戦において一時的に復活を果たし、戦いの趨勢を決める大きな一手を担うことになり、多元宇宙迷宮では学校の授業参観にニアの親として出席していた。その後は天元突破グレンラガン内で肉体とラゼンガンを実体化、アンチ=スパイラルに量子分解された際はインフィニティ・ビッグバン・ストームのエネルギーを螺旋力(巨大ドリル)に変換し、自身の螺旋力と共にシモンに託した。 グレパラ 吉成曜の担当した前日談『お前ら全員燃えてしまえっ!!!』の主人公。彼が幼い頃に始まった反螺旋族との戦争。そこで彼はラガンタイプのガンメンと出会う。そして青年として成長した後に、宇宙で反螺旋族の艦隊と激しい戦いを繰り広げ、アンチスパイラルと接触。スパイラルネメシスを知った彼は、螺旋族に反旗を翻す。仲間達をラゼンガンにて殺戮した後、カテドラル・テラをカテドラル・ラゼンガンに変形、螺旋族の艦隊を壊滅させた。少年時代の彼の容姿はニアに似ており、戦時中は常に小さなアルマジロと共にあった。
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