自然治癒力
自然治癒力
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/24 08:43 UTC 版)
自然治癒力(しぜんちゆりょく、ラテン語 vis medicatrix naturae、英語: spontaneous remission)とは、人間・動物などの心身全体が生まれながらにして持っている、ケガや病気を治す力・機能を広くまとめて指す表現。手術を施したり、人工的な薬物を投与したりしなくても治る機能のこと。「自己治癒力」とも呼ばれる。
- ^ Grube, C. M. A (1954) “Greek medicine and the Greek genius” Phonix 8 123-135 JSTOR
- ^ Neuburger, M. (1944) "An Historical Survey of the Concept of Nature from a Medical Viewpoint" Isis 35 (1): 16–28 JSTOR
- ^ a b 『自然治癒力の不思議』、244頁
- ^ 米山公啓『自然治癒力のミステリー』p.10
- ^ 米山公啓の『自然治癒力のミステリー』が書かれたのは1998年のことであり、この当時、この書物に書かれていたとおりのことが、実際に日本の医療現場では横行していた。日本では、抗生物質の過剰処方を自身が行ってしまっていることに気付いていない医師が多かった。その後、幾名もの善意の勇気ある医師によって抗生物質の過剰処方に関する厳しい指摘が続いた。そうした指摘が続いたおかげで、ようやく、日本の医師会もそうした不適切な行為が横行している状態について反省せざるを得なくなり、放置できなくなった。(ようやく、遅まきながらのことであるが)その後、かぜ症候群と鑑別されて抗生物質が安易に投与されることは減少しており、投与される薬は高熱の場合の対症療法としての解熱鎮痛剤が大半である、と日本呼吸器学会はサイトで主張し。(出典:一般社団法人日本呼吸器学会 かぜ症候群 [1]。)(自分が属する集団について反省を行い、厳しい指摘をした米山公啓らとは異なり、呼吸器学会は、過去の自分たちの過ちについてはっきり記述せず、都合の良い記述だけを書く、という医療界にありがちなパターンの記述でお茶を濁した。)
- ^ 『自然治癒力のミステリー』p.11
- ^ https://wired.jp/2017/08/31/alternative-medicines-toll-on-cancer-patients-death-rate-up-to-5x-higher/
- ^ 『自然治癒力のミステリー』p.186-188
- ^ これらの過程がうまくゆけば、受傷後およそ2週間でタンパク質合成が終了し、組織改造の過程が開始する。コラーゲン線維の断裂と線維束化が起き、周辺の損傷を受けなかった組織の線維束と同様の外観になるように改造が進み、周辺の結合織との連続性ができてくる(『自然治癒力の不思議』、95頁)
- ^ 昔から壊血病の人は、負傷した際に未治癒になってしまう人が多いこと、また壊血病はビタミンC欠乏が原因であることが知られていた。これらの因果関係については1926年にウォルバックによって証明された。(『自然治癒力の不思議』、98頁)
- ^ スティーブン・ロックは医学博士。ハーバード大学医学大学院精神科助教授。精神神経免疫学研究のためのマッカーサー基金の顧問。
- 1 自然治癒力とは
- 2 自然治癒力の概要
- 3 自己防衛機能
- 4 関連文献
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